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第51回衆院遞総括詊論

明暗

 第51回衆院遞2026幎は自民党の歎史的な勝利ずなり、珟行憲法のもずではじめお単䞀の政党が衆院の3分の2を占めるこずになりたした。解散の䞀週間前に衆院の立憲民䞻党ず公明党が結成した䞭道改革連合は倧敗に終わり、最倧野党が自力では内閣䞍信任案も、予算をずもなう議案の提出もできない事態になりたした。その結果を振り返るこずから議論を始めたしょう。

図1. 第51回衆院遞2026幎の議垭配分
自民党には、远加公認された斉朚歊志氏の1議垭を含む。

 図1の括匧内に蚘入したのは、第50回衆院遞2024幎からの議垭の増枛です。増枛には、前回遞挙からの増枛をずるやり方ず、解散や公瀺の盎前からの増枛をずるやり方がありたすが、ここでは二床の遞挙の比范に関心があるため前者を甚いたした。なお、䞭道は第50回衆院遞2024幎の時点では存圚しなかったため、圓時の立憲ず公明の合蚈からの増枛で代甚しおいたす。

 䞭道の圓遞者はさらに、立憲から合流した者ず公明から合流した者を区別するこずができたす。それを䞋の図2に瀺したした。あわせお第50回衆院遞2024幎の結果を図3に茉せたので、二床の遞挙を芋比べおみたしょう。

図2. 第51回衆院遞2026幎の議垭配分䞭道を立憲系ず公明系にわけお衚瀺
自民党には、远加公認された斉朚歊志氏の1議垭を含む。
図3. 第50回衆院遞2024幎の議垭配分

 図2ず図3からは、最も倧きな議垭の倉化が、125議垭増の自民ず、127議垭枛ずなった䞭道の立憲系ずのあいだで起きおいるこずが読み取れたす。䞭道の公明系はむしろ議垭を増やしおいるのであり、䞭道党䜓が負けたずいうよりも、䞭道の立憲系が倧量に萜遞し、空いた議垭のほずんどを自民が埗るこずになったのです。


颚は吹いおいたか

 そのようになった原因を倚くの論者は「高垂旋颚」で説明しおきたした。しかしそれには次のような芋萜ずしがありたす。前々回、前回、今回の遞挙に぀いお、自民党が党囜で埗た祚を衚瀺しおみたしょう。

図4. 自民党の埗祚数
自民党には、远加公認された斉朚歊志氏の祚を含む

 実は高垂自民が小遞挙区で埗た2778侇9230祚远加公認を含むは、第49回衆院遞2021幎で岞田自民が埗た2762侇6235祚ず倧差がありたせん。自民党が第49回衆院遞2021幎の小遞挙区に277人、第51回衆院遞2026幎の小遞挙区に286人远加公認を含むを擁立したこずを考えに入れれば、䞀遞挙区あたりの埗祚数はわずかに枛ったずいうこずもできたす。

  高垂自民が祚を䌞ばしたように芋えるのは、岞田ず高垂に挟たれた石砎自民の集めた祚が少なかったためであり、その意味においおは、第49回衆院遞2021幎を「岞田旋颚」ず蚀っおいた人だけが、今回も「高垂旋颚」ず蚀うこずができるのです。

 もちろん、高垂自民は公明の協力なしに小遞挙区で岞田自民に匹敵する祚を集めおいるので、それだけの祚を倖郚から調達したこずを評䟡するずいう芳点から「高垂旋颚」ずいう蚀い方は成り立ちうるでしょう。けれどもそれは、316議垭に達するような自民の圧勝を説明できるものではないのです。第49回衆院遞2021幎で岞田自民が埗た議垭は261でした。祚は岞田自民ず倧差ないのに議垭だけ倧きく䌞ばした原因は、「高垂旋颚」ずは別の「䜕か」に求めなければなりたせん。


厩れた支持局

 その原因は、䞭道の立憲系にありたす。すでに図2ず図3で芋たように、第49回衆院遞2021幎圓時の立憲が96議垭を埗おいたずころ、今回の䞭道に合流した立憲系は21議垭に枛っおいるのでした。

 䞭道の立憲系に䜕が起きおいたのかを最も明瞭にずらえたのが以䞋の図です。

図5. 第51回衆院遞2026幎䞭道の絶察埗祚率から、第50回衆院遞2024幎立憲の絶察埗祚率を匕いた結果。黄色や赀の地域ではプラス、氎色や青の地域ではマむナス。
図6.第50回衆院遞2024幎立憲民䞻党の絶察埗祚率

 図5は、第51回衆院遞2026幎の䞭道の絶察埗祚率から、第50回衆院遞2024幎の立憲の絶察埗祚率を匕いた結果を垂区町村別に衚瀺したものです。たた図6には第50回衆院遞2024幎の立憲の絶察埗祚率そのものを瀺したしたここで絶察埗祚率は「その政党に投祚した人が有暩者党䜓の䜕パヌセントを占めおいるか」を衚す指暙です。詳しくは 第51回衆院遞比䟋代衚 党囜地域分析 を参照しおください。

 䞭道は、衆院の立憲ず公明が合流しおできた党なので、その背景には䞡党の祚の倚くがたずたるずいう期埅があったのに違いありたせん。けれども図5には、東日本を䞭心ずしお氎色や青の地域が倚く芋られたす。これらの色の地域では、公明祚が加わったはずであるのにもかかわらず、第51回衆院遞2026幎の䞭道が、第50回衆院遞2024幎の立憲単䜓すらを䞋回っおいるのです。これが瀺唆するのは、加わった公明祚よりも倚くの立憲祚が抜けおいるずいうこずにほかなりたせん。

 そしお図5ず図6を芋比べたずき、図5の氎色や青の地域こそ、か぀おの立憲の地盀であったこずが明らかになりたす。このこずを䞀蚀でいうならば、盞圓数の立憲支持者にずっお、䞭道は立憲の埌継政党だずはみなされなかったずいうこずになるのでしょう。


針の先の足堎

 立憲民䞻党の前代衚であった野田䜳圊氏は、1月16日にSNSのX旧Twitterで次のような投皿をしたした。䞭道改革連合が結成された日です。

 本日、公明党ずずもに「䞭道改革連合」略称「䞭道」を立ち䞊げたした。

 分断ず察立が続く政治のもずで、囜民の暮らしに向き合い、民䞻䞻矩を守り抜くためには、右にも巊にも傟かず、熟議を通しお解を芋出すずいう基本的な姿勢を重んじる「䞭道」の結集が䞍可欠です。以䞋略

野田䜳圊氏の投皿より

 このように、野田氏は「䞭道」に぀いお「右にも巊にも傟かず」ずいう説明をしおいたす。

 それでは今回、䞭道がずった政治的立堎は客芳的にみおどうだったでしょうか。立憲の綱領には「原発れロ瀟䌚を䞀日も早く実珟したす」出兞ずいう文蚀がありたすが、䞭道の基本政策に茉ったのは「地元の合意が埗られた原発の再皌働」出兞でした。立憲はこれたで安保法を違憲であるずしお、「違憲郚分を廃止する等、必芁な措眮を講じる」出兞ずしお遞挙に臚んできた事実がありたすが、䞭道は「平和安党法制安保法が定める存立危機事態における自囜防衛のための自衛暩行䜿は合憲」出兞ずいう衚珟をしおいたす。安保法に関しおは、条文の䞀郚が違憲であるずいう䞻匵も新党では認めないずいうこずを、圓時の立憲の幹事長だった安䜏淳氏が述べおいたす出兞。

 党の䞀貫性に関するこずはたた別の問題なので埌ほど觊れるずしお、以䞊のような点からは、埓来の立憲支持局の䞀角をなしおいた巊掟やリベラルから䞭道は距離を取っおおり、それだけ政治的な立堎が自民に近づいおいるこずがうかがえたす。

 しかしながら今回の遞挙では、右掟色を匷めた高垂自民が、右の偎から祚をおさえお野党を圧迫しおくるこずが容易に想像されたした。そうした状況にありながら、他方で巊掟やリベラルを切り離す姿勢をずったらどうなるのでしょうか。

 それでは、真ん䞭に陣取っお幅広いむデオロギヌを包括し、様々な意芋を持぀有暩者局に蚎えかけるようになるはずがありたせん。

 むしろ自分たちは右でも巊でもないんだず叫びながら、実のずころ針の先のような狭い足堎に立っお遞挙を闘っおいたのです。りむングを広げるず蚀っおきた人たちがそれをやったのだから、これは悲劇ずいうべきなのか喜劇ずいうべきなのかわかりたせん。


名は諊たいを衚す

 前節で觊れたように、野田氏は「䞭道」を「右にも巊にも傟かず」ず説明しおいたのでした。しかしながら公明偎の真意は異なりたす。池田倧䜜氏の著䜜『新・人間革呜』から匕甚しおみたしょう。

 䞭道䞻矩を根底にした政治、すなわち䞭道政治は、察峙する二぀の勢力の䞭間や、䞡極端の真ん䞭をいくずいう意味ではありたせん。あるいは、䞡方から、そのよいずころをずっお、自己の生き方ずするような折衷䞻矩でもありたせん。

池田倧䜜著『新・人間革呜』第11巻聖教ワむド文庫p.287

 「䞭間」や「真ん䞭」ずいうような意味ではないずされおいたす。それでは「䞭道」ずはいかなるものでしょうか。

 ――この「䞭道」ずは、政治的な穏健掟の意味ではなく、仏法で説く、「空仮䞭の䞉諊」の䞭諊をいう。

池田倧䜜著『新・人間革呜』第11巻聖教ワむド文庫p.285

 「空仮䞭くうけちゅうの䞉諊さんたい」ずは、空諊くうたい、仮諊けたい、䞭諊ちゅうたいの䞉぀のこずであり、極めお噛み砕いた蚀い方をするならば、ある人をずらえる時に、その人の心や感情などの粟神的な面が「空諊」、肉䜓のような物質的な面が「仮諊」、この䞡面が包摂された、その人がたさにその人であるずいう党䜓が「䞭諊」ずいうような抂念です。公明にずっおの䞭道はこの「䞭諊」を指すわけです。

 この日蓮仏法に基づき、肉䜓、物質にも、心、粟神にも偏するこずのない、生呜の党䜓像に立脚した「䞭道䞻矩」を掲げ、「生呜の尊厳」の時代を築きゆくのが、創䟡の倧運動なのである。

池田倧䜜著『新・人間革呜』第11巻聖教ワむド文庫p.286

 ここにきお、䞭道䞻矩が「創䟡の倧運動」の旗印であったこずがわかりたした。

 この䞭道の抂念は䞀般の有暩者には難解です。公明党のように固い基盀を持぀宗教政党が掲げるのならずもかくずしお、幅広い支持を集めるべき公噚ずしおの最倧野党が、小䞭孊校の教科曞にすら茉っおいる「立憲䞻矩」や「民䞻䞻矩」ずいった銎染みのある抂念を手攟しおたで甚いたずいうのは、およそ垞人の理解の範疇を超えた愚行であったず蚀わざるを埗ないでしょう。


小遞挙区の必然

 今回の衆院遞では、情勢調査などにより、最終盀にかけお小遞挙区の圢勢が自民偎ぞず傟いおいったこずが知られおいたすが、それもどうずいうこずはありたせん。投祚日が近づき、どこに入れるかを考えはじめた有暩者にずっお、「䞭道」ずいう蚀葉はあたりに唐突すぎたのです。前回投祚した人が所属しおいたずしおも、その人物が今回どんなスタンスのどんな政党から立候補しおいお、自分の期埅したように振る舞うのかが想像できなかったのです。

 䞭道ずいう蚀葉が公明にずっおは「創䟡孊䌚の倧運動」の旗印ずいう呚知のものであっおも、倚くの有暩者にずっおそれは䜕のこずだかわかりたせん。野田氏のように真ん䞭なのだず蚀っおみたずころで、それは政治の堎面においおは、自分たちは䜕者でもないず䞻匵しおいるのず倧差がないのです。

 ご存じのずおり衆院遞では議垭の倚くが小遞挙区で決められたす。䜕人もの候補が圓遞する比䟋代衚や参院遞の耇数人区ずは違い、䞀぀䞀぀の小遞挙区は最も倚くの祚を埗た䞀人だけが圓遞する制床であるため、そこで行われる遞挙戊は、自分の勝利がただちに盞手の敗北を意味し、盞手の勝利がただちに自分の敗北を意味するずいう盞撲のごずき闘いずなりたす。盞手を批刀し、倒しにかからなければならないずいうのがたさに制床の芁請するずころなのですから、そこでは自らのカラヌを明確に瀺し、察峙するこずが䞍可欠ずなるわけです。盞手に向かわない力士には土俵に䞊がる資栌がありたせん。

 そんなずころに出おいっお「自分たちは真ん䞭です」などず蚀ったずころで蚎求力がでないのは蚀うたでもないこずでしょう。倚くの人々にずっお曖昧な「䞭道」ずいう名称、そしお名称だけでなく、その名称を良しずする粟神性そのものによっお、自らのカラヌは埋没しおいったのです。

 安保や原発に関する立憲のスタンスも䞭道においおは封印され、党の立ち䜍眮は自民に近くなりたした。そうやっお巊掟やリベラルを切り離したからずいっお、保守祚を取り蟌めるようになるわけでもありたせん。

 なにしろ自民は最倧の議垭を有するのに加えお、財界・官僚・マスコミをおさえ、孊問の䞖界や劎働組合にも浞透を図っおいるわけです。高床経枈成長からの70幎あたりの蓄積ず利暩を持っおいたす。それらの点でかなわない以䞊、野党が自民に接近すれば「それなら自民で構わない」ず有暩者からみなされおしたい、これたで取り蟌めおいた保守祚すらを喪倱するのは必然です。軜い倩䜓が重い倩䜓に重力でかなわず、近づいたずきに軜い方が粉砕されるずいうのは自然のこずわりです。保守祚を取り蟌んだり、自民支持局に食い蟌みたいのなら、自民党ず察決しなければならないずいうのが圓然の論理であるわけです。


氎面䞋に沈む

 前節のようにしお小遞挙区が倧敗する䞀方、比䟋代衚で埅っおいたのも悲惚な結果でした。䞋の図7を芋おください。これは比䟋ブロックごずに䞭道の候補者を順䜍で䞊べ、出身政党によっお識別したものです。順䜍は䞊から名簿順で、名簿順が同じ堎合は惜敗率順になっおいたす。萜遞者を黒色で瀺したした。

図7. 䞭道改革連合・出身政党別の比䟋代衚の圓萜
なお、小遞挙区で圓遞した重耇立候補者6人立憲系はここには掲茉しおいたせん。

 これを芋たうえで「立憲単独で遞挙に臚むより良かった」ず蚀える人はもはやいないでしょう。

 公明系の候補が名簿の䞊䜍にベタ付けされおおり、近畿から西のブロックの立憲は比䟋で䞀人も圓遞しおいたせん。䞭道を掲げ、創䟡の倧運動の旗印のもずに公明系の面々を頭䞊にいただいた立憲は、その重さゆえに軒䞊み氎面䞋に沈み息絶えたわけです。


別の党

 枊朮の枊は䞍思議です。朮の流れによっお、枊を構成する氎分子は次々に入れ替わっおいたす。しかし氎分子が入れ替わっおも、䞀぀の枊はその枊ずしお構造を保っおいるわけです。その䞀方で、党おの氎分子がかわらずに存圚しおいたずしおも、流れが止たれば枊はなくなりたす。こうしたものを物理孊では散逞構造ずいいたす。

 政党ずいうのも、いわばそのようなものであるのかもしれたせん。政治家たちの出入りがあっおも党は党ずしおの運動を継続しおいきたす。その䞀方で、政治家がほずんどそっくりいた堎合でも、党は埓来の運動を倱うこずがあるわけです。

 今回の遞挙の䞭道は、埓来の立憲支持者の盞圓数にずっお、立憲の埌継政党ずみなされなかったようでした。衆院の立憲は消え、それたでの支持者はいちど投祚先をなくしたのだず蚀うこずもできるかもしれたせん。぀たり、か぀おの立憲祚の倧郚分は䞀床たっさらな状態で宙に浮き、その埌、投祚日が近づくに぀れお、改めお䞀郚が䞭道ずいう「別の党」に投祚するこずを決め、䞀郚がたた他の様々な党に投祚するこずを決めおいったのではないでしょうか。

 けれどもそれは、衆院の立憲が自ら遞んだこずなのです。原発れロ瀟䌚を䞀日も早く実珟するずいうこずも綱領を参照、安保法を違憲であるずしお、その違憲郚分の廃止を掲げお去幎たでの遞挙に臚んできたこずもこれたでの遞挙政策を参照、䞭道には匕き継がれたせんでした。

 安保法に぀いおは、圓時の立憲の幹事長だった安䜏淳氏が次のように述べおいたす。

 条文の䞀郚が違憲であるずいう䞻匵も新党では認められないのかず重ねお問うず、安䜏氏はこう匷調した。
「認めたせん、そんなこずは。ハンコ぀いお入党申蟌曞を出しおるんですから。䞀䜓誰ですか、そんなこずを蚀っおいるのは」

出兞新党結成のキヌマン「䞭道・安䜏淳氏」緊急むンタビュヌ
合流した議員らに「圓遞したら違うこずを蚀うのは蚱されない」

 原発に぀いおは、束䞋玲子氏が「原発再皌働反察です。入ったうえで、䞭で頑匵りたいず思いたす」ず1月20日にX旧Twitterで発信したしたが、翌日に削陀に远い蟌たれ、「蚀葉が足らず、芚悟に欠ける投皿があったこずを心からお詫び申し䞊げたす」出兞ずいう謝眪文が投皿されたした。異論は蚱されなかったのです。

 立憲の綱領の筆頭に掲げられた「立憲民䞻党は、立憲䞻矩ず熟議を重んずる民䞻政治を守り育お  」出兞ずいう粟神はどこに行ったのでしょうか。

 そしおなにしろ、立憲ずいう党の枊の䞭心をなしおいた「立憲䞻矩」や「民䞻䞻矩」を、今回「䞭道䞻矩」によっお䞊塗りしたわけです。

 䞭道の結党時に共同代衚に就いた斉藀鉄倫氏は、1月15日の䌚芋で次のように述べたした。

 今回、いた綱領づくりも行っおおりたすが、その綱領も公明党の考え方に基づいた綱領になりたす。たあ、そうした、先ほどの公明党が掲げた、その綱領に基づく五぀の政策も、公明党が䜜った䞭道䞻矩を具䜓化したものでありたす。そういう旗のもずに集たっおきた人に察しおの、支揎のご理解ずいうこずに぀いおは、䞀生懞呜説明をしおいきたいず思いたす。集たった人はもう立憲の人じゃないんです。公明党が掲げた五぀の旗のもずに集っおきた人です。立憲の人ではありたせん。

出兞公明党・斉藀代衚コメント立憲民䞻党ず公明党が新党結成ぞ 党銖䌚談で合意
早期の衆院遞に備え【LIVE】(2026幎1月15日) ANN/テレ朝
17:10から

 公明ず䞭道に連続性がある䞀方で、立憲ず䞭道にそれはないのです。

 このように党の䞀貫性を自ら断ち切っおおいお、支持者が黙っお぀いおくるず立憲偎が考えおいたずしたら、そこには倧きな勘違いがあったず蚀わざるを埗ないでしょう。


背憲者はいけんしゃ

 衆院の立憲は、自らの過去ず決別するこずを遞んだずしか蚀いようがありたせん。しかしなぜ、自らの過去ず決別するのが、26幎間にわたる自公連立を離脱した公明の偎ではなく、立憲の偎でなければならなかったのでしょうか。

 立憲は、結党から昚幎たでに行われた党おの衆院遞ず参院遞で安保法を違憲だずしおきたした。第48回衆院遞2017幎の政策パンフレット、第25回参院遞2019幎の立憲ビゞョン、第49回衆院遞2021幎の政策パンフレット、第26回参院遞2022幎の政策集、第50回衆院遞2024幎のマニフェスト、第27回参院遞2025幎の政策パンフレットのいずれを芋おも「違憲」あるいは「立憲䞻矩を逞脱」ずいう衚珟がありたす。

 そうである以䞊、圓時、安保法に賛成した自民党ず公明党、次䞖代の党、新党改革、日本を元気にする䌚の䞀郚などにたいしおは、違憲の法案に賛成した政党、あるいは立憲䞻矩を逞脱した政党ずみなしおいるずいうこずであり、圓時そこに所属しおいた議員にたいしおは、採決の際に憲法に背いた行動をした者だず蚀っおいるも同然であるわけです。

 憲法に背いた者。これを新たに背憲者はいけんしゃず呌ぶこずにするならば、立憲は圓時の公明党に背憲者の烙印を抌したのです。

 もずもず公明党は「平和の党」ずいう理念を持っおいたす。しかしその理念から遠ざかっおいく自民党を、公明党は26幎にわたっお支え続けたした。法䜓系の頂点を正芏の手続きなしにひっくり返しおしたうずいう「解釈改憲」を経お安保法が䜜られたずき、公明党は確かにその䞀翌を担っおきたのです。立憲は、そのこずに察する総括を求めるべきでした。

 連立から倖れた公明も含めお、高垂自民に察抗する緩く広い連垯を぀くるずいう考えはわからなくはありたせん。しかしそうした総括を経ずしお、公明ず合流し䞀぀の政党を぀くるずしたら、それは自らが背憲者の同類ずなるこずにほかなりたせん。

 䞭道に合流した立憲系の議員は、そのずき確かに「螏み絵」を螏んだのです。その「螏み絵」に䜕が曞かれおいたのかをおわかりでしょうか。

 憲法です。


自ら招いた逆颚

 これたで違憲ずしおきたものを、新党では違憲ではないずしお合流するのは、遅れおきた「解釈改憲」ずいえる行為です。合流に際しお、憲法に぀いおそのような扱いをしおも構わないずいう態床を瀺したこずは取り返しの぀かない汚点ずしお残るでしょう。䞭道の圓遞者も萜遞者も、もはや「立憲」などずいう莅沢な名は二床ず名乗れなくなったのです。

 もちろん合流の過皋には様々な事情があったのに違いありたせん。合流が党くのトップダりンで通達され、異論を封じられたような状況にあっお、䞍本意ながら遞択するこずを匷いられた人も倚くいたのでしょう。

 しかし、遞択をした責任は、最終的には遞択した者が匕き受けるものです。合流に埓わざるをえなかったずいうのなら、あなたの政治家ずしおの䞻䜓性はどこにあるのかずいうこずになるからです。支持者は、支持する政治家が自らの信念ず䞻䜓性のもずに行動するこずを信じお祚に名前を曞き蟌みたす。その政治家が䞀貫した振る舞いをしおくれるずいうのは、祚を蚗す際の前提です。

 䞭道に合流した立憲の敗北は、「高垂旋颚に抌し負けた」ずか「SNS䞊のデマが暪行した」ずいったレベルの話で総括できるものではありたせん。党や政治家の振舞いや信頌性ぞの疑いが生じおいたのです。

 自ら掲げおきた政策や綱領をいずも簡単に投げ捚おる態床によっお、䞭道の立憲系は䞀貫性のない支離滅裂な行動をずったずみなされたでしょう。そうした行動を先導した者を党の䞊局に眮いおいたこず、それに衆院の珟職ほが党員が远随したこずはガバナンス䞊の問題でもありたす。ボトムアップず蚀っおきた党が、衆院に関しおはトップダりンで消えたのであり、それを止めるいかなる方策も機胜しなかったずいうこずです。説明ず、熟議ず、たっずうな手続きを飛ばしお、独断で自らの党名を塗り替え、そっくりスタンスを倉えおしたうような振舞いをする勢力に、どれだけの有暩者が暩力を委ねたいず思うのでしょうか。むしろそのような政治をやっおはならないず蚀っおきたのが立憲ではなかったのでしょうか。

 「䞭道」ずいう創䟡の倧運動の旗印を政党名にしたこず、埓来の安保や原発などの政策を党面転換する圢で公明に合わせたこず、比䟋名簿の䞊䜍に公明系をベタ付けにしたこずなどから、立憲偎は䞀方的な譲歩をしおいたこずがうかがえたす。どれだけの有暩者がこれに諞倖囜の銖脳ず枡り合うだけの狡猟さず老獪さを芋出しうるでしょうか。これらはいずれも政暩担圓胜力のなさを露呈したものにほかなりたせん。

 䞭道に逆颚が「吹いた」のではありたせん。自ら招いた逆颚です。自らの立堎をガラッず倉えおしたったこずが受け入れられずに負けたのです。それを「高垂旋颚が」ずか「SNSが」ずか、「力が及ばず」ずいっお総括するずしたら、それはごたかしにほかならず、敗北した者の匁明ずしお二重に支持者を裏切る行為になるず蚀わなければなりたせん。

 どのような顛末で衆院の立憲が自民に倧量の議垭を奉還し、珟行憲法䞋で初めお自民単独の3分の2が実珟されたのかずいうこずは、これから正しく、厳粛に、総括されなければなりたせん。自らの遞択が招いた結果を受け止めるこずからしか、開ける未来はないからです。


 以䞊で詊論を終え、ここからは今回の衆院遞に関する若干の個人的な芋解を述べるこずにしたす。短いですが、蚘事を評䟡しおくださる方は、参加しおいただけるず励みになりたす。


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