不器用なわが子、悪いのは父だ。ごめん。|発達性協調運動症(DCD)について|不真面目な小児科医の育児ログ23
「発達性協調運動症」
という言葉を聞いたことがあるだろうか。
英語名ではDevelopmental Coordination Disorder、DCDと略す。
診断基準は簡単に言うと、
小さいころからずっと、年齢に比して不器用で、運動技能が遅かったり不正確だったりし、それによって日常生活や学校生活に影響を与えている。知的発達症や麻痺などの病気では説明できないのに、そうなってしまっている。
と、本当にざっくり示してみた。比較的最近、広く認識されるようになってきた概念かなと思う。
他の神経発達症(発達障害)と合併することも多い。知的障害では説明できない、としっかり書いてあるが、これもまたちょっと特殊で、知的障害があって理解できていないためにうまくできないならばこれではないが、理解はしていても体がうまく動かないならばこれになり得る。
自閉スペクトラム症(ASD)や注意欠如多動症(AD/HD)などと合併することはよくあるし、学習障害(LD)、特に書字障害などでは、この不器用さがうまく書けないことにつながっている場合もある。
とてもとても誤解を招いてしまうので、言うのははばかられるが、手先が不器用だったり、運動音痴の人っているでしょ? まあ、それに名前がついたものだと理解してもらっても良い。
ただし、診断レベルはそんなものではなく、【日常生活に支障をきたしているくらい】ということは強調しておく。不器用な人、運動音痴な人みんながDCDではない。
名前は珍しく、何か興味を引く感じがあるでしょう?
するとどうなるか。ThreadsやXでよくあるやつに使われる。「実は…この先をクリック」的なやつね。
私もこれを出せば一躍人気者に…なりたかったわけではなく、ウケやクリック数狙いで書いたわけではない。
急になぜこれを書いたか。
うちの長男が不器用すぎるのだ。
まず、自転車をこげない。補助輪付きで、ペダルにはもう足が届く。足をのせて前、下に踏むって説明して、こっちの手で足を動かすんだけど、できない。
新聞のチラシとかで作る紙鉄砲ってわかるかな? 地域で呼び名が違うかもしれないけど。
あれを妻が作り、やり方を教えたんだけど全然できない。見てもだめだし、手を添えて一緒に動かしてみてもできない。手首も硬い。すごくゆっくり、不器用に振り下ろす。
慎重な性格もあるだろう。失敗を嫌がるので、すごく自信のあることしかしない。そして、自分の興味が出たときにしかやらないので、その自信をつけるのも難しい。
遊具で遊ぶのを見ていても、全体的にヘタクソである。同年代の子を見ていると、もう少しうまくやっている。
診断をつけるわけではなく、不器用というからDCDについて書いただけなのだが、病院で評価すれば、何らかの不器用さは指摘されるかもしれない。今のところ本人が大きく困っている様子はないから、すぐに受診するつもりはないんだけどさ。
まず、責任は私にある。
なぜならば私もそうだから。
(絶対に遺伝すると言っているわけではない。ここからは医学というより、父親としての勝手な懺悔である。)
手先は不器用、字は汚い、丁寧に書いても汚い、紙はきれいに二つ折りできない、はさみはまっすぐ切れない。球技も絶望的。走る能力だけは鍛えた。が、別に道具を使わなかったとしても、マット運動とか全然ダメ。
ああ、息子よ…そんなところは父に似なくても良かったのだぞ…妻はわりかし器用な方。
ちなみに、DCDの子が病院に来たらどうするか。
リハビリである。作業療法(OT)などがメインになってくるか。
といっても難しいことではなく、苦手なところを、楽しみながらやっていく。それに尽きる。
年齢や発達段階によっても変わるが、手先の練習をしたいならば、型はめパズルとか、ひも通しゲームとか、それこそ折り紙などでも良い。スプーンやフォークの練習も良い。
じっと座っていられない、姿勢が傾いていってしまうならば、体幹のトレーニングになるような全身を使った遊びを。ダンスとかいいよね。パプリカとか。
具体的に、どんなことが苦手だからどうしたらいい? とか、コメント欄とか質問箱とかに書いてくれて、質問が溜まるようならば、もう1本、不器用さ解消とかの記事を書いてもいいかな。
ネタほしい。
そして、これは調べたりしたわけではなく、私の主観なのだが、うちの子はタブレットをさせすぎたというのもあると思う。いや、今もだけど。
指先は動かすが、そんなに細かい動きではない。タブレットの時間が長すぎて、自分の手や体を使って遊ぶ時間が少なかったな…と反省した。
夜に時間を取るのは難しいかもしれないけれど、何か短い時間でできることがないか、楽しみながらできることを今探している。
私の場合、サウスポーの不器用で、学校の図工とか書道とか本当に辛かった。息子は右利きっぽいから大丈夫だと思うけど、今からできることはやってあげねば。
発達系の記事なんだか、育児系の記事なんだか、ブレブレになってしまったけれど、一番悪いのは私ですという懺悔のお話。
とりあえず、私の折り紙の練習からだな…
