話し上手のカリスマ性⑦ 「信念のある言葉」が人の心を動かす
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こんにちは。 あなたの想いを「伝わる」に変える、フリーアナウンサー・話し方講師の三島澄恵です。
先週は配信をお休みさせていただき、2週間ぶりの配信です。
元気にお過ごしだったでしょうか?
実は先週は、実家の母が1人で東京に来て一緒に過ごしていました。我が家は自営業だったこともあって、母とどこか買い物に行くとか、旅行に行くとかなかったんです。で、今回人生で初めてと言ってもいいかな。1週間少しの間、母と過ごしました。
そこで、私がこれまで知らなかった母の一面を知ることができました。それは、コミュニケーション力の凄さです。「81歳、コミュ力おばけのおばあちゃん」そんなタイトルの本ができるのでは?と思ったくらいです。このコミュ力、今の社会でも役立つな〜と思いながら母を見ていましたが、そのことはまた改めてお話ししますね。
さて、今回は、カリスマ性のある話し方シリーズの7つ目。
テーマは、「信念のある言葉が人の心を動かす」です。今日もどうぞお付き合いください。
カリスマ性のある話し方シリーズは、カリスマ研究を行っているローザンヌ大学のジョン・アントナキス教授のテクニックをご紹介しています。
今回は、自分の信念、何を大切にしているかを話すということです。
教授は、ちょっと難しい言葉で「道徳的確信の表現」と言っています。どういうことかというと、自分の価値観を示し、それによって自分が評価される契約を結ぶ、つまり、言ったことと違っていたら批判してくれという約束を聞き手とするということです。その覚悟と、実際に言ったことと行動が一致することで信頼を深めるということになります。例えば、「タバコをやめましょう」と勧めている人が、実はタバコを吸っている。「感情的になるな」という本人が、気に入らないことがあると不機嫌になる。「自分で考えて行動して」と言いつつ、マニュアル通りに動かないと怒る。などなど、言っていることと行動が一致しないと信頼できないですよね。それが、自分の信念となると尚更のことです。
ただ信念を伝えるときに気を付けるポイントもあります。それだけを伝えようとすると、押し付けがましさや独りよがりの感じを与えかねないからです。ポイントは大きく3つです。
1つ目は、共感を先にプラスするということです。前回、共感・聞き手の気持ちを代弁することをお伝えしましたが、まずは目の前にいる人たちの気持ちを受け止めるということです。その上で、自分の信念を伝えることで伝わるようになります。
2つ目は、抽象的や綺麗にまとまった言葉ではなく、具体的な行動と結びつけることです。例えば、「お客様第一です」「お客様のために」というだけではなく、「お客様を第一に考えております。ですので、クレームには24時間以内に必ず対応します」と具体的な行動を添えることです。
3つ目は、自分の言葉で語ることです。誰かの受け売りではなく、自分が本当に信じていることを、自分の経験から語ることです。AIを使って文章を考えている人もいるかもしれませんが、人に伝えるには、言葉を声にする必要があります。言葉が本当の意味で伝わるには、その言葉が自分のものになっていることが大切なんです。
自分の考えを伝えるだけではなく、相手に伝わるためには、スキルやテクニックを超えた言葉への覚悟が人を動かす力になります。
それでは、今週のチャレンジです。今週、あなたが「この人かっこいいな」や尊敬する人は、どんな言葉を使っているでしょうか?そして、その言葉に伴う行動はどうでしょうか?上司でも、同僚でも、テレビの中の誰かでもいいので、なぜ心を動かされるのかを考えてみてください。その具体的な言葉や行動を見つけてみると、あなたが伝えるときのヒントになりますよ。ぜひ楽しみながらやってみてください。
それでは、今日の心に響く言葉です。今日は、みなさんよくご存知の京セラの創業者、稲盛和夫さんの言葉です。稲盛さんは、日本航空(JAL)が戦後最大級と言われた負債を抱え経営破綻した時に会長を任され、わずか2年8ヶ月で再建を実現されました。稲盛和夫さんが経営や人生の判断基準として生涯大切にした哲学です。
「動機善なりや、私心なかりしか。」(どうきぜんなりや、ししんなかりしか)
何かを始めようとするとき、自分の損得を捨てて、純粋に「正しいか」「人のためになるか」で判断する。私もそうありたいと思います。
三島澄恵の「伝わる」話し方では、あなたからのご質問やご感想をお待ちしています。番組内でもご紹介しますので、ぜひお気軽にお寄せください。
それでは、今日も、あなたの想いが届きますように。 お相手は三島澄恵でした。
