(新連載)陸自幹部のパワハラを匿名通報したら犯人探しをされ、報復された! 事件 その2
陸自幹部のパワハラやパワハラ隠蔽を目の当たりにした隊員が、通報制度を使って匿名で告発したところ、犯人探しをされたうえに、「通報は組織を傷つけるテロ行為だ」と非難され、左遷を告知されるなどの「報復」を受ける事件が北海道の部隊で起きた。この隊員は、違法な処遇によって精神的苦痛を受けたとして国を相手に国賠訴訟を提起、現在札幌地裁で審理が続いている。保身と隠蔽が横行し、問題を指摘する者をよってたかって押しつぶす病んだ実力組織の姿が浮かび上がる。
(その1につづく)
第1陸曹長教育隊(1曹教)の最先任上級曹長E准尉から、X総務科長に対するパワハラの告発を取り下げるよう示唆されたものの、Aさんは応じなかった。科長のパワハラに部下が困っているから再三、隊の先任に相談し、それでも解決しないから団の調査を求めたのだ。いまさら取り下げる理由がない。また隊長の指導程度で科長のパワハラがなくなるとも思えなかった。
2020年10月8日、上位部隊である北部方面混成団の調査が行われた。調査期間は1日、1曹教に所属する隊員にアンケートを書いてもらう方式で行われた。そして、すぐに結論が出された。翌9日、Aさんは1曹教の隊長室に呼ばれ、隊長のD2佐から口頭でこう伝えられた。
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