人と比べるのをやめた日|私が見つけた真の豊かさとは
SNSを開くたびに、少しだけ心がざわついていた。
同年代の友人が会社を立ち上げた。
誰かは新しい家を建てた。
海外旅行の写真。
高級車。
「人生、最高です。」
そんな投稿を見ては、スマホを閉じる。
そして心の中で、小さくつぶやく。
「それに比べて俺は、何をやっているんだろう。」
そんな日が何年も続いていた。
人と比べることで、自分を測っていた
今思えば、あの頃の私は、毎日誰かと競争していた。
服は流行を追いかけた。
「あのブランドを着ていれば認められる。」
そんな気がしていた。
人脈も必死に広げた。
名刺交換をして、交流会に参加して、「この人とつながれば人生が変わるかもしれない」と期待していた。
SNSも同じだった。
写真を撮る場所まで考えていた。
「いいね」が増えれば、自分の価値も上がる気がした。
でも、家に帰ると、いつも同じだった。
静かな部屋で、一人。
「今日も何も変わらなかったな。」
そんな言葉が頭に浮かぶ。
あれほど外へ向かって走っていたのに、心だけは、いつも置き去りだった。
もちろん、あの時間を否定したいわけではない。
あの頃の私は、本気だった。
誰よりも努力していたと思う。
だからこそ苦しかった。
頑張っているのに、満たされない。
もっと稼げば変わる。
もっと人と会えば変わる。
もっと有名になれば変わる。
そう思って走り続けた。
でも、不思議なくらい、何も残らなかった。
残ったのは、比べるクセだけだった。
誰かが成功すれば焦る。
誰かが評価されれば落ち込む。
誰かが前に進めば、自分だけ取り残されたような気持ちになる。
いつしか、自分の人生を見ている時間より、人の人生を見ている時間の方が長くなっていた。
転機は、とても静かにやってきた。
劇的な出来事があったわけではない。
ある日ふと、
「このまま70歳になったら、後悔するだろうな。」
そう思っただけだった。
人と比べ続けた人生。
誰かの正解を追い続けた人生。
そんな人生で終わるのは嫌だった。
それから少しずつ、自分に問いかけるようになった。
「本当は何が好きなんだろう。」
「何をしている時間が一番自然なんだろう。」
「誰にも評価されなくても続けたいことは何だろう。」
すぐには答えは出なかった。
でも、その問いだけは消えなかった。
自分の人生を生き始めて、見えたもの
やがて、自分が心から夢中になれる仕事に出会った。
不思議だった。
以前と同じように働いているのに、焦らない。
人の成功を見ても、心が揺れない。
「あの人はあの人。」
そう自然に思えるようになった。
昔は、誰かが前に進むたび、自分が負けたような気持ちになっていた。
でも今は違う。
自分の歩幅で歩いている感覚がある。
速くなくてもいい。
派手じゃなくてもいい。
自分の人生を歩いている。
それだけで十分だった。
振り返ると、私は人と比べていたのではなかった。
本当は、自分の人生から逃げていたのだと思う。
心からやりたいことが分からなかった。
自分に合った働き方も知らなかった。
だから、答えを外に探し続けた。
流行の服。
人脈。
SNS。
肩書き。
収入。
全部、「自分の価値」を証明してくれるものだと思っていた。
でも、本当に欲しかったのは、そんなものではなかった。
「これが自分の人生だ。」
そう思える毎日だった。
不思議なことに、自分の人生を生き始めてから、お金の使い方も変わった。
見栄のために何かを買うことが減った。
誰かに認められるための自己投資もしなくなった。
必要なものだけを選ぶようになった。
すると、少しずつ資産が残るようになった。
昔より収入が劇的に増えたわけではない。
それでも、お金は増えていった。
今なら、その理由が分かる。
人と比べる人生は、終わりがない。
でも、自分の人生を生きると、「足りない」より「もう十分だな」と思える日が増えていく。
豊かさは、銀行口座より先に、心の中に積み上がっていくものなのかもしれない。
ようやくそう思えるようになった。
だから今日も、私は誰かになるためではなく、自分として生きるために働いている。
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宮永幸祈|真の豊かさを取り戻す占い師
借金500万円、離婚、債務整理を経験。
四柱推命・西洋占星術・九星気学を通して、
仕事やお金、人との比較に悩み、
自分らしさを見失った方へ、
本当の豊かさを見つけるヒントを発信しています。
