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今年上半期の出生数が増加!「丙午」の迷信を越える現代の妊活と、これからの社会に願うこと


#日経COMEMO #NIKKEI

実感を裏付ける「出生数増加」のニュース

最近、「今年上半期の出生数が前年より増加した」というニュースを目にしました。
私自身、妊娠中ということもあって周りの妊婦さんが自然と目に入ったり、知人の出産ラッシュがあったり、好きなインフルエンサーや芸能人の妊娠報告が続いたりと、「本当に少子化なの…?」と感じる瞬間が多かったので、このニュースには深く納得してしまいました。

「丙午(ひのえうま)」の迷信と現代の妊活事情

今年(2026年)は、60年に一度の「丙午」の年です。
かつては「丙午生まれの女性は気性が荒く、夫の命を縮める」といった迷信があり、前回の60年前(1966年)には出生数がガクンと減少した歴史があります。
ですが、現代においてその迷信を気にして妊活をコントロールする人は少ないのではないでしょうか。
今は不妊治療に取り組む人が増え、女性もキャリアと向き合いながら綿密に計画を立てて妊活をする時代です。「今年は丙午だから来年にしよう」なんて悠長なことを言っていられる状況ではないのが、 現代的な妊活のリアルだと感じます。

出産・復帰後を襲う「過酷すぎる現実」

出生数が増える兆しが見える一方で、出産や子育てを巡る女性の環境はまだまだ過酷です。男性の育休取得率は上がってきたものの、生活やケアの基盤はどうしても女性側に偏りがちです。

妊娠〜出産:仕事と両立しながらつわりや身体のマイナートラブルに耐え、職場に気兼ねしながら産休に入る。そして「全治2ヶ月の重傷(交通事故レベル)」と評されるダメージを負って出産。
産後〜復帰:ボロボロの身体のまま不眠不休の育児がスタート。可愛い我が子を愛おしく思いながらも、息つく間もなく保活をはじめ職場復帰へ。
時短勤務と保育園の洗礼:復帰後も肩身の狭い思いをしながら働き、子どもが熱を出せば有給はあっという間に底をつく。帰宅後も夕食・お風呂・寝かしつけと怒涛のタスクが続き、パパが協力的であっても親の体力と精神力はギリギリです。

「親の心の余裕」が子どもの未来をつくる

こんなにも余裕のない毎日の中で、私たちはどれだけ大きな心で子どもと向き合えているでしょうか。
ある文献によると、低年齢からの保育所利用であっても、園で丁寧な関わりがあり「安全基地」となっていれば、子どもの愛着形成には問題がないとされています。しかし一方で、「親とのスキンシップは、短時間であっても『質の良いもの』でなければ思春期以降の発達や心理に影響が出る」という結果もあるそうです。
疲れ切り、精神的に追い詰められた状態で「質の高いスキンシップ」を維持するのは決して容易ではありません。

社会の仕組みが変わることを願って

子どもを産み育てることは、個人の努力や我慢だけで乗り切るものではないはずです。
親にとっても、子どもにとっても、日常の中に「心の余裕」と「穏やかな時間」を持てること。それこそが、健やかな愛着を育み、これからの社会を支える基盤になります。
単に出生数の数値を喜ぶだけでなく、子育て世帯が本当の意味で息をつけるような社会の構造や制度のアップデートが進んでいくことを、心から願っています。

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