元気
帰省して、実家に泊まっている。
毎日、姉と同じくらいの時間に起きている。
実家はやることが多い。
掃除をしたり、片付けたり、仕事を手伝ったり。
おとといと昨日は、祖父が残したものを寄贈するために、あれこれ整理した。
今日は、要らなくなったガラケーを処分した。
朝から動いていた。
夕方、姉に言われた。
「元気だね」
私は元気だった。
姉妹の中で、一番酒を飲む。
父も私と同じように酒を飲んでいた。
父は五十代の後半で亡くなった。
だから私は、自分も父と同じように、ある日突然死ぬのだと思っていた。
姉妹の中では、私が先だろう。
そう思っていた。
でも、姉に「元気だね」と言われて、ふと思った。
姉も妹も、普通に疲れている。
私は元気だ。
もしかして。
一番酒を飲む私が、最後まで残ったりして。
そう思ったら、急に寂しくなった。
姉も妹もいなくなって、私だけが残る。
そんなのは嫌だ。
元気なのに。
