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岸本佐知子『気になる部分』読了

『ねにもつタイプ』に次いで、2冊目のエッセイ。

今回も著者の妄想はそこいらじゅうを駆け回る。幼い頃から妄想癖があったようで、なにしろ年季が入っている。子供時代、学生時代、社会人時代、そして翻訳家の時代。一環しているのは、ユーモア感覚。

ただ、最初の『空即是空』からぶっ飛ばしているので、読むほうも追いつくのに必死になる。しかし、追いつくことなどできるわけもなく、呼吸困難(笑ってしまうからという理由もある)に陥り、最後にたどり着いた頃には、もう疲れ切ってしまった。それは心地良い疲労感だった。

お気に入りは、『夜枕合戦』、『私の考え』、『枕の中の行軍』、『夜の森の親切な小人』。


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