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全然面白くない映画

然面白くない映画を観る気力がなくなってしまった。ちなみに、冒頭部は全然面白くない映画評論雑誌の頭の文字だけデカいやつの再現である。ナショジオもそんなんだっけ。ナショジオだったら書き出しはデカいアルファベットになったりするのか。

言うても、面白い映画だって別に観る気力はない。例えば、「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウ ツド」は面白いのだろうが、まだ観れていない。「ウルフ・オブ・ウォールストリート」は先日クスリでディカプリオがヨタっているシーンだけ見直した。

タランティーノ繋がりで思い出されるのは、「デス・プルーフ」と「プラネット・テラー」は全然おもんなかったということである。前者はラストのカーチェイスのシーンのBGMが不穏さを孕んでいて何か良かったこと、後者は何かブルース・ウィリスが出てきたことぐらいしか覚えてない。この二作品を面白くないと評すのは賛否ありそうだが(というか“否”のほうが多そうだが)、「イングロリアス・バスターズ」がクソおもろかったのでさすがに比較して面白くないと評させてほしい。

り、集中力が落ちているのは否めない。毒にも薬にもならない日常系アニメを惰性で消費するのが精一杯な脳に退化している。「デス・プルーフ」は車内をカメラが捉えるシーン以外は酷く退屈で(見方によっちゃあタランティーノ作品は何か出来事が起きているとき以外のシーン、すなわち会話などはグダグダしているシーンが多く冗長だと考えられやすい)、今だったらシーンに辿り着く前に挫折していると思う。

しかし、「プラネット・テラー」のブルース・ウィリスはジャケ写で確認できるのでともかく、「デス・プルーフ」のカーチェイスシーンの不穏なBGMは少なくとも最後まで観ないと拝聴できない。10秒スキップや倍速を駆使することもできるが、さすがにBGMの印象が異なるだろう。詳細は控えるが、あのシーンは巨悪とチェイスするからこそ緊張感があり、音楽に“不穏”という因子が余計に足される。

私は「デス・プルーフ」を“全然面白くない映画”の例で挙げたが、少なくとも終盤のBGMぐらいは“忘れえぬもの”になっているのである。人間のストレージ容量なんて情報過多の時代に於いてミジンコほどもないので、音楽ぐらい覚えていればそれはもう十分な収穫だろう。そんな思いもよらぬ収穫物が得られるのは、往々にして“全然面白くない映画”からだったりするのである。

しかし、私には全然面白くない映画を観る集中力がない。(冒頭へ戻る)


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