第13話/15話【改めてこれまでを思い返す~私のごっこ遊び】
予想外のまさかの入院経験。
その後の、奥さんの健康状態の変化。
立て続けに起きた我が家にとっての、大きな出来事。
どちらも、他の人に話すと、驚かれる。
「物凄いツキがありましたね」
「強運だねぇ」
私としては、当たり前な過ごし方をしたと言う事に変わりはない。
いつも自分としては当たり前だと思ってきた。
私の住む街は、人口六万人程度の地方の街だ。
日本中どこにでもあるだろう、ありふれた田舎の風景が広がる街だ。
大学進学で一旦地元を出た後に、戻って来る同級生も少ない。
私は、数年県外で暮らし、しばらくしてこの街に戻って来た。
小さな街だけど、ここが好きだった。
都会の生活は楽しかったけど、それ程好きには成れなかった。
好きな街とはいえ、仕事先も多くは無いし、年頃の私には女性との出会いの機会も少ない。
それでも、この街で楽しく生活できると思っていた。
暫くして運よく、社員15名くらいの小さな販売系会社に就職できた。
県外で働く同期よりも、この街で生活する方が贅沢だと思った。
物価は安く、環境も良い、これでもし給料も都会並みなら、文句なしだ。
そう思っていた二年後くらいに、会社の業績が大きく飛躍した。
私の給与も、県外で頑張っている同期の年収とほぼ同等になった。
そして、会社に入社してきた女性と巡り会えた。
それが、今の奥さんだ。
帰郷して来た時に望んだ、希望通りの生活が始まった。
お盆休みで帰省した同級生に言われた。
「よくこんな田舎で生活しようと思ったな」
「そんなに稼いでいるのか、嘘だろ」
「どこで奥さんと知り合ったの?県外の人か?」
と矢継ぎ早の質問攻め。
そしてこの時もそうだった。
「お前は昔からツイてるよな」
「相変わらず、強運なヤツだねぇ」
と言った表現だ。
いやいや、俺は昔から、いたって普通。
自分ではこれまでも、特別ツイてる、とか強運だとか意識したことはない。
周りの人間が私に対して、どういった印象を持っているのかは知らない。
いずれにしても、自分としては、いたって普通だと思っている。
未来が見えるとか、予知能力とかの特殊な能力なんて、あるワケないし。
あったなら、とっくに別な生き方していると思う。
そうそう、病院の先生の骨折は、本当にアクシデント。
それでも、今回の入院と、奥さんの体の件で、自分でも改めて気になる事があった。
自分としては当たり前な事だったけれど、皆と話しをしていて気づいた。
誰でも小さな頃に「ごっこ遊び」をしたことがあると思う。
ヒーローとか、お花屋さんとかに成り切る、あの遊びだ。
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大人のごっこ遊び体験記 ― 成り切りが現実に ―
大人のごっこ遊びで人生が変わった話 〜人生は少し演じると動き出す〜 最初から、何かを引き寄せようとしていたわけではありません。 あと…
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