教員採用試験を辞退した #教師のバトン

修士2年の夏

就活している人であれば終わりが見えてくるであろう時期に、私は教員採用試験の2次試験を辞退した。

1次試験は合格。でも2次試験には行かなかった。

2次試験の当日のことをよく覚えている。小学生のころ、なんとなく学校に行きたくない日があった。その時と近い感情があった。

前日まで辞退することしか考えられない。

当日、「なんで行かないの?」と心配する親に、泣きながら「行かない」と言った。

教員になることに未練はない、今は受けなくていい、と自分で決めたはずなのに、涙が止まらなかった。

きっと、大学院まで行って、教員になることを見据えて頑張ってきたものが無駄になってしまうと感じたかもしれない。

学生時代は、卒業後のキャリアを見据えて行動し続けた。教育実習は自分なりに最善を尽くした。塾講師もやった。修士に進んでからは、授業のない日は教育現場で働いた。

でも、教員になりたいと心から思える瞬間はなかった。

教育現場で目の当たりにした教員の働き方の現実。お会いした先生方から、「自分の子どもには教員になってほしくない」と本音を聞くこともあった。

修士のとき、非常勤講師として授業を持って分かった自分の考え。

私のしたいことは、英語教育。
多感な時期の生徒たちに、英語を通して広い世界を知ってもらいたい。

でも現場では、授業以外にしなければならないことで溢れかえっている。

無理な働き方で心や体を壊してしまったら、全て元通りにはできない。働くことは私の人生の一部に過ぎない。人生で挑戦したいことがたくさんあるのに、それができなくなりそうな予感。根本的には変わらない法律。

これらと、私の今までの努力を天秤にかけた。

そうしたら、採用試験の辞退の道へ進んだ。

自分には、もっと輝ける場所がある。教員以外の道を考えたら、そう思えるようになりました。こちらが私に新しい世界を見せてくれた試験の体験記です(不合格だったけど)。

専門調査員にはなれなかったけど、「新卒で海外行ったっていい」と思うきっかけになりました。

法律が変わって、安心できる労働環境に変わるのなら、教員になろうかな ♪

おしまい

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