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感情の言語化も、商品になるのかもしれない

少し前、ホームページを作る講座に参加しました。

自分が提供できることを、ホームページに分かりやすく載せたい。

そう思って参加したのですが、そこで気づいてしまいました。

私には、ホームページに載せる「商品」がない。

簿記、統計、年金など、教えられることはいくつもあります。

でも、

「誰の、どんな困りごとを、どう解決するのか」

という形で考えると、自分の商品をきちんと言葉にできませんでした。

そのことを記事にしたあと、最初に浮かんだのが簿記です。

簿記が分からなくて困っている人に、分かるところまで説明する。

これは、私が長く続けてきたことでもあります。自分の商品に最も近いのは、やはり簿記なのではないか。

この考えは、今も変わっていません。

ただ、そのあと、まったく別のところから、もう一つの商品候補が見えてきました。

きっかけは、本のレビューです。

心を込めてレビューを書きたかった

社労士の米澤裕美先生が書かれた『働く女性の「社会保険」入門』を読みました。

せっかく感想を書くなら、米澤先生にきちんと届くものにしたいと思いました。

「分かりやすかったです」
「勉強になりました」

だけでは終わらせたくありませんでした。

米澤先生が、どこを工夫されたのか。

私は、どこに驚いたのか。

なぜ、そこに心が動いたのか。

それをきちんと言葉にして届けたいと思い、AIと対話しながら、かなり時間をかけてレビューを書きました。

完成したレビューに残ったのは、本の内容を網羅した説明ではありませんでした。

たとえば、勤務先の社会保険に加入する基準である「106万円の壁」と、健康保険の扶養に入れるかを判断する「130万円の壁」。

混同しやすいこの二つを、自分の条件に沿ってフローチャートをたどるだけで、どちらが関係するのか一目で分かるようにしていました。

もう一つは、女性特有の体調の変化、親の介護、老後への不安などについて、そのままAIに入力して相談できるほど具体的な質問例が示されていたことです。

単に「分からないことはAIに聞いてみましょう」で終わらず、読者が実際にAIを使い始められるところまで用意されていました。

私は、難しい制度を分かりやすく説明するだけでなく、読者が自分の場合に当てはめ、次の行動に移れるところまで考えられた工夫に、強く心を動かされました。

レビューを書くことも、感情の言語化だった

そこで、ふと気づきました。

私は普段、本を読みながら心が動いたところで立ち止まり、

「なぜ、自分はここに反応したのだろう」

と考え、その感情を言葉にしています。

私は、この読み方を「感情読書」と呼んでいます。

今回のレビューでも、結局やっていたことは同じでした。

本の内容をきれいに要約するのではなく、心が動いた場所を見つけ、なぜそこに心が動いたのかを言葉にしていたのです。

そして、そのレビューを米澤先生にも、とても喜んでいただけました。

私が心を動かされたところは、米澤先生が特に力を注いで書かれたところでもあったようです。

著書には、その人が長い時間をかけて考えてきたことや、大切にしていることが詰まっています。

それを読んで、受け取ったものを丁寧に言葉にして返す。

レビューを書くことは、著者を応援する一つの方法なのだと思いました。

感情の領域にも、商品があるのかもしれない

今回のレビューには、かなり時間がかかりました。

だから今度は、同じように心のこもったレビューを、もう少し短い時間で書ける方法を見つけたいと思っています。

本を読みながら、心が動いた場所を残す。

なぜ心が動いたのかを考える。

AIに、その感情を消さないように整理してもらう。

最後に、自分の熱が伝わるレビューにする。

この流れを、誰でも使える型にできないだろうか。

もし型にできれば、自分の読む力や書く力を磨きながら、著者を応援することもできます。

その言葉が相手に届けば、人とのつながりが少し深まることもあるかもしれません。

私はこれまで、商品になるものは、簿記や統計、年金といった専門知識の中にあると思っていました。

けれど、noteでずっと書いてきた「感情の言語化」の中にも、誰かの役に立つ方法があるのかもしれない。

まだ、商品と呼べる段階ではありません。

これから、この「AIを使った感情読書レビュー」の方法をほかの本でも試し、誰でも使える型に少しずつ磨いていきたいと思っています。

これまで別々に見えていた、

感情読書。
AIによる言語化。
本のレビュー。
誰かを応援すること。
人とのつながり。

その一つひとつが、急につながり始めました。

「商品がない」と気づいたあの日から、私の中では、ずっと何かを探していたのかもしれません。

そして今、専門知識とは別の場所からも、小さな商品の芽が出てきたような気がしています。

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