安田淳一監督、あともう一本!
私も大好き侍タイムスリッパー
何気に私は時代劇が好きだものですから、以前、「侍タイムスリッパー」の人気にあやかりまして、こんな記事を書きました。
私ごときが書いた記事で61ものスキを集めるとは、この映画の人気たるや恐ろしいものがありますね。ネタバレすることなく、読者の皆さんに関心を持っていただく記事を書くのは、随分難しかったです。それはさておき、折角世の中の人々が時代劇に少なからず関心を寄せて下さったものですから、この勢いをそのままに、安田監督、松竹とタッグを組んでもう一本、いきませんか?
皆さんもご存じのように、悲しいことではありますが、時代劇は既にその役割を徐々に終えようとしております。人々のエンタメへのニーズが多様化致しまして、かつて一世を風靡した時代劇は、オワコン街道まっしぐらと言うべき状況です。さらに中村吉右衛門や藤田まことをはじめ、時代劇には無くてはならない役者達が次々と世を去ったことは、その流れに一層の拍車をかけています。そんな中、綺羅星のごとく現れたのが安田淳一監督の侍タイムスリッパーでした。日本人特有の”滅びの美学”に彩られた印象的な雰囲気。さらに、時代劇とは言え、その本編ではなくSF的要素を加えながら、制作者サイドに光を当てた絶妙な視点。これによって、視聴者が自分とかけ離れた世界の絵空事と思うことなく、まるでホームドラマでも見ているかのように感情移入出来たのです。
現状、国内で時代劇を作る事の出来るのはほぼNHKに限られていると言っても良いでしょう。時代劇にまつわる様々な技術の継承は、今やNHKのプロデューサーの匙加減というわけです。海外では配信大手が制作することもありますが、それは外国人の需要に耐えられなければなりません。例えば有名な武将や忍者が出てくるとかですね。真田広之氏辺りを起用して「影の軍団」ぐらいは作れるかも知れませんが、「鬼平犯科帳」や「大岡越前」を配信大手が作るとは思えません。
そこでです、あともう一本、安田監督。松竹を口説いてやりませんか?しかし、松竹も歌舞伎やらエンタメやら色々と手広くやってますので、斜陽産業である時代劇にドカドカと資産投下するわけにもいきません。納得出来る興行収入が見込めるだけのシナリオを用意する必要がありますね。要は単純に”切り口”の問題です。時代劇をセオリー通り(次はこうなるだろう的)に見せるのではなく、監督があの映画で見せた、次々と変化するハラハラする切り口は、見る者を飽きさせません。貴方ならイケる!
勝手に映画の構想を練る
今度は時代劇をメインにして、現代パートはサブで。国内外で流行りの「異世界転生譚」をやりましょう。例えばこんなのはどうだろう?
東京のとあるビルの一角。一人の中年男性が、夜遅く一人パソコンに向かって仕事をしている。外はあいにくの雨模様。彼はIT系のスペシャリストだが、上司と上手く行かず才能はあるのに腐っている。そんな彼が帰宅しようと傘を手に外へ出た瞬間、イナズマに撃たれて即死。なんと、気が付いたら幕末の高知へタイムスリッパー。で、すったもんだあって、土佐藩に雇われる。元々IT系で頭脳は明晰。マルチタクスもバッチリ。しかも歴史オタクと来たもんだ。持ち前の歴史の知識を活かして、あれよあれよという間に殿様の覚え愛でてたき侍へと出世。併せて、幕末の侍には無い合理的な思考とマルチタスクが出世の武器となった。剣の腕前は何故か超一流。(異世界転生なんで)殿様から坂本という姓を貰い、彼はその後「坂本龍馬」と名乗ることに。もちろん殿様は山内容堂です。因みに配役は中井貴一さんです。龍馬はやっぱり福山雅治さん一択ですね。ああ、豪華キャストでギャラが心配?大丈夫、松竹が何とかしてくれますよ。売れさえすれば。坂本龍馬が薩長同盟という難題を解決できたのは、彼が合理主義バリバリの現代人だったからという筋書き。その後、近江屋で襲われて気が付くと再び現代へタイムスリッパー。幕末のあまりにもスリリングな体験が再び転生しても身に染みていて、椅子に座ってただ端末を叩いているだけの仕事に嫌気が差し、退職。ついには時代劇の本場である東映京都撮影所で時代劇の斬られ役として華々しくデビューする…。あれ?
安田監督、あと一本はイケますよ!
恐々謹言
