ゲームアプリ「いつでも戻れる」をなくした日──依存から抜け出すために必要だった最後の一歩
クラウドデータを消した日。それが「本当のやめる」だった。
今日、完全に終わらせました。
2026年4月25日。
クラッシュ・ロワイヤル(クラロワ)のクラウドデータを削除しました。
アプリ自体は2025年12月3日にすでに削除していました。あのとき「ゲームを卒業する」と宣言し、スマホからアイコンが消えた瞬間、少し清々しい気持ちになったのを覚えています。
でも、正直に言います。
あれだけでは、まだ終わっていなかったのです。
まだ「戻れる」という選択肢が残っていた
アプリを消しても、クラウドにデータが残っていると「再インストールすればまた続きからできる」状態です。
トロフィー数、デッキ構成、積み上げてきた実績。それがそのままサーバーに保存されている。
これは単なるデータではありません。「逃げ道」です。
「もう少しだけ」「今日だけ」という囁きが来たとき、クラウドのデータが存在している限り、それは本当の意味での選択肢のひとつとして機能し続けます。
消防士として働きながら42歳になった今、私はパチンコ依存の経験からこのことをよく知っています。32歳から39歳まで、総額にして約800万円がパチンコに消えました。仮想通貨や株でもほぼ同額の損失を出しました。
あの頃も「いつでもやめられる」と思っていました。でもすぐそこに退路があるから、完全には卒業できていない。
それを身に沁みて学んだからこそ、今日、クラウドのデータを消しました。
依存からの回復は「一度の決断」では終わらない
ゲームをやめた日の2025年12月3日。
私にとって大きな一歩でした。でも振り返ると、本当の「卒業」は一度の決断で完結するものではありませんでした。
退路を断つ行動は、何度も何度も積み重ねていくものです。
パチンコをやめるときも同じでした。「もうやめる」と決めた日だけでなく、その後も
「パチンコ店の前を通らないルートを選ぶ」
「給料日にまとまった現金を持ち歩かない」
「ギャンブル仲間との関係を少しずつ整理する」
そういう小さな環境の変更を積み重ねて、初めて本当に離れられました。
強い意志よりも、環境を変えること。
これが私の信条です。
今の私の生活は、筋トレ週5日、毎日1万歩以上のウォーキング、TOEICの勉強、NISAでの積立投資、そしてこうしてnoteで私自身のギャンブル依存からの復活記録を公開することで成り立っています。意志の力だけでここまで来たのではありません。「そうせざるを得ない環境」を少しずつ整えてきた結果だと思います。
今、過去の私と同じ場所にいるあなたへ
もしあなたが今、何かをやめたいのに踏み出せずにいるなら。
あるいは「一度はやめたはずなのに、また引き戻された」という経験があるなら。
それは意志が弱いのではありません。
退路が残っているのです。
大きな決断をしなくていいです。
今日できる小さなことを一つだけ探してみてください。なんでもいいです。
私は今日、クラロワのクラウドデータを削除しました。
それだけのことですが、一歩前へ進めた気がします。
