継ぐ人・継がない人 #14
「 実家の事業、継ぐの?」
この質問は、家業や自営業の家庭で育った人なら、一度は聞かれたことがあるのではないでしょうか。
私自身も、長い間この問いに向き合ってきました。
私の実家は日用品の販売・卸を行う自営業です。
そして私は 2027年に地元へ戻り、家業を継ぐ と決めています。
ただ、周囲を見渡すと
継ぐと決めた人
継がないと決めた人
継がなくていいと言われている人
血縁以外の後継者を探している人
選択肢は人の数だけあります。
この記事では、
「 事業・家業を継ぐ/継がない 」ことについて、世間一般ではどう捉えられているのかについてデータや傾向を交えながら整理し、最後に私自身の考えも書いてみようと思います。
① そもそも事業承継にはどんなパターンがあるのか
事業承継というと「親から子へ」というイメージが強いですが、実際にはいくつかの形があります。

親族内承継
子ども・兄弟姉妹・親族が引き継ぐ従業員承継
役員や長年働いてきた社員が引き継ぐ第三者承継
M&Aや事業譲渡などで、血縁のない第三者が引き継ぐ
かつては親族内承継が主流でしたが、近年では「 子どもが継がない 」前提で承継を考える企業も増えています。
② 「 継ぎたい人 」は実は半数程度という現実
各種調査を見ると、「 事業を誰かに継がせたい 」と考えている経営者は全体の約半数前後 にとどまっています。
つまり、
継がせたいと思っていない
まだ考えられていない
将来が不透明で決めきれない
という人も、決して少なくありません。
「 家業は継ぐのが当たり前 」という価値観は、すでに世間全体では少数派になりつつあるとも言えます。
⚫︎事業承継に関するアンケート調査結果
https://www.jfc.go.jp/n/findings/pdf/seikatsu25_0613a.pdf
③ 継がない人・継がせない人が増えている理由
なぜ「 継がない 」「 継がせない 」という選択が増えているのでしょうか。
よく挙げられる理由には、こんなものがあります。
子どもが別のキャリアを選んでいる
都市部への進学・就職で地元に戻らない
業界や事業の将来性への不安
経営の責任や負担が重い
親自身が「 無理に継がせたくない 」と考えている
「 継がない=冷たい 」「 親不孝 」という話ではなく、
現実的な判断として継がない選択が増えている というのが実情です。
④ それでも「 継ぐ 」と決める人がいる理由
一方で、私のように「 継ぐ 」と決める人もいます。
理由は人それぞれですが、よく聞くのは、
家業が好き・誇りを持っている
地域や取引先との関係を残したい
事業に可能性を感じている
自分なりに変えていけると思った
誰かが継がなければ終わってしまうから
重要なのは、
「 昔から決まっていた 」よりも「 自分で選んだ 」かどうか だと感じています。
⑤ 私が2027年に家業を継ぐと決めた理由
私は中学生の頃から、家業を継ぐと決めていました。
その理由は、父の働く背中を間近で見てきたからです。
父は会社の4代目として、より良い会社にするため現在も奮闘し、努力を重ねています。そんな姿に影響を受け、初代から受け継がれてきたバトンを私が引き継ぎ、さらに会社を大きくしていきたいと思うようになりました。
会社は決して大企業ではありません。しかし、代々続いてきた歴史や、地元に根ざして事業を展開してきたことに、私は強い誇りを感じています。
私のビジョンは、会社を成長させることだけではありません。父の会社がある地元の商店街は、近年シャッター街と化し、以前のような活気を失っています。だからこそ、商店街の方々と手を取り合い、改善策を考えながら、自分の会社だけでなく、街全体を元気にしていきたいと考えています。
⑥ 継ぐ ・ 継がないに正解はない
この記事を書いていて改めて思うのは、
継ぐことが偉いわけでも
継がないことが悪いわけでもない
ということです。
事業承継は家族・仕事・人生がすべて絡む、とても個人的な選択です。
だからこそ、
「 どうするべきか 」ではなく
「 どうしたいか 」「 どう選ぶか 」を考えることが大切なのだと思います。
おわりに|あなたはどう考えますか?
もしあなたが
家業を継ぐか迷っている
継がないことに罪悪感がある
すでに継いで悩んでいる
そんな立場にいるなら、
この記事が考えるきっかけになれば嬉しいです。
本日もご拝読いただきありがとうございました。
