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2月18日ごろ発売『夢食み探偵と眠れない小説家』著者・綾里けいし先生の偏愛作品10選

マイナビ出版MPエンタテイメントでは
2月18日ごろに『夢食み探偵と眠れない小説家』を刊行いたします。

不条理で凄惨な悪夢。地獄の先で小説家と探偵が出会うものとは!?
綾里けいしが贈る、夢とうつつが入り交ざる耽美ホラー譚。

発売を記念しまして
著者、綾里けいし先生偏愛小説10選をお伺いいたしました!


偏愛小説10選

1. 夏目漱石「夢十夜」(『文鳥・夢十夜・永日小品』収録 :角川文庫)

「百年はもう来ていたんだな」とこの時始めて気がついた。――の一文に呪われて日々を生きております。今回の小説はそうした呪いの積み重ねでできています。少しでも、物語の欠片達が突き刺されば幸いです。

2. 宮沢賢治『銀河鉄道の夜』(新潮社)

とても美しい小説です。「けれどもほんとうのさいわいは一体何だろう。」――呪われた言葉が多すぎて、未だに銀河鉄道を降りられていません。きっとこの旅の車中に、自分も一生いるのだと思います。

3.坂口安吾『夜長姫と耳男』(『桜の森の満開の下・白痴 他十二篇』収録:岩波文庫)

「好きなものは咒うか殺すか争うかしなければならないのよ」――今回の小説とは無関係ですが、残酷で美しく、己が殺されても柔らかく笑う少女が永遠に好きです。根底にある概念の一つですね。

4.飛浩隆『グラン・ヴァカンス: 廃園の天使1』(ハヤカワ文庫JA)

エンターテイメント性と美しさ、残虐性、哲学、そして恐ろしいほどの文章力。すべてが揃った稀有な一冊だと思っています。偏愛小説というテーマではあげないと嘘になるかなと。ラギッドガールと常にセットでオススメしています。

5.飛浩隆『ラギッド・ガール 廃園の天使Ⅱ』(ハヤカワ文庫JA)

「あれほど醜い女を見たことはない」――ラギッドガールが、世界で一番好きな短編の一つだと思います。美と醜悪と女と加虐性と人間の境界に酔いましょう。悪酔いになるか、酩酊となるかは、あなた次第です。

6.チャック・パラニューク『ファイト・クラブ』(ハヤカワ文庫NV)

映画が有名ですが、自分は小説が好きです。ファイトクラブの掟があまりにも「言葉にしてはならない」本質を突いている。こういう小説は稀有だと思います。なんらかの本質を切り取って言葉にできている作品は、たまに存在しますが凄いことだなと考えています。

7.伊藤計劃『The Indifference Engine』(ハヤカワ文庫JA)

平和と正義と悪と戦いと神、『戦う理由』を問う小説が好きです。「フォックスの葬送」が一番刺さりました。同様の問いかけと概念が好きな方はぜひ。

8.シャーリィ ジャクスン『ずっとお城で暮らしてる』(創元推理文庫)

絶望とは時に甘く美しいものです。氏の作品の特徴の一つとして、簡単に石を投げつける人々の悪意と悔恨の絶妙な配分の嫌さがあります。ケーキを食べていたら、ガラス片で口の中が傷だらけになるような感覚をご賞味あれ。

9.フェルディナント・フォン・シーラッハ『犯罪』(創元推理文庫)

罪と罰と人を問う作品が好きです。シーラッハ作品は簡潔な文章と的確な一文で人間を抉ってくるところが素晴らしいと思います。しかし、時に光もある。それもまた美しいことです。

10.コナン・ドイル『シャーロック・ホームズ・シリーズ(新訳版)』(駒月雅子訳/角川文庫)

どうしても、シャーロックホームズは外せなかったので。色々と読みましたがこちらの新訳版が好きです。ホームズを永遠の探偵と仰いでいます。全世界に未だに君臨する『名探偵』という存在にはロマンがありますね。


不条理で凄惨な悪夢。地獄の先で小説家と探偵が出会うものとは!?

専業小説家・浅岸真宵。彼女は極度の不眠に悩まされていた。
彼女は『眠りの専門家』として夢食み探偵・壊夜うつつについて聞き、彼のもとを訪ねる。
現実離れした美貌をもつ、不思議な探偵は、彼女にある提案をする。
安らかな眠りを取り戻したいのならば、地獄を巡るしかない。そのために自分の助手となること。
不信感を頂きつつも、真宵は彼の手を取り——地獄巡りが開始された。
様々な文学作品をなぞるがごとき、悪夢の数々。
不条理で歪な地獄の底にて、真宵の見つける真実とは——。

『異世界拷問姫』シリーズ(KADOKAWA)の綾里けいしが贈る、夢とうつつが入り交ざる耽美ホラー譚。

書籍98ページ分の試し読みも公開中!