サウナ

最近サウナにハマってる。正確には、サウナとシーシャにハマっているのでかなり遅れている。
今まではサウナに誘われても行かなかったが今は大賛成、そして今日はなんとついに1人でサウナへ行ってきた。
入るや否や、サウナイベントが始まりそうだった。途中退出ありということもあり、急いで体を洗って参加してみた。熱波師がぶち上げてくれるらしい。これは、初めての体験だった。
イベントが始まると20代後半くらいの女性が現れ「すっぴんコスプレイヤー、ひかるです!」と、元気よく自己紹介を行なって会が始まった。なんだよその肩書き。なんでもありじゃん。
始まると、公園でたむろする時に便利なサイズのJBLのスピーカーを持ってきて、Mrs. GREEN APPLEの「ケセラセラ」を流し、デカいタオルを使って踊り始めた。
ひかるは時にタオルをくるくる回転させながら宙に浮かし、ひかるが回ってキャッチするなどして魅せてきた。その都度みんなで拍手をすることになっている。
あと別に何もすごいことしていなくてもジジイが適当に拍手すればみんなでそれに合わせて拍手をし、ひかるを鼓舞した。
これはサウナ界でよくある光景なのかはわからないが、正直めちゃくちゃ面白かった。たまにミスっておじさんの顔に投げちゃったりしてたけどあれも醍醐味の一つなのだろうか。
ケセラセラが終わったあとは、DAOKOと米津玄師の打上花火が流れることになっていた。

ひかる「今日は隅田川の花火大会がありますが、上野ではサウナという花火が上がります!」 

ひかる別にそこ無理しなくていいよ。言いたいことはわかるけど。
ちなみにこの段階でかなり汗だくで、正直結構しんどかったけど、打上花火でのひかると周りのジジイの反応が楽しみだったのでここは耐えることにした。
2曲目が始まろうとしたその時、180センチ95キロ80歳くらいのかなり珍しいジジイが口を開いた。


「次もさっきの曲でお願いできませんかね」


いいわけないだろ。
今日は上野で花火打ち上がるって言ってるじゃん。気づいてないのかもしれないけど1曲目で終始手拍子してるのもお前だけだったぞ。
当然ひかるは無視して2曲目に入ったわけだけど、タオルを宙に投げるなどのテクい演出が全然なかった。これにはみんなもどうしていいかわからず、デカジジイも今回は手拍子すらなかった。
そういうわけで2曲目になると場が静まってしまったため、ひかるがこんなに頑張ってるだけに少し可哀想だった。その時俺は思った。


これ、適当に拍手すればみんな乗っかってくるのでは?


俺は基本的に今後会うことがない人の前で恥をかくことの抵抗があまりない。電車で泣いてる3歳児を笑わせるためならその母親に見られてでも変顔をすることができるし、自動車免許の講習で途中で質問することだってできる。
ただ今回それらと違う点は、恐らく俺だけが初心者であるということ、デカすぎるジジイが左斜め後ろにいること、すっぴんコスプレイヤーとか言ってるやつがいること(本当にそういうのがあったらごめんなさい)などなど、イレギュラーがかなり多い。しかしそういう時にこそ腕を試したくなるのが漢ってもんよ。
ひかるのためにもみんなのためにも小さな恥をかいてみよう。
ひかるが俺でもできそうな技を2個繰り出したあとに大きく、速く拍手をした。
するとデカジジイがまた口を開いた。


「この曲拍手するやつじゃないから」


こいつなんなの。
どこで場数踏んできてるんだよ。オーケストラ見るみたいな感じでサウナ入ってるのお前だけだよ。サイゼリヤ行っても絵に文句言うのか?この前サイゼの絵見てたらお前みたいな体型の妖精いっぱいいたわ。

そんなこんなで俺の初めての熱波師体験が終わった。色々言ったけど仰がれた時の温度の上がり方やロウリュの香りはすごく良かったのでまた行きたいなと思った。

帰りに牛乳買おうと思ってコンビニ寄ったらたまたまあのデカジジイと遭遇した。「今後会わないやつ」の対象外だった。
俺はサイズ感で把握できたけど向こうは当然こちらのことがわかるわけもなく、俺の会釈は当然無視された。まるであのすっぴんコスプレイヤーがデカジジイのアンコールを無視した時のように。ここにカス三角関係ができている。
全然関係ないけど、日本人がトイレした後何も悪いことしてないのに並んでる人にする会釈ってなんなんだろうね。

暑いからみんなよく水飲んで。

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