東京に住んでる人は麻布十番祭りで蟹ラーメンを食べる事ができて羨ましい。田舎と東京の体験格差を実感する。
東京に住んでる人が羨ましい。
麻布十番祭りに行けば蟹ラーメンを食べることができる。田舎ではなかなかできない体験である。これが東京と田舎の文化資本の差であり、体験格差なのだと思う。
東京には美術館も劇場も大学も大きな書店も多い。それだけではなく、毎週のように期間限定の店やイベントが開かれ、聞いたことのない外国料理を食べる機会もある。わざわざ旅行の計画を立てなくても、電車に乗れば何かしら新しいものに触れられる。
田舎に住んでいると、こうはいかない。大きな展示を見るだけでも交通費がかかるし、場合によっては宿泊まで必要になる。都会では仕事帰りにできることが、地方では1日かけた予定になる。この差は普通に大きい。
東京の強みは、こういう小さな体験が大量にあることだと思う。
麻布十番祭りで蟹ラーメンを食べる。新しくできた店へ行く。期間限定の展示を見る。別に1つ1つは大した話ではない。だけれども、それが毎週積み重なれば、知っている店や料理や場所の数は増えていく。東京の人が会話の中で店名や街の名前を次々に出せるのは、この環境のおかげである。
一方、田舎の祭りで地元の料理を食べても、それは単なる地元の日常として処理される。農業や漁業を手伝った経験があっても、文化資本とはあまり呼ばれない。東京のイベントへ行った経験は教養になり、地方で実際に生活して得た知識は田舎の暮らしで終わる。
不思議ではあるが、世の中の評価はそうなっている。
もちろん、文化施設の近くに住んでいるだけで教養が身につくわけではない。東京に住んでいても、美術館へ行かず、本も読まず、休日は家でスマホを見ている人はいくらでもいる。アクセスできることと、実際に利用することは別である。
だけれども、利用しようと思ったときにすぐ行けるのは、明確に東京の利点である。地方では選択肢そのものが少ない。だから東京に住んでいる人の方が、教養を身につける機会が多いという話には一定の説得力がある。
私も東京に住んで蟹ラーメンを食べるような生活を送ってみたいものだ。
