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仕事はカネかやりがいか、を上司と話した日

酔っぱらった上司に飲み会で聞かれた。

「じゃあさ、カネが99%でやりがい1%しかない仕事と、やりがいはものすごいあるしやりたいこと99%だけどカネが1%の仕事、おまえらはどっちがいい」

同年代が、転職理由を振り返って話したことがきっかけだった。とある中小企業から転職してきて今はうちの会社でばりばりと働いている人だ。彼女は、「やっぱりお金も大きいですね、それだけじゃないけど。前はサービス残業もあたりまえだったし、基本給も今よりもずっと低かったんで」と言ったのだ。

聞いてきたのが本部のえらい人だったこともあり、部長やその子が回答を迷っている中、私は即答だった。

「カネですね」

そもそも質問してきた上司が、カネを選ぶタイプだと知っていたというのもある。でも、そんなのお金に決まっているよね?という個人的な価値観も手伝っての素早いレスポンスだった。

私の答えに直属の部長は「え~~そうなの~~」と言ったけれど、質問してきた上司は「俺も俺も!」という反応だった。やっぱりな。お金あれば仕事辞めるって常々言ってるもんな。

それに、後者のやりがいありまくりのお金がほとんど出ないのって、もうボランティアとかNPOとかの世界なのだ。大学時代に学生団体で無給の徹夜勤務をして思ったけど、もうあんなことは二度とできない。やりがいがあれば、やりたいことのためなら何でもできるっていう人がいるけど、それはあなたの中身がキラキラ共鳴しているからだよ、ととても眩しく思う。

残念ながら私が輝きを見出すものは、銀行口座の残高だった。お金の分はしっかり働きますよ、という宣言は、私が突然「夢ができたんで転職します」とか言わないという組織への安心感にもつながっていると思う。

夢ができた人を引き留めるのは難しいけど、給料に不満がある人を引き留めるのは比較的容易だ。その人にそれだけの価値があるかを見極めればいい。こちらとしても、必要とされる人材になるべく努力しようと思える。

さて、これが私の「カネかやりがいか」へのアンサーだったけど、「カネか倫理観か」となると一気に話は変わってくる。私は自分が正しいと思うこと(社会的に、倫理的に間違っていないと思えること)をしたい。

だから100%倫理観をとる。そもそもそんなにお金を積まれる機会がないから言えるだけなのかもしれないけど、それでも自分は正々堂々していたい。ここが私の譲れないところなんだろうなと思う。

上司は、「俺もカネだね」と言ったあと、「やりがいなんてのは、(与えられた仕事の中でも)いくらでも自分で見つけられると思うんだ」ということを言った。私も共感する。仕事の面白いところって、結構後からでも見つけられたりする。苦手だと思っていたことでも、できるようになると嬉しいという純粋な喜びもある。

給与や環境などの条件面のほうが、変えられないとストレスになるんじゃないかなと思う。自分の中で当たアリ前だと疑わない価値観が、ひとりひとり全然違うのは面白い。その人が今まで生きてきた証が答えに出るんだと思うし、答えに恥じない自分でありたい。

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