ケアマネとして、「よくなりましたね」に少し複雑な気持ちになる理由
要介護だった方が、介護保険の更新で「要支援」になることがあります。
状態が改善した、ということなので、本人さんやご家族にとってはとても喜ばしいことです。
でも現場のケアマネとしては、正直ちょっと複雑な気持ちになる瞬間でもあります。
① 要介護と要支援では担当が変わる
要介護の方は、私たちケアマネジャーが担当します。
でも要支援になると、地域包括支援センターの管轄になります。
完全に関わりがなくなるわけではありませんが、包括を通してのやり取りになったり、契約の形が変わったり。
同じ利用者さんなのに、流れが急に変わるので結構ややこしいんです。
② ケアプランの様式が違う
介護と要支援では、ケアプランの書き方も変わります。
普段、要介護のプランを作っているケアマネにとって、要支援のプランは意外と時間がかかります。
同じ利用者さんなのに、「書き方こんなに違うの?」と思うこともあります。
③ 件数は「0.3件」扱い
制度上、要介護の方は1件ですが、要支援の方は0.3件として計算されます。
たぶん、「そこまで手がかからない」という考えなんだと思います。
でも実際は、要支援の方でもサービス変更が多かったり、相談が多かったり。
現場としては、「そこまで変わらないんだけどな…」と思うことも少なくありません。
④ それでも、よくなるのはうれしい
制度の話をいろいろ書きましたが、やっぱり状態がよくなるのはうれしいことです。
ただ、制度上の扱いと現場の感覚には、少しズレがある。
ケアマネをしていると、そんなことをしみじみ感じます。
「よかったですね」と笑顔で言いながら、心の中ではちょっとだけ複雑。
そんな瞬間が、たまにあります。
