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中学受験サポート⑦|変えてよかった親の声かけ

「早くしなさい。」

「ちゃんとテスト直しをして。」

「暗記したの?」

中学受験をしていると、つい口にしてしまう言葉ではないでしょうか。

私も何度も言いました。

宿題が進んでいないとき。

暗記を嫌がるとき。

疲れて机に向かえないとき。

親としては心配だからこそ、声をかけたくなります。

でも、受験を終えて振り返ると、一番もったいなかったのは、
親子げんかで気まずい空気になり、
そのまま勉強が止まってしまう時間でした。

言い合いをしている時間は、勉強できません。

6年生になると、30分、1時間は本当に貴重です。

宿題、復習、テスト直し、過去問、暗記…。

毎日やることが山ほどあります。

だから私は、正論を伝えることよりも、
子どもが前向きに勉強を続けられるにはどうするのがよいかを考えるようになりました。

怒ると、勉強は止まる

わが家の息子は、どちらかというと感情が表に出やすいタイプでした。

何か言われて納得できないと怒ってしまい、
そのまま机から離れてしまうこともありました。

親からすると、

「大事なことだから言っているだけなのに」

という気持ちです。

でも子どもからすると、

「また怒られた」

「責められている」

そんなふうに受け取ってしまうこともあります。

すると、その後30分、時には1時間近く勉強が止まってしまうこともありました。

もちろん、言わなければいいという話ではありません。

でも、「今このタイミングで伝えることが、本当に良いのだろうか。」
と考えるようになってから、
親子の空気は少しずつ変わっていきました。

正しいことでも、届かないタイミングがあります

親が言う内容は間違っていないことがほとんどです。

テスト直しは早い方がいい。

暗記は毎日少しずつやった方がいい。

睡眠はしっかり取った方がいい。

どれも正論です。

でも、テストで思うような点数が取れなかった日。

塾で疲れて帰ってきた日。

宿題だけで精一杯の日。

そんなタイミングで伝えても、子どもの心には入りません。

内容よりも、

「今その話を聞ける状態なのか」

の方が大切でした。

実際に、息子が落ち着いてから同じ話をすると、

「わかった。」

と素直に聞いてくれることも増えました。

同じことを伝えるなら、

少し落ち着いている時間。

食事が終わったあと。

お風呂に入ってリラックスしたあと。

タイミングを変えるだけで、同じ言葉でも受け取り方は大きく変わりました。

「やりなさい」ではなく、「どうする?」と聞く

わが家で一番変えたのは、声のかけ方でした。

以前は、

「今すぐやりなさい。」

「なんでまだやってないの?」

と言ってしまうこともありました。

でも、少し言い方を変えてみました。

「疲れてるなら休憩しようか?何分休憩したらできそう?」

「この直しだけ今日終わらせると、明日ラクになるよ。やってみる?」

「今日は暗記からにする?それともテスト直しからにする?」

内容は同じでも、子どもの反応は驚くほど違いました。

自分で選んだことは、やらされていると感じにくくなります。

もちろん毎回うまくいくわけではありません。

それでも、「やらされる勉強」より、「自分で決めた勉強」の方が、
子どもは前向きに取り組みやすいように感じました。

親より先生の言葉が届くこともある

私は塾の説明会にできるだけ参加していました。

そこで先生がおっしゃったことは、家でもよく話していました。

たとえば、

「テストは返ってきた日にざっと見直してください。」

親が同じことを言うと、小言に聞こえてしまうことがあります。

でも、

「先生が今日そう話していたよ。」

と伝えると、子どもの反応が違いました。

親子だけで向き合っていると、どうしてもぶつかることがあります。

そんなときは、先生の言葉を借りることも、一つの方法だと感じました。

「できていないこと」より、「できたこと」をほめる

受験中は、親はどうしても「できていないこと」に目がいきます。

宿題が残っている。
暗記があいまい。
テスト直しができていない。
また同じミスをしている。
予定より遅れている。

でも、子ども自身も毎日必死です。

だから私は、できていることをほめるよう意識しました。

「今日は塾の帰りに復習できてえらいね。」

「昨日より早く始めらたね。」

「この問題は自分で解き直せたね。できるようになってるね。」

大きな成功ではなくても大丈夫。

小さなことでも、ほめる声かけは大切だったと思います。


休憩時間も自分で決める

家で勉強していると、どうしても集中力は切れます。

そんな時に

「集中しなさい」

と言っても、すぐには戻れません。

わが家では、

「何分休む?」

と子どもに聞き、自分で決めてもらっていました。

3分。

5分。

長くても10分。

タイマーをセットして休憩すると、

自分で決めた時間だから、「あと少し休みたい」と言うこともほとんどありませんでした。


食事中は「勉強を忘れる時間」にする

受験期は、勉強だけでなく気持ちの安定も大切です。

だから食事中は、できるだけ勉強の話をしないようにしていました。

塾のお弁当を少し楽しみになるように工夫したり、
家で食事をするときは、録画していた好きなテレビ番組を見ながら、
学校や趣味の話をしたり。

短い時間でも、「ホッとできる時間」があることで、
また勉強に向かう気持ちが戻りやすくなりました。

受験は長距離走です。

走り続けるためには、安心して休める時間も必要だと感じています。


直前期は「安心」を届ける

受験が近づくと、親も不安になります。

「あれも確認した方がいいかな。」

「まだ覚えきれていないかもしれない。」

そう思うことは何度もありました。

でも、親の不安は言葉にしなくても子どもに伝わります。

だから直前期は、

「大丈夫?」

ではなく、

「ここまで本当によく頑張ってきたね。」

「今日は早く寝よう。」

「準備してきたことを出せば大丈夫。」

そんな言葉を意識していました。

最後に必要なのは、新しい知識ではなく、
落ち着いて実力を発揮できる気持ちだと思ったからです。


親も完璧じゃなくていい

もちろん、いつも理想的な声かけができていたわけではありません。

忙しい日もあります。

疲れている日もあります。

つい強く言ってしまって、

「あの言い方はよくなかったな」

と反省したことも何度もあります。

でも、子どもは毎日成長しています。

親もまた、毎日が初めての中学受験です。

だから完璧を目指さなくても大丈夫。

少し言い方を変える。

タイミングを変える。

一言減らしてみる。

それだけでも、親子の空気は少しずつ変わっていきました。


おわりに

中学受験では、親ができることは勉強を教えることだけではありません。

予定を一緒に考えること。

体調を整えること。

短時間で復習できる環境を作ること。

そして、子どもが前向きに勉強を続けられるよう、言葉を選ぶこと。

その積み重ねが、毎日の勉強を支えていたように思います。

わが家では、「覚えた?」と何度も聞くのではなく、
5分ほど親子でクイズを出し合う時間を作っていました。

気づけば、「勉強しなさい」と言う回数も減り、
お互いにイライラすることが少なくなっていました。

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中学受験は大変ですが、親子で同じ目標に向かって過ごせる時間は、振り返ると本当にあっという間でした。

少しでも笑顔の時間が増える受験生活になることを願っています。

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