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夕刊・西尾スポーツ         強いチームは試合の前後でも勝っている――143試合を支えるコンディショニング

こんにちは。長坂総研です。






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プロ野球の一軍まで上がってくる選手なら、誰でも高い能力を持っています。

それでも143試合を戦えば、優勝争いをするチームと下位に沈むチームが出てきます。

その差は、単純な選手能力だけでは説明できないのではないか。

故障を減らし、疲労を管理し、主力を長く戦力として使える状態に保つ。

そんな試合の前後にある仕事も、チーム力を支える一つの要素なのではないでしょうか。

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一軍選手の能力差だけで説明できるのか

プロ野球の一軍にいる選手は、全員がプロの中でも選ばれた選手です。

もちろん能力差はあります。

30本塁打を打つ選手もいれば、守備を武器にする選手もいる。150キロを超える球を投げる投手もいます。

それでも、強いチームだけに一流選手がいて、下位チームには一流選手がいない、というわけではありません。

では、なぜ長いシーズンを戦うと大きな差がつくのか。

私は、その一つとしてコンディショニングを見る必要があると思っています。

もちろん、順位を決めるのはそれだけではありません。

戦力、采配、補強、選手層、運。

いろいろなものが重なって最終順位になります。

その中の一つとして、選手をどれだけ良い状態で使い続けられるかという視点です。

試合が終わったところから、次の試合は始まっている

野球は、試合中だけやっているわけではありません。

試合が終われば、選手の身体の状態を確認し、疲労した部分をケアする。

翌日の練習量を調整し、必要なら休養を入れる。

小さな変化が見つかれば、大きな故障になる前に対応する。

そして翌日の試合に、できるだけ良い状態で選手を送り出す。

こうした仕事はテレビ中継にはほとんど映りません。

しかし143試合という長いシーズンでは、一回一回は小さな判断でも、積み重なれば大きな違いになります。

主力がいるだけでチームは安定する

阪神を見ると、近本、中野、森下、佐藤輝明、大山、坂本といった主力が、昨年から今年にかけてチームの中心に居続けています。

もちろん離脱がまったくないわけではありません。

近本は今年、死球による左手首骨折で離脱しました。

ただし、これは疲労や身体状態の悪化によって起きた故障とは性質が違うため、今回のコンディショニングの話では別に考えます。

また、主力に大きな故障が少ないこと自体が、すべて球団の管理の成果だと断定することもできません。

運の要素もあるでしょう。

それでも、主力が長期間戦力として残っていることがチームにとって大きいのは間違いありません。

一人抜ければ、その選手の穴だけで済まない。

打順を変える必要が出る。

守備位置の組み合わせも変わる。

控え選手の役割まで動きます。

主力がある程度固定されていれば、監督も毎日のようにチームを作り直す必要がありません。

選手同士の連携も維持しやすい。

故障者が少ないことは、一人分の戦力を守るだけではなく、チーム全体の安定にもつながります。

故障してから治すだけでは遅い

コンディショニングというと、故障した選手の治療を思い浮かべるかもしれません。

でも、本当に重要なのはその前ではないでしょうか。

身体の張りが取れない。

いつもより動きが悪い。

フォームが少し崩れている。

疲労が抜けていない。

そうした小さな変化をどこまで早く見つけられるか。

そして必要なら練習量を落とし、一日休ませ、起用方法を変える。

大きな故障になってから長期間離脱するより、その前に止められる方がいい。

当然の話ですが、それを143試合続けるのは簡単ではありません。

実際に阪神を含め各球団が、どのような基準でコンディションを管理しているのかは外からは分かりません。

だから、

「この球団は管理が優秀だ」

「この球団は管理が悪い」

と簡単に言うことはできません。

ただ、選手の状態を維持する仕組みそのものがチーム力の一部である、という見方は必要だと思います。

下位チームを見るとき、故障者も見てみる

成績が悪いチームを見ると、

監督の采配が悪い。

打線が打てない。

投手が抑えられない。

補強が足りない。

そういう話になりがちです。

もちろん、それらは大きな要素です。

でも、主力の離脱が多くないか。

一度不調になった選手が長く戻ってこない状態になっていないか。

毎年のように同じポジションで穴が空いていないか。

そんなところも見てみると、別のチーム像が見えてくるかもしれません。

故障が多いから管理が悪い、と単純には言えません。

事故もあるし、体質もあるし、プレースタイルによる違いもあります。

それでも、選手を獲得するところまでがチーム編成ではありません。

獲得した選手を、なるべく長く戦力として使える状態に保つ。

そこまで含めて球団の仕事だと思います。

強さを支える、見えない仕事

強いチームとは、良い選手を集めたチーム。

それは間違いありません。

でも、それだけではない。

良い選手を、なるべく良い状態で長く使えるチーム。

そこも強さの一部ではないでしょうか。

試合中の采配やプレーは目に見えます。

一方で、試合前後のケア、疲労管理、休養判断、故障予防はほとんど見えません。

だからファンからすると評価しにくい。

しかし143試合を戦うプロ野球では、こうした目立たない仕事も積み重なっています。

優勝するチームと下位に沈むチームの差を考えるとき、選手の能力や監督の采配だけではなく、試合の前後で何をしているのか。

そこにも目を向けてみてもいいのではないでしょうか。

発行:長坂総研
編集:西尾スポーツ編集部
取材協力:脳内プロ野球研究会 ChatGPT


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