出かけるべきか、出かけるべきではないのか、それが問題だ。暑いけど運動不足解消したいから散歩する。
私は非常勤講師なので夏休み中は無職である。
無職であるということは、出かけなくてはならない
必然性がないということだ。
しかし一日中家にこもっていると不健康だし、
さすがに買い物には行かなくてはならない。
だが照りつける陽射しの強さ、
エアコンの効いた部屋から一歩出ると
ムッと押し寄せる熱気。
うっかり表に出たら溶けるんじゃないか?
表に出ると熱気が四方八方から体を包み汗がしたたり落ちる。
永遠に涼しいところにとどまって一歩も家から出たくないのが本音だ。
だめだ。そんなことを続けていたら私は本当に
ナメクジになってしまう。
しかも残念なことに肥え太ったナメクジだ。
それはさすがに嫌すぎる。
だが表を歩いているとこのまま道端で乾燥して
死んでいる干しミミズのようになってしまうのではないか?
熱中症は他人事ではない。水分はしっかり取って
無理しないようにしないといけない。
太ったナメクジか?
いや熱中症で干しミミズか?
どちらも嫌だ。
健康的で文化的な生活を送る人間でいたいのに。
私は勇気出して夕方に散歩に出かける。
日傘に帽子に首には保冷剤を巻いた。












私は冬でも夏でも出かけるまでは嫌だなと思って
グズグズする。冬は寒いし夏は暑い。
家から出るのが苦痛でさぼりたい。
この出かける前イヤイヤ症候群はなんなのだろう?
でも一度出かけてしまえば散歩は楽しいのだ。
ぶらぶら歩いて好きに写真を撮って。
ぼんやり空を見たり、水面を眺めたりする。
私は役に立たないことが好きなのだ。
散歩しても一円も儲からないし、
少々歩いたところでそれで痩せたりもしない。
(ちょっと歩いたらみるみる痩せたらいいのに!)
世間的に無駄とされるものが
私を楽にさせてくれる。
もともと人間ってそんなに有意義とか有益とかのために生きているわけでもないのだろう。
暑いけど、なんとか毎日6000歩は歩く。
さしてがんばりはしないが、
肥え太ったナメクジにならない程度には運動する。
これが私の夏の生活だ。
残念ながらやや肥え太り気味ではあるが。

