塾の人格
人間には「人格」があります。
どんな性格なのか。
どんな価値観を持っているのか。
何を大切にしているのか。
どんな信念を持って生きているのか。
そうしたものが積み重なって、その人の人格がつくられていくのだと思います。
では、学習塾はどうでしょうか。
わたしは、学習塾にも「人格」にあたるものがあると思っています。
「塾格」と呼んでもいいのかもしれません。
その塾は、何を大切にしているのか。
子どもたちに、どうなってほしいと思っているのか。
成績を上げることを、どう考えているのか。
保護者と、どんな関係を築きたいのか。
そして、何をする塾で、何をしない塾なのか。
こうしたものが積み重なって、「この塾は、こういう塾です」という人格がつくられていきます。
わたしは、この人格がはっきりしている塾ほど、外から見たときにわかりやすい塾になると思っています。
そして、わかりやすい塾にはファンができやすい。
逆に、「うちはこういう塾です」というものがあまりない塾は、嫌われることも少ないかもしれません。
でも同時に、強烈に好きになってもらうことも難しくなります。
もちろん、すべての人に好かれる必要はありません。
小学生、中学生、高校生が通う塾は、普通は一つです。多くても二つでしょう。
だったら、100人全員から「悪くない塾だね」と思われる必要はない。
ある人には、
「この塾は自分には合わない」
と思われてもいい。
その一方で、別の人から、
「わたしは絶対にこの塾がいい」
と思ってもらえる。
そんな塾のほうが、結果として「選ばれる塾」になるのではないでしょうか。
だからこそ、唯一無二の塾をつくるためには、まず自分の塾の人格をはっきりさせること。
そして、その人格を日々の授業や生徒対応、保護者対応に落とし込み、さらに外へ向けて発信していくこと。
「何でもできます」という塾ではなく、
「わたしたちは、こういう塾です」
とはっきり言える塾をつくる。
唯一無二の塾づくりは、そこから始まるのだと思います。
