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四行詩で綴る、日本語の情緒

「一縷の想い、誓いを紡ぐ」


ある夏の日、君と出会い過ごした夢心地なひとときを、一篇の「四行詩」に留めよう。

その起源に敬意を示し、ペルシア語で綴る。


【رباعی】

زیر گنبد یاقوت کبود تابید  

نور سکوت در چشمانت تابید  

عهدی استوار در دل من حک شد  

تا سپیده‌دم دیدارمان تابید  


〈日本語訳〉

【四行詩(ルバーイー)】

蒼玉の昊天(こうてん)に包まれ

貴女の瞳に静かな光が宿る。

我が心に固い誓いが刻まれ、

ふたりの夜明けが訪れる、その時まで待たん。


〈口語訳〉

青く澄み渡る夏の空

貴女の穏やかな眼差しに惹かれ、

また逢おうと心に誓う。

次の逢瀬を迎えるまで、いつまでも待ち続ける。


☆四行詩(ルバーイー)とは

イスラム黄金期(9世紀頃)にペルシア文化圏で確立された詩型である。構造は四行の詩で一つの完結した思想や情景を表す。

言葉の響きを合わせることで、リズムや美しさを生み出す技法として「韻を踏む」と表現するが、「四行詩」は語尾の韻を揃える「脚韻(きゃくいん)」形式である。韻律は1,2,4行目が同韻、3行目は別韻( AABA の形式)。

中世イスラム期(10世紀以降)にはペルシアからアラビア語文化圏、中央アジア、インド亜大陸へと広がり、各地で独自の発展を遂げた。

最も著名な詩人オマル・ハイヤーム(Omar Khayyam, 1048–1131)は、人生の刹那、喜びと悲しみ、そして哲学的思索を、四行に凝縮して詠んでいる。

彼の詩集『ルバイヤート(四行詩集)』(12世紀頃成立)は、19世紀、イギリスの詩人エドワード・フィッツジェラルドにより『Rubáiyát of Omar Khayyám(オマル・ハイヤーム四行詩集)』として英訳出版され、ヴィクトリア朝英国で大流行し、世界的に広く知られるようになった。





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