見出し画像

夢にでてきたお母さんの話

私のお母さんは子供の時病気で死んだ。
人生の半分、いや、3分の2以上お母さんがいない。
その事についてはわかっていなかったけど、子供なりに「もう居ないんだ」って漠然と理解していたと思う。
ただ、もう手を繋いでもらえないし抱っこもぎゅーも出来ない。呼んでも返事がない。私を呼ぶ声がないということはすぐに理解していた。

なんでこんな話を突然しだしたかかというと、さっきSNSで「個人が夢に出るにはポイントが必要で、会話するにはもっとたくさんのポイントが必要。ポイントは天国で神様の手伝いをすると徐々にたまる」というのを見かけ、ふとそういう事かとなった。

つまりどういうことかというと、私は20年近くお母さんの夢を見たことがなかった。
それがある日見たのである!お母さんの夢を!
あの日のままの優しく私を抱きしめてくれるお母さんの夢を。嬉しくてたまらなかった。やっと会えた。ずーっとずっと会いたかった人。望んでも会えなかった人に。会えた。

夢の内容は確か。。。
お母さんのとこまで私を連れて行くお父さん。
早く早く!急いで!すごく急かされたのを覚えている。急かされた先に着いたのは病室。そこで誰がいるのかすぐに分かった。
あ、いる。このドアの向こうに。
そう確信した。
もうお父さんがドアを開けるのを待っていられなかった。少しのドアの隙間に体をねじ込み、走りながら抱きついた。
すごく明るい陽の入る暖かい部屋で椅子に座るお母さん。優しく抱きしめてくれた。
でもお母さんとは会話は出来なかった。それでも良かった。ただ、会えた。それだけで。

そこで目が覚めた。
目が覚めた私は声を出して泣いていた。大泣きである。
止まらなかった。夢から覚めて、会えた嬉しさとまた会えるか分からない寂しさと。
20年、それ以上待っていたのである。会えるのを。寂しいに決まってる。
今でもお母さんに会いたいと思うし、お母さんの話をすれば泣きそうになる。それほど大好きだった。今も変わらず大好き。
夢から覚めて現実に戻り喪失感はあったけど、同時に幸福感もあった気がする。

ちなみに、この夢を見たタイミングは、私が死ぬかどうか迷っていた時期だった。止めに来たのかなぁと少し時間が過ぎてから思った。
人生どん底だとあの世から止めに来るものなのか。
不思議。

ーーーと、いう私の忘れたくない夢の話。

いいなと思ったら応援しよう!