どうしてルールを守れないの? 今日からできる やさしい保護者さまのかかわり方
「何度説明してもルールを守れないんです。」
保護者さまから、このようなご相談をいただくことがあります。
順番を待てない。
鬼ごっこでルールが変わってしまう。
ゲームで負けそうになると怒ってしまう。
学校でも、「ルールを守りましょう。」と言われることが多い…。
そんな姿を見ると、
「どうして何度言っても守れないの?」
「わざとやっているのかな。」
と、心配になってしまうことがありますよね。
でも、どうか安心してください。
ルールを守れないことと、「守る気持ちがないこと」は同じではありません。
お子さんなりに頑張っていても、まだ難しい理由が隠れていることがあります。
今日は、その理由について一緒に考えてみましょう。
🌸どうしてルールを守れないの?
ルールを守るためには、
・ルールを理解する力
・今の状況を考える力
・「やりたい気持ち」を少し我慢する力
・相手の気持ちを考える力
など、いくつもの力が必要になります。
これらの力は、一つひとつ経験を積み重ねながら少しずつ育っていきます。
そのため、お子さんによっては「わかっているけれど、できない」ということも少なくありません。
🌸タイプ① ルールの意味がわかりにくいタイプ
「順番を待とうね。」
と言われても、
「どうして待つの?」
「いつまで待つの?」
がわからず、不安になってしまうことがあります。
ルールの理由まで伝えてあげると、理解しやすくなることがあります。
🌸タイプ② やりたい気持ちが強いタイプ
「今すぐやりたい!」
そんな気持ちが大きくなると、ルールよりも自分の気持ちが先に動いてしまいます。
これは、まだ気持ちをコントロールする力が育っている途中なのです。
🌸タイプ③ 状況に合わせることが苦手なタイプ
家ではできるのに、公園ではできない。
一対一ではできるのに、集団になると難しい。
そんなこともあります。
環境が変わると、ルールを思い出すことが難しくなるお子さんもいます。
🌸タイプ④ 負けることや失敗することが苦手なタイプ
ゲームで負ける。
鬼ごっこで捕まる。
そんな悔しい気持ちが大きくなり、ルールより感情が先に出てしまうことがあります。
まずは気持ちを受け止めることが大切です。
🌸今日からできる やさしい保護者さまのかかわり方
① ルールだけでなく、「理由」も伝えてみましょう。
「順番を待つと、みんなが気持ちよく遊べるね。」
「並ぶと早く順番が来るよ。」
理由がわかることで、納得しやすくなるお子さんもいます。
② 一度にたくさんのルールを伝えなくても大丈夫です。
「あれもダメ。」
「これもダメ。」
では、お子さんも混乱してしまいます。
今日は一つだけ。
そんな気持ちで関わってみましょう。
③ できた時は、その場で一緒に喜びましょう。
「順番を待てたね。」
「最後まで頑張れたね。」
小さな成功体験の積み重ねが、お子さんの自信につながります。
④ 遊びの中でルールを学びましょう。
すごろく。
トランプ。
かくれんぼ。
簡単な遊びを通して、「順番」や「待つこと」を楽しく経験していくことも大切です。
⑤ 完璧を目指さなくても大丈夫です。
昨日より少し待てた。
一回だけ守れた。
そんな小さな成長を見つけてあげてください。
その積み重ねがお子さんの力になっていきます。
🌸花音からのメッセージ🌸
ルールを守れない姿を見ると、
「ちゃんと教えなきゃ。」
「もっと厳しくしないといけないのかな。」
そんなふうに悩んでしまう保護者さまもいらっしゃいます。
でも、お子さんはルールを破りたいのではなく、どうしたら守れるのかを一生懸命学んでいる途中なのかもしれません。
大人でも、新しい職場や初めての場所では、ルールを覚えるまで時間がかかることがあります。
子どもも同じです。
安心できる環境の中で、「できた!」という経験を積み重ねることで、少しずつルールを守る力が育っていきます。
どうか、できなかった日よりも、できた日を大切にしてください。
その一つひとつの成功体験が、お子さんの自信になり、「また頑張ってみよう」という気持ちにつながります。
焦らなくても大丈夫です。
お子さんには、お子さんのペースがあります。
今日も、お子さんの成長を信じて歩んでいる保護者さま、本当にお疲れさまです。
明日も、親子で笑顔になれる時間がたくさんありますように。🌸
