どうして人の物を触ってしまうの?今日からできる やさしい保護者さまのかかわり方
「何度言っても、人の物を触ってしまうんです。」
保護者さまから、このようなご相談をいただくことがあります。
お友達のおもちゃ。
学校の机の上に置いてある物。
お店の商品。
知らない人の持ち物…。
「触っちゃダメだよ。」
そう伝えても、つい手が伸びてしまうことがあります。
そんな姿を見ると、
「どうして我慢できないの?」
「わざとやっているのかな。」
と心配になってしまいますよね。
でも、どうか安心してください。
人の物を触ってしまうことは、「困らせよう」としているのではなく、お子さんなりの理由が隠れていることがあります。
今日は、その理由について一緒に考えてみましょう。
🌸どうして人の物を触ってしまうの?
子どもは、見るだけではなく「触る」ことで学ぶことがたくさんあります。
形や重さ。
感触や動き。
「これは何だろう?」
「どうなっているのかな?」
そんな好奇心から手が伸びることがあります。
発達に特性のあるお子さんは、興味を持ったものに意識が向きやすく、「触りたい」という気持ちを止めることが難しい場合があります。
これは、「いけないことがわからない」のではなく、「気持ちを止める力」がまだ育っている途中なのかもしれません。
🌸タイプ① 好奇心が強いタイプ
「見てみたい。」
「触ってみたい。」
そんな気持ちがとても強く、気付くと手が伸びています。
悪気はなく、「知りたい」という気持ちでいっぱいなのです。
🌸タイプ② 自分の物と人の物の区別がまだ難しいタイプ
小さなお子さんや発達に特性のあるお子さんの中には、「自分の物」と「人の物」の区別がまだ十分に育っていないことがあります。
経験を重ねる中で、少しずつ理解していきます。
🌸タイプ③ 感触を確かめたいタイプ
ふわふわ。
ツルツル。
カチカチ。
物に触れることで安心したり、心地よさを感じたりするお子さんもいます。
手から入る感覚も、お子さんにとっては大切な学びの一つです。
🌸タイプ④ 「貸して」がまだ難しいタイプ
本当は借りたい。
でも、「貸して。」と伝える方法がわからず、先に手が出てしまうことがあります。
言葉で伝える力が育ってくると、少しずつ行動も変わっていきます。
🌸今日からできる やさしい保護者さまのかかわり方
① 「触っちゃダメ!」だけで終わらせないようにしましょう。
まずは、
「気になったんだね。」
「触ってみたかったんだね。」
と、お子さんの気持ちを受け止めてあげましょう。
気持ちを理解してもらえることで、お子さんも落ち着きやすくなります。
② 「貸して。」を一緒に練習してみましょう。
「貸してって言ってみようか。」
「どうぞって言ってもらえたら嬉しいね。」
遊びの中で繰り返し経験することで、少しずつ身についていきます。
③ 触ってよい物を準備してあげましょう。
感触遊びのおもちゃや、自由に触れられる物を用意しておくことで、「触りたい」という気持ちを満たせることがあります。
④ できた時は、その場で認めてあげましょう。
「ちゃんと聞けたね。」
「待てたね。」
「貸してって言えたね。」
小さな成功体験がお子さんの自信につながります。
⑤ 焦らず、経験を積み重ねていきましょう。
「人の物は勝手に触らない。」
これは一日で身につくものではありません。
繰り返し経験する中で、お子さんは少しずつ学んでいきます。
🌸花音からのメッセージ🌸
人の物を触ってしまう姿を見ると、
「またやってしまった…。」
と、保護者さまも気持ちが焦ってしまいますよね。
でも、お子さんは毎日たくさんのことを学んでいます。
「触りたい。」
その気持ちを我慢すること。
「貸して。」と伝えること。
相手にも大切な物があること。
それらは少しずつ経験の中で育っていく力です。
今日できなかったことも、明日は一度だけ我慢できるかもしれません。
その小さな一歩を、ぜひ見つけてあげてください。
保護者さまが「できたね。」と笑顔で認めてくれることは、お子さんにとって何より大きな自信になります。
焦らなくても大丈夫です。
お子さんには、お子さんのペースがあります。
今日も、お子さんを温かく見守っている保護者さま、本当にお疲れさまです。
明日も、お子さんの「できた!」が一つでも増えますように。🌸
