どうして褒めても変わらないの? 今日からできる やさしい保護者さまのかかわり方
「こんなに褒めているのに、どうして変わらないの?」
そんなふうに感じて、悩まれたことはありませんか?
「すごいね!」「えらいね!」と毎日声をかけているのに、同じことを繰り返してしまう…。
一生懸命関わっているからこそ、「私の褒め方が悪いのかな」と自分を責めてしまう保護者さまも少なくありません。
でも、どうか安心してください。
褒めても変わらないのではなく、お子さんに合った「伝わる関わり方」が、まだ見つかっていないだけなのかもしれません。
🌸どうしてそうなるの?
子どもは一人ひとり、嬉しいと感じることや安心できることが違います。
また、言葉だけでは意味が伝わりにくいお子さんや、不安が強く自信につながりにくいお子さんもいます。
大切なのは、「たくさん褒めること」ではなく、「お子さんの頑張りに気づき、分かりやすく伝えること」です。
🌸タイプ① 何を認めてもらえたのか分からないタイプ
「えらいね」「すごいね」だけでは、何が良かったのか分からないお子さんです。
「最後まで座れたね。」
「自分から靴を履けたね。」
このように行動を具体的に伝えることで、「これができたんだ」と理解しやすくなります。
🌸タイプ② 頑張りを見てもらいたいタイプ
結果よりも、頑張っている途中を見てもらえることで安心できるお子さんです。
「一生懸命考えていたね。」
「最後までやってみようとしていたね。」
その一言が、「また挑戦してみよう」という気持ちにつながります。
🌸タイプ③ 不安が強いタイプ
褒められても、
「次もできるかな。」
「失敗したらどうしよう。」
という気持ちが先に出てしまうお子さんです。
まずは、
「大丈夫だよ。」
「一緒にやってみようね。」
という安心できる言葉を届けてあげましょう。
🌸タイプ④ 言葉より気持ちが伝わるタイプ
子どもは、言葉だけではなく、表情や声のトーン、雰囲気からも大人の気持ちを感じ取っています。
笑顔でうなずいてもらえたこと。
一緒に喜んでもらえたこと。
そんな経験が、お子さんの自信につながっていきます。
🌸今日からできる やさしい保護者さまのかかわり方
① 結果よりも「過程」を認めましょう。
「頑張っていたね。」
「最後までやってみたね。」
「自分から始められたね。」
小さな努力に気づいてあげることが、お子さんの自信につながります。
② 行動を具体的に伝えましょう。
「えらいね。」だけではなく、
「お友達に貸してあげられたね。」
「ありがとうって言えたね。」
「最後まで座っていられたね。」
など、お子さんが「何ができたのか」が分かる言葉で伝えましょう。
③ 声のトーンを使い分けましょう。
嬉しいことを伝えるときは、少し明るく優しい声で。
「できたね!」
「頑張っていたところ、ちゃんと見ていたよ。」
「一緒にできて嬉しかったよ。」
そんな温かい声は、お子さんの「またやってみよう」という気持ちを育てます。
反対に、危険なことや約束を伝えるときは、落ち着いた低めの声で、短く分かりやすく伝えましょう。
穏やかな声の方が、お子さんは安心して話を受け止めやすくなります。
④ 表情も大切なメッセージです。
子どもは、笑顔や目線、口元の動きなどからも気持ちを読み取っています。
特に発語を学んでいるお子さんは、口の動きを見ることで言葉を覚えやすくなることがあります。
感染対策など安全面に配慮しながら、口元を見せられる場面では、笑顔でゆっくり話しかけてみましょう。
⑤ お子さんのペースを信じましょう。
周りのお子さんと比べる必要はありません。
昨日より少し成長していたら、それは大きな一歩です。
その一歩を、一緒に喜んであげましょう。
🌸療育ワンポイント
「すごいね!」だけではなく、
「最後まで座れたね。」
「自分から片付けを始められたね。」
など、行動を具体的に伝えることで、お子さんは「何ができたのか」を理解しやすくなります。
具体的に認めてもらえた経験は、自信となり、次の行動につながっていきます。
🌸花音おすすめ お役立ちアイテム
⏰ 視覚的タイマー
「あと何分」が目で見て分かることで、お子さんは見通しを持ちやすくなります。
例えば、「タイマーが鳴るまで座ってみようね」と伝え、できたときには「最後まで頑張れたね」と具体的に認めてあげましょう。
時間が見えることで安心できるお子さんも多く、活動の切り替えにも役立ちます。
🌸花音からのメッセージ🌸
子どもは、褒められた回数で成長するのではありません。
「見てもらえた。」
「分かってもらえた。」
「認めてもらえた。」
そんな安心できる経験を積み重ねながら、「またやってみよう」という気持ちを育てていきます。
焦らなくても大丈夫です。
お子さんは、お子さんのペースで少しずつ成長しています。
保護者さまの優しい笑顔や温かな声、一つひとつの関わりは、今日もお子さんの心に届いています。
