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【語孊】スペむン語最高峰「DELE C2」の䞖界──到達者が語る䞖界の広がり【前線】

スペむン語は楜しい。

英語が「䞖界にアクセスする蚀語」だずすれば、スペむン語は「人の内偎に入っおいく蚀語」だ。

あたり党面に出しおいないが、筆者には、海倖を旅するこず、走るこず、枩泉やサりナに行くこず以倖の趣味(?)ずしお語孊、特にスペむン語がある。

私はこれたで90か囜近く蚪れ、仕事でも趣味でも数え切れないほど倚くの人ず出䌚っおきた。

その䞭で、人ずの距離感を最も劇的に倉える蚀語は䜕かず聞かれたら、迷わずスペむン語だず答える。

孊生時代の䞭南米攟浪をきっかけに孊び始め、瀟䌚人になっおから本栌的に取り組んだ。

そしお珟圚、スペむン語のDELE C2最高䜍を所持しおいる。

今振り返ればこれたでいろんな資栌詊隓を受けおきたが、DELE C2が最も難易床が高く、「合栌」しお䞀番嬉しかったのはこれかもしれない。

ちなみに単玔比范できるものではないが、フルマラ゜ン換算だず2時間10分盞圓ず蚀われおいるらしい笑

本皿では、単なる詊隓攻略ではなく、なぜスペむン語が人生を広げるのか、そしおC2に至るたでに䜕を考え、どう孊んだのかを【前線】ず【埌線】に分けおじっくりず曞いおみたい。

特に、

・DELE特に B2〜C2を目指しおいる人
・第䞉蚀語を趣味以䞊のレベルたで極めたい人
・スペむン語圏の思考や文化に入り蟌みたい人

を䞻な察象者ずしお想定しおいる。

よくある詊隓ノりハり集や情報商材のような蚘事ではなく、実䜓隓に基づいた「人間味あふれる」蚘事を目指した。

C1・C2レベルの日本語䞀次情報は極めお少ない。
本皿がスペむン語を愛する人にずっお少しでも圹に立おば幞いである。



スペむン語孊習のメリット

スペむン語を孊ぶこずのメリットはたくさんある。

しかし、メリット云々の「生々しい」話に入る前に、最も重芁なこずはスペむン語が「奜き」であるずいう点を声を倧にしお匷調したい。

人間は基本的に怠惰な生き物だ。

「ビゞネスチャンスがあるから」ずか、「今埌は人口や資源が倚い䞭南米の時代が来るから」ずか、埌付けの動機では人間はなかなか動かないし、「やらされおいる勉匷」では䞀定以䞊は䌞びない。

玔粋にラテンの文化が奜きずか、スペむンサッカヌの倧ファンずか、ラテンアメリカ文孊が奜きずか、本堎のスペむンバル巡りしたいずか、そういう「内面から湧き出おくる」モチベヌションこそが語孊孊習には䜕より重芁だず考えおいる。

理想ずしおは、倧谷翔平の野球や藀井聡倪の将棋のように、「努力」しおいる感芚すらない、そんな感じだ。

さお、それらを螏たえた䞊で、スペむン語孊習をオススメするポむントを挙げたい。


コミュニケヌションの"乗数的"広がり

英語ができれば倧半の囜でコミュニケヌションが取れ、海倖旅行も楜しくできるだろう。アクセスできる情報も増え、自分の䞖界が広がるこずは間違いない。

しかし、スペむン語ができるず、その広がり方は「質」を含め桁違いだ。

セルバンテス文化センタヌによるず、2024幎時点でスペむン語話者は玄6億人。䞖界3䜍の芏暡を持぀。

英語は“䞖界にアクセスする蚀語”だずすれば、
スペむン語は“人の内偎に入っおいく蚀語”だず思う。

実際、海倖マラ゜ンでも䞭南米ランナヌに察しおスペむン語を話した瞬間に距離感が䞀気に瞮たるこずが䜕床もあったり、米囜のUberのヒスパニック系ドラむバヌにスペむン語で䌚話したらちょっずサヌビスしおくれたこずもあった。

囜連公甚語にもなっおおり、米囜で増倧するヒスパニック系スペむン語話者も入れるず、今埌䞖界での圱響力はたすたす増倧するだろう。

䞖界のスペむン語話者人口の地図出兞Studyfrenchspanish

そしお以䞋の点も重芁だ。

䜕よりもスペむン語ができるず、同じラテン語系のフランス語、むタリア語、ポルトガル語、ルヌマニア語なども芋づる匏で「なんずなくわかる」レベルになる。

これは盞圓なアドバンテヌゞだ。

私もむタリア語やポルトガル語は特別な勉匷はしおいないが、なんずなく読めるし、単語や文法が䌌おいるので意味もだいたい想像できる。

このように英語を話せるこずが「倍数的」な䞖界の広がりだずすれば、スペむン語ができるずきのそれは「乗数的」に広がるず蚀えよう。


発音が簡単である

スペむン語はカタカナ読みで倧半がいけるので、日本人にはずっ぀きやすい。そしお孊習序盀にも「通じた」ずいう成功䜓隓を埗やすい蚀語だ。

日本人は基本的にシャむなので、英語でボ゜ボ゜ず話しお

「Pardon䜕蚀っおるかわかんないよ」

のような反応をネむティブにずられるずトラりマ玚に萜ち蟌むものだ。
そこで語孊孊習のメンタルやられる人をたくさん芋おきた。

しかし、スペむン語だずそのたたカタカナ読みでも盞圓皋床通じる䞊、「グラシアス」や「ムむビ゚ン」だけでも盞圓耒めおもらえる。

これは自己肯定感も爆䞊がりだ。

発音面で苊劎しない初期段階でコミュニケヌションがずれるずいうのは語孊孊習においおは非垞に倧きいず思う。


性栌が明るくなる

スペむン語を話すずどこかしら性栌が明るくなるずいう経隓を䜕床もしおきた。

「鶏が先か卵が先か」の議論のように、もちろん性栌が明るい人がスペむン語やラテン文化に興味を持぀傟向が高いずいう偎面は吊定できないず思うが、スペむン語のリズムずかそういうものも関係しおきおいるずいう話を聞いたこずがある。

ラテンの人々は人生の楜しみ方をよく知っおおり、明るくポゞティブだ。

私自身、仕事で接する䞭南米出身者ず、英語では他人行儀な䌚話しかできなくおも、圌らの母語であるスペむン語で話した瞬間に䞀気に圌らの「心の扉」を開くこずができ、必芁以䞊にプラむベヌトなこずを話しおくれた経隓を今たで䜕床もしおきた。

家族や友人の絆を倧事にし、日本人以䞊に「身内」にかなりの歓埅をするラテンの人々にずっお、日本人がスペむン語を話すずいう事実は盞手の懐に飛び蟌む手段ずしおかなり効果的だ。

「新しい䞖界を芋る」こずをラむフワヌクずする筆者にずっお、蚀語ずいうものは深い次元で珟地の生掻を知るツヌルずいう䜍眮づけになっおいる。


スペむン語孊習の留意点

正盎、デメリットはなかなか思い぀かないが、「スペむン語は簡単だ」ず安盎におススメできるかずいうず、やはりいく぀か「留意点」はある。

動詞掻甚が難しい

これは英語しか勉匷しおいない日本人には最初にぶ぀かるハヌドルだろう。

動詞は人称によっお圢を倉え、さらに䞍芏則掻甚も倚い。

英語のように䞉単珟だけを意識すればよい䞖界ずは違い、最初はその倉化量に圧倒されるだろう。ラテンアメリカでは通垞 vosotros を䜿わなかったり、さらに vosvoseo を䜿う地域もあったり様々

その䞊、時制によっおも無限に型が倉わるため、最初は果おしない䜜業のように思える。

スペむン語孊習者が最初に぀たずくポむントはここだろう。

こればかりは本圓に「慣れ」ずいうか自動的に口で出おくるたで繰り返しお䜓に染み぀けるしかない。ここを超えるず䞀気に解像床が䞊がっおくる。

英語にはない文法䜓系

英語では芋なかった線過去・点過去の䜿い分け、そしお接続法やgustar型動詞は、その感芚を理解するためにかなり時間がかかった。

英語にも時制・盞の区別はあるが、スペむン語の線過去点過去のように、話し手の芖点によっお出来事の茪郭を切り分ける感芚は、日本人にはかなり独特に感じられる。

さらに、時制だけでなく、盎説法・接続法・呜什法ずいった“法”によっおも掻甚が倉わるため、最初は果おしない䜜業のように感じる。

さらには、英語や日本語ずは発想が逆転する gustar 型の動詞も慣れるたで倧倉だ。「私はそれが奜き」ではなく「それが私を喜ばせる」ずいう構造

これは理屈ずいうよりは倚読やネむティブずの䌚話を通じお「身䜓レベル」で玍埗感ずずもに萜ずし蟌んでいくしかないず思った。

囜や地域差がある

䞖界䞭のスペむン語話者が倚いこずのコむンの裏衚ずもなるが、囜や地域の差が倧きい。日本囜内でも博倚匁ず接軜匁では別の蚀語かのように錯芚するこずもあるかず思うが、スペむン語のそれはなかなかに倧きい。

スペむンで孊んだ暙準的なスペむン語castellanoをメキシコや䞭南米で䜿うず単語レベルで通じないこずも倚々ある。

そしおアルれンチンやりルグアむ、チリなどは発音からしお異なるのでリスニングが難しい。

䟋えば私も、りルグアむ人がLlevarゞェバヌルを「シェバヌル」ず蚀ったり、Yoゞョを「ショ」ず蚀ったのを聞いたずき、「」ず耳を疑った。

リオプラテンセ方蚀では、ll や y が「sh」や「zh」に近く発音されるのだ。

䜕が「正解」などない。

どの地域にも自分たちの話し方ぞの匷い誇りがあり、ずきに他地域のスペむン語を冗談亀じりにからかうこずもある。

さらにややこしいのは、それぞれの囜が自囜のスペむン語こそ「正統」だず思っおいる点だ。

そのため、他囜のスペむン語を冗談亀じりに揶揄するこずもしばしばある。サッカヌワヌルドカップのようにナショナリズムの様盞を呈しおくる。

それこそがスペむン語の「豊かさ」

もっずも、こうした差異は「難しさ」であるず同時に、スペむン語が有する「豊かさ」でもある。

䞀぀の蚀語を孊んでいるはずなのに、囜境を越えるたびに違う景色が芋える。日本でも各地方によっお「方蚀」があるように、旅先で䌚うスペむン語話者もそれぞれが「自分のスペむン語」を話しおいる。

その奥行きこそが、私がスペむン語に惹かれ続ける理由の䞀぀だ。


DELEずは

日本では「スペむン語怜定西怜」が人口に膟炙しおいるが、それは囜内でのみ通甚する資栌だ。

DELEは「Diploma de Español como Lengua Extranjera」の頭文字を取ったスペむン政府が䞻催する資栌詊隓だ。

珟時点では䞖界に通甚するスペむン語資栌はDELEのみなので、毎幎䞖界䞭で倚くの人々がDELEを受隓しおいる。

レベルは以䞋6段階に分かれおおり、以䞋のサむトに茉っおいた英怜やTOEICず比范するずそのレベル感が分かりやすいず思う。

C2は、英怜やTOEICのスコアでは枬定䞍胜ずいう䜍眮づけだが、なんずなくの䜍眮づけは実感しおもらえるかず思う。

https://yorusupe-online.languagelab.jp/dele-c2/

もちろん個人差や䜿える時間などの違いはあるが、勉匷期間のおおよその目安は、A1は半幎皋床、A2は1幎1幎半皋床、B1は23幎皋床、B2以䞊になるず数幎にわたる勉匷時間を確保する必芁があるずのこず。

私自身の経隓を元に蚀うず、日本にいる間にB2を取埗し、スペむンぞ飛んだ。そしおそのたた1幎間でC1→C2たで䞀気に取った(2019幎取埗。

C1たでは、「リヌディング・ラむティング」のグルヌプ、「リスニング・スピヌキング」のグルヌプに分け、合栌にはそれぞれのグルヌプで60以䞊埗点するこずが必芁だ。

極端な䟋を挙げるず、ラむティングが苊手でもリヌディングで満点を取り、合蚈ずしおそのグルヌプで60を取ればOKだし、いくら「リヌディング・ラむティング」グルヌプで満点を取っおも、もう䞀぀の「リスニング・スピヌキング」のグルヌプで60にいかなければ䞍合栌になる。

そしおC2になるずその採点方匏が倧きく倉わる。

「リヌディング・リスニング」、「ラむティング」、「スピヌキング」の぀の各グルヌプで党おで60以䞊を取る必芁がある。特にラむティングは150分間ず倧幅に増え、難易床も䞀気に䞊がる。

C1たでは、グルヌプ内の埗意技胜を軞に「䜜戊」を立おるこずができたが、C2になるず、党おの技胜をバランスよく䌞ばす必芁がある。

セルバンテスセンタヌのHPより

◇B2ずC1の壁

B2ずC1の間には、芋た目以䞊に倧きな差がある。

蚀語化するず、たさにB2ずC1の間には日本でいう「りチず゜ト」のようなものを匷く感じた。

぀たり、B2たでは「倖囜語が䞊手いお客さん」ずいう感じだったが、C1になった瞬間に「こっち偎」の人のような扱いを受ける。C2のずきは面接官の圧がすごかった。ミスったら終わりずいうような感じだ。

すなわち、逆説的ではあるが、ネむティブに「あなたのスペむン語すごく䞊手ね」ず耒められおいるうちはただただずいうこずだ。

ただ、B2レベルがあれば、倧半のスペむンの倧孊の授業もスペむン語で受けるこずができるレベルず蚀われおいるので、正盎普通にスペむン語圏に生掻する分にはそれで十分すぎるくらいだず思う。

C1やC2は仕事でガッツリ䜿わないのならば「やりすぎ」だろう。

しかし、効率や実甚性では枬れない「高み」に、人はなぜか惹き぀けられるのだ。


◇C2に合栌しおみお

前述したずおり、C2は「ネむティブでも察策なしでは萜ちる」ず蚀われるレベルで、単なる䌚話力では倪刀打ちできない。

そう蚀われおいる䞭で奇跡的に発で合栌できたこずは嬉しさよりも、「信じられない」ずいう気持ちの方が匷かった。

実際に詊隓圓日の日蚘を芋返しおみたら、「ムズすぎ、、絶察萜ちた。でもこれは玍埗だ。。」ず悲壮感あふれる蚘述があった。

合栌圓時の心境ずしおは、「自分はただそのレベルには到達しおいない」ずいう自己認識ず他者評䟡の間の乖離に困惑し぀぀も、

「もうDELEを受隓しなくおいいんだ」ずいう喜びはひずしおであった。受隓チャンスは幎2回しかないし、受隓料も決しお安くはない。

そしおDELEに関しお蚀えば、C1ずC2は正盎なずころ出題内容面に差はほずんどない。最埌は「語圙力」ず「粟床」の問題だ。

セルバンテスセンタヌ東京のHPには、C1ずC2に぀いお䞋蚘のような玹介がある。

DELE C1䞊玚

ある皋床の幅広い分野の文章や䌚話を展開する䞭で蚀倖の意味や、盞手の態床、意図たでを読み取りながら自圚に蚀語を操り、流暢䞔぀臚機応倉に無理なく自分の考えを衚珟し、瀟䌚的分野、ビゞネス分野、孊術的分野などいかなる分野であっおも垞に状況ず文脈に察応した衚珟を䜿甚できる。たた、耇雑な文章を䜜成したり、テキストを利甚しお考えをたずめ、柔軟䞔぀効率的に蚀語を運甚するこずができるレベル。

DELE C2最䞊玚

文章の長さ、耇雑さ、抜象的衚珟、内容ぞの認知床に関わらず、入っおくる党おの情報を理解し、スペむン語の倚様性や蚀倖の意味などを認識し、必芁に応じお掚枬するこずができる。臚機応倉䞔぀流暢に衚珟し、適切に単語や文法を運甚し、孊術的分野たたビゞネス分野など高床で耇雑な分野においおもニュアンスによっお䜿い分けるこずができるレベル。

C2になるず、耇雑なグラフを基にした出題や、リスニングの問の順番も必ずしも時系列順ではない党䜓を深く理解しないず回答できないなど、玔粋なスペむン語力に加えお、高床な事務凊理胜力的なものが求められる。これはむしろ倧孊受隓時代の経隓が圹に立ったように思う。

特にラむティングが、C1の「80分で2問」から、C2では「150分で3問」ずなり、難易床が䞀気に䞊がる。

このレベルたでくるず小手先のテクニックずか、そういう次元ではなく、囜語力、論理力、衚珟力、背景知識ぞの理解含む「総合的な力」が必芁だ。

そしおスペむン語の䞖界の沌にハマり、孊べば孊ぶほど、自分の知識の至らなさやこの䞖界の「深淵さ」を知るこずができる。

「無知の知」ではないが、B1くらいで「おれスペむン語䌚話できるぜ」ずいう時よりも、はるかに「謙虚」になれた。

C2合栌は、ゎヌルではなく、ようやくスタヌトラむンに立っただけだったのだず思う。

これがDELE受隓を通じお孊んだ最も有甚な教蚓かもしれない。


◇結びに

以䞊、ここたでは「なぜスペむン語が人生を倉えるのか」、そしおDELE C2ずいう䞖界がどのようなものなのかに぀いお、自身の経隓をもずに曞いおきた。

ここたででも、かなり本質的な内容は詰め蟌んだ぀もりだ。

しかし、実際にC2たで到達する過皋では、

・䜕を優先しお勉匷しおいたのか
・どの技胜をどう䌞ばしたのか
・どこで䌞び悩み、䜕を倉えたのか
・どんな教材を䜿い、䜕を切り捚おたのか

ずいった、より実践的な詊行錯誀があった。

ここから先の【埌線】では、実際に自分が行っおいた勉匷法や思考プロセス、B2〜C2で本圓に圹立った参考曞を厳遞しお、できるだけ具䜓的に玹介したい。

必ずしも安くない参考曞をやみくもに䜕冊も買うよりは、目的に応じお孊習効果があるものに絞っおやり蟌むこずが重芁だ。

もちろん䞇人に圓おはたるアプロヌチではないだろうが、なかなか䞀次情報がない䞭でヒントにはなる郚分は倚いず思う。

スペむン語を愛する人にずっお、少しでも参考になれば嬉しい。

埌線に続く

いいなず思ったら応揎しよう