恋愛でも、友情でもない、寄り添うだけの大切な存在(朝倉かすみ編)
小説紹介第102弾!
「平場の月」 朝倉かすみ
2018年発売!
只今絶賛映画上映中の作品。
しかも監督は恋愛映画の傑作(花束みたいな恋をした)の土井裕泰監督。
楽しみで仕方ないですが、先ずは原作を紹介。
主人公は学生の頃の同級生の50代の男女。
二人共離婚経験ありで、男は母親の介護の為何十年かぶりに実家に戻ってきます。
再会した二人はバツイチ同志で若い頃お互い好き同志だったと言う事もあり、友人として良く会う様になります。
お互いが心に傷を抱えているので、中々恋愛には発展しないけど、お互いに頼りすぎない心地よい関係を続けていました。
しかしある日女性の方に大病が発覚します。
支えたい男と、迷惑をかけたくない女。
その行く末を描く物語。
偶然私も58歳でバツイチ一人者。
こういう関係に物凄く憧れますね。
アラフィフの方は、色んな共感や想いを感じられる良い作品だと思います。
それでは朝倉かすみのマイ・ベスト・スリーを紹介します。
第三位 満潮 2019年発売!主人公の青年はアルバイト先の結婚式場で、ある日一組の夫婦の式を担当して、一目で奥さんに恋をします。想いが募った主人公は、夫の会社に就職し、先ずは夫と仲良くなり、妻と出会える機会を作ります。彼の想いがドンドン暴走していく物語。こう書くと危ないストーカー小説に感じるけど、一味違う不思議な物語です。
第二位 てらさふ 2014年発売!主人公は二人の少女。家庭環境に不満のある地味だけど頭脳明細な少女と、退屈な日々を変えたいと願う美少女が出会う事で物語が始まります。地味な少女が影となり小説を書き、美少女が作家のふりをして表の世界で活躍するという計画を立てる物語。佐村河内のゴーストライター事件にも似た作品です。
第一位 平場の月 2018年発売! タイトルの(平場)とは(日常)と言う意味。燃え上がる様な恋ではなく、日常生活の中で淡々と生まれる信頼みたいなものを見事に描いてあります。正に大人の恋愛小説です。山本周五郎賞受賞作でもあります。
元々児童文学出身ですが、最近は一般小説作品メインで、まだまだこれからいい作品を書いてくれると思います。
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