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コピーライターは作家の夢を見る(鏑木蓮編)

小説紹介第162弾!

「エンドロール」 鏑木漣

2011年発売!

本日紹介するのは2006年に(東京ダモイ)で江戸川乱歩賞を受賞してデビューした鏑木漣(かぶらぎ・れん)

残念ながら3年前に61歳で亡くなってしまった作家さんです。

ミステリーを主軸にして定期的に作品を出してましたが、中でも私の一押しは今作です。

主人公は映画監督になる夢破れ、故郷を飛び出した青年。

現在アパート管理のバイトをしているのですが、住人の独居老人が亡くなっているのを見つけ、遺品整理で8ミリフィルムを発見します。

映っていたのは重いリヤカーを引きながらも、笑顔をたやさない行商の女性の映像でした。

主人公は映像を撮った老人に惹かれ彼の人生を辿ると、あの悲惨な戦争に行きつきます。

その事で主人公の中で何かが変わる物語。

デビュー作も戦争関係だったので、鏑木さんは何か思い入れがあるんでしょう。

ミステリーとして楽しめますが、最後は感動すら感じる佳作です。

それでは鏑木漣のマイ・ベスト・スリーを紹介します。

第三位 甘い罠 2013年発売!主人公は女性料理研究家。ある日大手和食レストランから新メニュー開発の依頼を受けます。糖質制限食をメインにしようと提案するのですが、社長と意見が合わず、和食界の重鎮である師匠との料理対決をして勝つことを条件にされます。糖質オフは身体にいいのか、悪いのか?  新ジャンルのミステリです。

第二位 思い出探偵 2009年発売!主人公は息子を亡くした、元刑事の探偵。彼が営む探偵社に持ち込まれる思い出を探る依頼を調査する連作集。思い出は思った通りの物ばかりじゃなく、時には総てを壊してしまうマイナスの現実もあり、それを包み隠さず描いている点が素晴らしく、読了後物凄く切なくなる物語もあります。シリーズ三作作られた人気作です。

第一位 エンドロール 2011年発売!元々は(しらない町)と言う作品を改題。鏑木作品の特徴は、最後に切なくなったり泣けてくる部分。謎解きがミステリーの醍醐味だけど、そこに人情譚というか人間の優しさみたいなのが滲み出る。決して派手な作品はなかったけど、日本文学界には貴重な存在でした。RIP

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