大雪の日、クロネコヤマトが来てくれた
クロネコヤマトに愛着がある、とむとむです。
同じ職場で働いていた私たち夫婦は、 結婚してすぐ、二人同時に転勤となり、
鳥取県米子市に引っ越しました。
初めての正月休みは、会社が気を遣ってくれて、二人とも当番なし。
のんびり休めると思っていたのですが……
年が開けた正月の朝。
窓を開けると、自分たちの車がない。
いや、ないのではなく、
雪で埋まっている。
米子市の2011年正月は、
最大で約90センチの積雪があったそうです。
腰の高さまである真っ白の雪に、私たちは大興奮。
人型を作ったり、 埋もれながら雪合戦をしたり。
駐車場で大はしゃぎする30代。
でも、ふと周りを見ると、皆さんは黙々と雪かき。
浮かれ気分を抑え、私たちも雪かきしようとしましたが、
こんな大雪は想定しておらず、スコップなんてない。
とりあえず雪をすくえそうなものといえば、
小さなチリトリひとつ。
それもすぐに、壊れました。
近所の方にスコップを借りて、 なんとか夫の車を救出。
スタッドレスタイヤも役に立たず、
滑りながら近くのホームセンターへ向かいました。
ところが店内は、ほとんど売り切れ。
スコップも、バケツも、ザルまでも売り切れでした。
正月休みは4日まで。
それまでに雪が解ければいいと軽く思っていましたが、
この量は半端ではありません。
困ったときの母頼み。
実家に電話しました。
「スコップを送ってほしい」
状況を聞いた母は、近くのホームセンターで、スコップや長ぐつ、軍手など、
必要そうなものを詰めて発送してくれました。
けれど、
「この状況なので、いつ届けられるか分かりません」
そう言われたとのことで、
私たちは、あまり期待していませんでした。
ご近所さんの雪かきが終わった後に、スコップを借りて、夜に少しずつ雪かき。
会社では、帰宅困難者も出ていました。
翌日。
雪かきしたはずの駐車場には、また雪がこんもり。
大きな道路に面していた我が家は、除雪車が通るたびに入口を雪でふさがれ、車を出すことすらできません。
これは本当にまずい。
駐車場で立ち尽くしていると、
遠くから一台のトラックが見えました。
見覚えのある、あのトラック。
クロネコヤマトです。
お願い!
うちの家の荷物であってほしい!
そう願いながら見ていると、トラックは目の前で止まりました。
来てくれた。
我が家の救世主、「スコップ」を届けてくれた
クロネコヤマト。
こんな状況でも、仕事を全うしてくれたその姿に、感謝しかありませんでした。
あのとき私は、 間違いなく守られていました。
母にも、 ご近所さんにも、
そしてクロネコヤマトにも。
その後、私の車も無事に救出し、会社へ行って雪かき。
正月休みどころではありませんでした。

