バーニングの感想からの、友だちに会った話
村上春樹の「納屋を焼く」が原作の映画、「バーニング」がYouTubeで観れると聞いて、夜遅かったけど観る事に。
見始めるとすぐに、
えー!なんか違う、なんかキモいと思い始め、この延長線上にある衝撃のエンディングとか全然期待できないと思い、途中で観るのをやめようかと迷い始めました。ただやめ時を決めかねて結局最後まで観る事に。
原作と違う事は有りだとは思うし、原作を読んでなければ、どんな設定でどんなエンディングでもそれなりに楽しめたらいいのかもしれませんが、原作を読んでから観ると違和感がキツかった〜
基本的なキャラ設定が原作に沿っていれば、あのエンディングには辿りつかないと思うので、筋立てだけを使った別物という感覚でした。
世界が絶賛とか信じてなかったけど、調べると意外と絶賛されててびっくりしました。(賛否両論あるようですが)
私としては、原作のイメージや村上春樹のイメージを壊しかねないと思うので、キライなタイプの映画でした。
違う!キモい!とか、原作をちゃんと読んでくれ!とか心の中で叫びながら観るのはしんどい〜
映画館でなくて良かったです笑
基本的なキャラ設定として、僕や彼女が、周りの人から見下される感じや、外車の男が上から目線な感じは違和感がありました。
そこが、原作と解離している事から来る違和感だったのかなとは思いました。特に、
「時々納屋を焼くんです」
というくだりは、この物語の肝中の肝で、傑作の部分だと思うのですが、上から目線の男が言っても意外性はなく、ここは控えめな男が言ってこその衝撃だったと思うと、ここのキャラ設定は非常に大事だと思うので、この場面からの衝撃の波紋が薄れてしまった気がして残念でした。
ここはすごく大事なとこだと思います。
また、原作のこの場面のあたりに漂う、一緒にグラスを吸いながら、納屋を焼く話を聞くという、薄っすらとした罪責感と微妙な共犯者的な空気が絶妙だと思っているので、キャラ的に、僕がストーカー男みたいなところや、彼女のパントマイムが上手くはなかったとこやら、エンディングやら、安直な展開だなと思えて残念だったので、私の評価は低めです。原作を読む機会になればよいのでしょうか。
など考えていたのですが、自分で「納屋を焼く」を考察した事に気づき、この考察は「バーニング」を観たからこその考察だったと思って、そこは嫌いな映画とは思ったけど観て良かったなと思いました笑。
ただ、映画とは別で個人的におもしろい事がありました!
映画をスマホで観ていると、途中でぴろりんとLINEのバナーが表示されました。開いてみると、地元の友人からのLINEでした。
明日から3日ほど東京に行くので、夫と別行動の日に会えないかという事でした。
その友人は、ずいぶん前に会った時に、村上春樹の読書会へ行った時の話をしてくれた人でした。
その友人からのLINEが、このタイミングで、つまり、バーニングを観ているタイミングで来るのがおもしろいなと思いました。
とりあえず、新宿で会う事に。
ちょうどそのLINEをもらった日の午後、新宿へ行ったついでに中村屋に行ったばっかりで、次に行く時はカレーだと思っていた事もあり、中村屋へ行こうと密かに決めていました。
それから、映画を観終わり、エンディングにガッカリした事もあり、原作の再読をして寝る事に。
読んでいると、本文の中にさきほどの友人のニックネームが出てきました。
は?本来なら、全然素通りして読むところですが、タイミング的にちょっとびっくり。
何コレおもしろいシンクロ笑
そして当日、新宿東口で待ち合わせて、店は任せるとの事だったので、迷わず中村屋に直行。
1Q84の天吾が小松さんやふかえりと待ち合わせたカフェ、とは言わずに笑、たまたま事前にゲットしたリーフレットに書いてあった、老舗の恋と革命のカレーが食べたかったとか言いつつ笑

恋と革命のカレー

絶品!!
そのうちに閉店時間になったので、行列必至のDUGへ行ってみる事に。
道すがら、村上春樹の事を聞いてみると、子育て中の時間が空いた時にハマって、一通り読んだとの事。
何が良かったのか聞いてみると、
読んでいると、イヤホンで聴く音楽みたいにするすると頭の中に入ってきたとの事で、先日芝生の考察の中で、音楽みたいに感じたと書いたのですが、同じように音楽のように感じる人がいた!
と思い嬉しくなりました。
きっと他にもたくさんそういう人はいるのかもですね〜。
それから、ノルウェイの森にDUGが出てくる事は言わず(なんで笑)しばらくDUGで並んでいたのですが、並んでいると話もできないし、時間もないので雰囲気だけ味わってから、他の店に行く事に。

6月27日まで。
移動して他の店で注文する時に、友人が選んだビールがSORACHI 1984というビールだったので、
「お!1984!いいじゃん!!
私もそれにする!」
と、同じものを注文。

ソラチ1984はサッポロビールの
クラフトビール
友人から、1984の何がいいのかとは聞かれたものの、それには答えず(なんで笑)、自分ではなく、友人が選んだシメのビールの1984に内心1人で盛り上がりながら、友人の話をふんふんと聞いて解散しました。
村上春樹を一通り読んだという友人なので、1Q84やノルウェイの森に出てくる店だと知って、もし再読する事があれば、本文に出てくる店を、ここだったんだ!と思ってもらえたらおもしろいなと思いました。
単純にあまり時間なかったので、割愛してまた今度話すのもおもしろいかなと。近いうちに、また会うかもしれないので、その時は話せたらと思います。
バーニングからの流れも面白かったし、
納屋を焼くを含め、再読を勧めたいと思います。
そういえば、「納屋を焼く」の表紙の絵が安西水丸氏で、その木がくすの木だな〜と思っていたら、「納屋を焼く」の中の主人公の家の庭にくすの木があるという設定でした。
前回の午後の芝生の考察の家が設定なのかなとも思ったり、大学のグラウンドというのも出てきたので、千葉に住んでいた時の家なのかなと思ったり。
でも表紙の絵は、芝生まで描かれているので、午後の最後の芝生ともつながりを感じました。
バーニングはおススメではないですが、「納屋を焼く」は傑作です。
おススメします。
