まだ何も決まっていないのに、相談してもよいのでしょうか
住まいづくりについて
こんな言葉を聞くことがあります。
まだ何も決まっていないのに
相談してもいいのでしょうか。
この問いには、不安というよりも
戸惑いのようなものが混じっています。
ちゃんと考えがまとまってからの方がいいのではないか。
迷っている状態で話すのは、失礼ではないだろうか。
そんなふうに、最初の一歩の手前で立ち止まってしまう。
けれど、住まいづくりの始まりにあるものは
整理された要望よりも
言葉にならない感覚であることのほうが多いように思います。
まだ形は見えないけれど
こうだったら落ち着く気がする。
これは、少し違う気がする。
そんな曖昧な感触です。
―――
お願いする、という言葉に
抵抗を感じてしまう人もいます。
相手に負担をかけてしまうのではないか。
依存してしまうのではないか。
そうした思いが、どこかで引っかかっている。
けれど、住まいづくりにおける「お願い」は
すべてを任せることとは、少し違います。
一緒に考えてほしい。
自分だけでは見えない部分を、補ってほしい。
そんな関係性をつくろうとする、最初の合図のようにも感じます。
その言葉に慎重になるのは
相手を軽く扱いたくないという気持ちの表れでもあります。
―――
どこまで自分の希望を伝えていいのか
わからなくなることもあります。
最初から、はっきりした言葉でなくてもいい。
途中で変わってもいい。
そう頭ではわかっていても
どこかで「ちゃんとしなければ」と思ってしまう。
けれど、境界線というものは
最初から決められているものではなく
関係の中で、少しずつ見えてくるものなのだと思います。
曖昧なまま差し出された言葉や
途中で言い直された気持ちの中にこそ
その人らしさが残っていることもあります。
―――
こんなことで悩んでいる自分は
面倒なのではないか。
そう感じてしまう人もいます。
けれど、悩んでいるということは
それだけ真剣に向き合おうとしているということです。
住まいづくりは
暮らしを預ける相手との関係をつくる時間でもあります。
だからこそ、簡単に割り切れない感情が生まれる。
お願いしていいのか。
どこまで話していいのか。
まだ決まっていない自分で、関わっていいのか。
その迷いは
間違いではなく、入口に立っている証なのかもしれません。
この「入口」の先には
もう少しだけ、続きがあります。

… …… ……… …… …
長島雅文|ながしまさふみ建築設計事務所
群馬県伊勢崎市を 拠点に全国で 活動しています。
住宅を中心に 設計を 行っていますが
店舗や リノベーションについても、お話を 伺っています。
暮らしの中で生まれる 感情の ゆらぎ や
人と空間、光と素材の「あいだ」を大切にした
建築を 心がけています。
… …… ……… …… …
暮らしや 建築のことで
整理が できていない 想いがあれば
言葉にならないままでも
聞かせていただけたらと 思っています。
気になる ご質問からで 構いません。
コメントやメッセージで教えてください。
… …… ……… …… …
日々の建築や考えごとは こちらでも発信しています。
まずは Instagramを 見ていただけると嬉しいです。
△Instagram
https://www.instagram.com/nagashima_masafumi_architects/
△Youtube
https://www.youtube.com/watch?v=W7PAihGHER8
△Blog
https://nagashima-masafumi.blogspot.com/
△note
https://note.com/nm_architects
△HP
https://nagashima-masafumi.net/
