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詩丨光る海の中

はげしい雨の音

向かいの車のヘッドライトが眩しい

フロントガラスの雨粒の波に反射して

陽がさした海の中にいるみたいだ

激しい雨の中の光る海

騙されるならこんな風に騙されてみたい

雨に洗われた血の海なのかもしれないなんて

あの夕刻の海をみて言うひとだった

どこからくるかわからない淋しさは

星が抱える淋しさに似てる

ふたりの夢は違ったのかも知れない

激しい雨が降る車の中で

いつのまにか向かいの車は出発して

ただ雨の中だった

雨に合わせてあのひとの名が心の中に降る

どこかしれぬ奥深いところに降る

ただ雨の中を走らなければと
エンジンをかけるけれど

走っても走っても行く先が見えない

ヘッドライト、照らし出してほしい

あの頃の海まで、走る涙の波にさらわれ

ただ崩れてゆく砂の城を手繰り寄せて

光る海の中へゆきたい







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