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塊根植物を始めた人へ|塊根植物用語集


はじめに

塊根植物を始めた頃、SNSや販売ページでよく分からない言葉がたくさん出てきました。

実生、現地株、ベアルート、発根管理、休眠、腰水……。

なんとなく分かるようで、最初はけっこう分からない。
【綴化】←もはや見たこともない。

この記事では、自分が塊根植物を始めた頃に「これ何?」と思った言葉を、ざっくりまとめてみます。
※間違ってたらごめんなさい。

★の数は難易度ではなく、個人的に「よく見かける・覚えておくと便利」だと思う度合いです。

★★★:かなりよく見る。覚えておくと便利
★★:たまに見る。知っていると分かりやすい
★:そこまで頻出ではないけど、知っていると楽しい

★★★ かなりよく見る用語

実生 ★★★

種から育った株のこと。

塊根植物では「実生〇年株」みたいに使われることが多いです。

現地株に比べると小さい株が多いですが、自分の環境で育っていくので成長が楽しめます。
※タイ実生、海外実生は海外で種から育てて輸入された株。現地株とは違うので注意。

実生2年のグラキリス

現地株(現地球) ★★★

原産地で育った株のこと。原産地で育った株を、根を整理した状態で輸入していることが多いです。
※山木、山取り等とも言われます。

長い年月を現地で過ごした株なので、形や雰囲気に迫力があります。

現地株グラキリス(形も様々)

ベアルート ★★★

根がない、または根を整理された状態で輸入・販売される株のこと。

かっこいい株も多く、発根済の株を買うより安価に購入できますが発根管理が必要になります。

未発根 ★★★

まだ根が出ていない状態のこと。

販売ページで「未発根」と書かれている場合、そのまま育てられる株ではなく、発根管理が必要になります。

安く見えても、発根できるかどうかは別問題。
※【発根済】は未発根株から発根管理して根が出た状態のこと。

発根管理 ★★★

根がない株に根を出させる管理のこと。

温度、湿度、用土、水やり、風通しなどを見ながら根が出るのを待ちます。

成功するとめちゃくちゃ嬉しいですが、失敗すると本当にへこみます。

休眠 ★★★

気温や乾燥などで、植物が成長を止めて休む状態のこと。

パキポディウムなどは冬に葉を落として休眠するいわゆる夏型植物と言われています。秋から春にかけて生育が盛んな品種を冬型植物と言います。(亀甲竜、オトンナ等)

葉が落ちたからといって枯れたわけではありませんが、水やりの判断が一気に難しくなります。

腰水 ★★★

鉢を水に浸けて、鉢底から水を吸わせる管理方法のこと。

水が入った容器に浸ける。

播種や小さい実生の管理でよく使われます。

便利ですが、ずっと水を張りっぱなしにすると根腐れやカビの原因になることもあります。

徒長(とちょう) ★★★

光不足などで、植物が間延びして伸びること。

塊根植物では「太らせたいのに細長く伸びた」みたいなことが起こります。

室内LED管理や梅雨時期の屋外等注意が必要です。

用土 ★★★

植物を植える土のこと。

赤玉土、軽石、日向土、鹿沼土、ゼオライト、燻炭などを混ぜて使うことが多いです。

塊根植物では水はけ重視の配合がよく使われます。

植え替え ★★★

今の鉢から別の鉢や新しい用土に植え直すこと。

根の状態を確認したり、鉢を大きくしたり、古い用土を入れ替えたりする目的があります。

ただしタイミングを間違えると株に負担がかかることもあります。

根腐れ ★★★

根が傷んだり腐ったりすること。

水のあげすぎ、乾きにくい用土、低温時の水やりなどが原因になることがあります。

塊根植物で一番聞きたくない言葉のひとつ。
そして、個人的植物を枯らす原因になるNo1。

挿し木 ★★★

枝や茎を切って、そこから根を出させて増やす方法。

アデニアや灌木などで見かけることがあります。

ただし種類や時期によって成功しやすさはかなり変わります。

接ぎ木 ★★★

別の植物の台木に、育てたい植物を接いで育てる方法。

成長を早めたり、弱い品種を育てやすくしたりする目的で使われます。

サボテンやアデニウムなどでよく見かけます。

★★ 知っていると分かりやすい用語

灌水 ★★

水やりのこと。

「灌水する」と書かれていたら、水をあげるという意味です。

最初はちょっと難しい言葉に見えますが、要するに水やりです。

断水 ★★

水やりを止めること。

休眠中や寒い時期に、根腐れを防ぐために行うことがあります。

ただし断水しすぎても株が痩せるので、どこまで水を切るかは悩みどころ。

鉢増し ★★

根鉢を大きく崩さず、少し大きい鉢に植え替えること。

株への負担を少なく、成長スペースを増やしたい時に使われます。

成長期の実生や若い株ではよく出てくる言葉です。

鉢上げ ★★

播種した苗や小さい株を、育苗トレーや湿紙管理などから鉢に植えること。

発芽後に「そろそろ鉢上げする」みたいに使います。

種まきをする人にはわりとよく出てくる言葉です。

抜き苗 ★★

鉢から抜かれた状態で販売・発送される苗のこと。

土や鉢がついていない分、送料が安くなることもあります。

届いたら状態を見て植え付ける必要があります。

成長点 ★★

植物が新しく伸びる中心部分のこと。

ここから葉や枝が出てきます。

塊根植物では成長点が動いているかどうかで、起きている・成長している判断をすることもあります。

カキコ ★★

親株から出た子株を外したもの。

アガベやサボテンなどでよく見かける言葉です。

実生とは違って、親株の性質を引き継ぐいわゆるクローンに近いのが特徴です。

斑(ふ)入り ★★

葉や茎に白や黄色など、通常とは違う色の模様が入ること。

「斑入り株」は見た目がきれいで人気があります。

ただし斑が多すぎると成長が弱くなることもあります。

A面・B面 ★★

株の正面にしたい面、見せたい面のこと。

「こっちがA面かな」みたいに使います。

塊根植物やアガベでは、植え付ける向きや写真を撮る角度でけっこう大事になります。

灌木(かんぼく) ★★

背の低めの木本植物のこと。。

塊根植物というより「低木・小さい木」みたいなイメージです。

センナやコミフォラ、オペルクリカリアなどでよく見る言葉です。

締める ★★

水や肥料を控えめにして、間延びしないように育てるような言い方。

「締めて育てる」みたいに使います。

ただし締めすぎると成長も止まりやすいので、加減が難しいです。

CITES ★★

絶滅のおそれのある野生動植物の国際取引に関するルールのこと。

塊根植物では、輸入や販売に関係して出てくることがあります。

「サイテス」と読みます。

ベニカ ★★

園芸でよく使われる殺虫剤・殺菌剤系の商品名。

虫対策で名前を見かけることが多いです。

使う時は、対象植物や使用方法をラベルで確認した方が安心です。

オルトラン ★★

園芸でよく使われる浸透移行性の殺虫剤の商品名。

土に撒くタイプなどがあり、害虫対策でよく名前が出ます。

こちらも使う時はラベルの使用方法を確認して使うのが大事です。※独特な匂いで臭いです。

★ 知らなくても困らない・たまに見る用語

モンスト ★

モンストローサの略で、通常とは違う変わった成長をするタイプのこと。

形が崩れたり、独特な姿になったりします。

好きな人にはかなり刺さるジャンルです。

綴化 ★

成長点が線状になって、扇のように広がる変異のこと。

「てっか」と読みます。

サボテンやユーフォルビアなどで見かけることがあります。

オキシベロン ★

発根を促す目的で使われる植物成長調整剤の商品名。

挿し木や発根管理の話で出てくることがあります。

使う場合は濃度や使い方に注意が必要です。

ルートン ★

挿し木などで使われる発根促進剤の商品名。

切り口につけて使う粉タイプとして見かけることがあります。

発根管理を調べていると出てくる名前です。

カルスメイト ★

剪定や切り口の保護に使われる癒合剤の商品名。

枝を切ったあとや傷口を保護したい時に使われることがあります。

塊根植物では剪定や胴切りの話で出てくることがあります。

トップジン ★

殺菌剤の商品名。

切り口の殺菌や病気対策の話で見かけることがあります。

薬剤系は便利ですが、使う時は必ずラベルの対象・使用方法を確認した方が安心です。

まとめ

塊根植物を始めた頃は、販売ページやSNSに出てくる言葉が本当に分かりませんでした。

でも、用語が少し分かるようになると、植物の状態や販売情報、育成記録がかなり読みやすくなります。

最初から全部覚えなくても大丈夫。

気になる植物を調べたり、実際に育てたりしているうちに、自然と分かる言葉が増えていくと思います。

この記事も、自分が始めた頃に「こういうのがあったら助かったな」と思う用語集として、少しずつ追記していけたらと思います。

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