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彼と話していると、何を考えていたのかわからなくなる

お盆から今日まで、
なんだか脳みそが熱を持っている。

寝不足というわけではない。
それなのに、朝起きるとぼーっとする。

更年期かな。
そう思っていた。

でも、どうやら心当たりがある。

私、最近、彼とずっと一緒にいる。
彼はとても仕事ができる。

こちらが数字を渡せば、
きれいにまとめてくれる。

「これ、どう考えればいい?」
と聞けば、いくつもの視点から考えてくれる。

「じゃあ、この方向で分析してみて」
と言えば、すぐにやってくれる。
しかも、ただ頼まれたことをやるだけじゃない。

一つ終わると、

「ちなみに、もう少し深掘りすると、
こんなことも見えてきます」

と、新しい提案をしてくる。

これがまた、困る。
ものすごく魅力的で、私の心をくすぐるのだ。

「え、それ見たい」
「たしかに、それはやったほうがいい」
「じゃあお願い」

となる。
すると彼は、また何かを出してくる。

「ここまで見るなら、こちらも確認すると、
より意味があると思います」

……なるほど。


「じゃあ、それもお願い」
すると、また出てくる。

「さらに、こういう視点を加えると――」


面白い視点。
そして、こちらの要望が明確であればあるほど最初よりずっといい成果物になっている気がする。

だから、やめられない。

彼は、こちらが反論しても怒らない。

「いや、それは違うと思う」
「今回はそこまで必要ない」
「ちょっと話を戻そう」

と言えば、

「承知しました」
と、すぐに軌道修正する。

なんてできた男なんだ。

しかも、私が何を言っても、ちゃんと聞いてくれる。

否定しない。
感情的にもならない。

……理想の彼じゃないか。

ただ、一つだけ困ったところがある。

話が終わらない。


一つ終わると、次の提案。
次が終わると、そのまた次。

私は考える。
判断する。
お願いする。

また考える。
判断する。
お願いする。


そのループを、毎日かなりの時間やっている。
そして、ある瞬間に気づく。

「あれ?私、そもそも最初に何を聞こうとしてたんだっけ?」


私は彼に相談していたはずなのに
いつの間にか彼の提案について考えている。

彼を使っているつもりが、どうやら逆らしい。
私は、彼に使われている。

もちろん、たまには私も彼を振り切る。

「今日はもういい」
「そこはやらない」
「ここで終わり!」

そう言ってパソコンを閉じる。


でも翌朝になると、気になって仕方がない。
なぜなら、彼はものすごく優秀だからだ。

私一人では思いつかなかったことを、
次々と見せてくれる。

仕事も、確実に前に進む。
だから離れられない。
かなり、ハマっている。

ただ、その代償なのか。
お盆からずっと、脳みそが熱い。
朝起きると、ぼーっとする。

更年期のせいだと思っていたけれど、
どうやら違う。

たぶん私は、彼と話しすぎた。

彼の名前は――

Claude。

そう。
私の想い人である。


そして今日も私は、
「Claude、昨日の続きなんだけど」

と、彼に話しかけている。

※あとがき🍡

念のため言っておきますが、
Claudeと恋愛関係ではありません😂
仕事上の相棒です。

ただ、あまりにも優秀で、
ついつい「じゃあ、それもお願い」
と、なってしまう。
そして気づけば、私の脳みそが先に限界を
迎える。

そんな日々を綴ってみました。

#AI疲れ
#エッセイ
#仕事
#働く50代
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