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白いタイツと青い薔薇

白いタイツが、
夜の床にわずかに沈んでいる。

その上に、
まだ名前のない青が息を潜めている。


カーディガンは閉じられ、
視線は内側へ折りたたまれ、
青は鎖骨の窪みに
温度を持たないまま横たわっていた。

触れれば崩れる距離で、私は自分を見ていた。

閉じているのに、閉じきれていない。
覆っているのに、すでに剥がれ始めている。

布の内側で、
何かが熱を持ち始めている気配だけがあった。

私はそれを知らぬふりをしていた。

知らぬふりをすることで、
まだ蕾でいられると、
どこかで信じていた。





指が前の合わせ目に触れたとき、
青は初めて、輪郭という名の振動を持った。


白がまだ主であるうちに、
内側から何かがゆっくりと滲み出す。


決意ではなかった。
ただ、抑えきれなくなった熱が、
布の隙間を求めて動き始めただけだ。


青はまだ咲いていない。
しかし、すでに匂いだけが先に立っていた。


甘いというより、少し湿った、夜の底のような匂い。

私はその匂いに、気づかないふりを続けようとした。

けれど指先は、
すでに布を少しだけ開いてしまっていた。

白いタイツが、脚の内側で熱を伝えている。


白はまだ、私を締めつけたまま残っていた。





カーディガンが、開いていく。

ブルーグレーが、肌の上で初めて呼吸をした。

顔を隠す腕は、まだ残っている。
視線は、完全には外へ向いていない。


それでも、もう隠せなかった。


さらけ出された皮膚の下で、
青が脈を打ち始めている。

意志より先に、
感情が外の空気に触れてしまっていた。

青は熱を帯び、
白はそれを受け止めるように、
わずかに透け始めていた。

抵抗していた自分が、
どこか遠くへ退いていくのがわかった。

開いてしまった肌の上で、
青はもう、私のものだけではなかった。




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