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エンタメに喰われる若者の夢~Bドラフ感想~

遅ればせながら、Bリーグ ドラフトの感想をまとめます。


B.LEAGUEドラフトの結果考察

来シーズンから始まるB改革の目玉として、2026年1月29日に行われたB.LEAGUEドラフト(以下、Bドラフト)は、100名超のエントリーに対し、3巡目までで合計11名という、なんとも寂しい幕切れとなった。指名人数が少ないとみる意見も多くあるが、逆にB.PREMIERでプレータイムを得られる可能性を持った選手が11名だったと捉えれば、妥当な人数のようにも感じている。それでも、指名回避を見続けなければならなかった選手たちの心情を思うと、不憫でならなかった。これについては、Bドラフトの制度、そしてエンターテインメントとしてのドラフトの在り方を、改めて見直すべきだと強く感じた

後発の利は生かせているのか?

日本のプロ野球やNBAなど、他リーグの先例を踏まえると、ドラフト制度が成り立つ条件は以下の2点だと考えている。

  1. ドラフトを回せるだけの即戦力選手が十分に確保されている
    (NBA,NFLといったアメリカプロスポーツ)

  2. ドラフトした選手を育成する組織が存在する
    (日本のプロ野球、NBA Gリーグ)

今回のBドラフトでは、その両方がない状態で実施されたことが、クラブが指名回避に走った大きな要因だと考えている。1については選手の能力に依存するため難しい部分はあるが、2については2ndチームを作るなど、制度によって改善できる部分は多いだろう。
ドラフト制度を含むB改革の制度設計において、後発の利が生かされているとは言い難く、構造的な欠陥への手当てがなければ、ドラフト制度そのものが先細りしてしまう可能性を懸念している。

戦力均衡という理念と実態

ドラフト制度の主目的は戦力均衡である。
前年の成績下位チームから上位指名を行うことで、より戦力となる新人を獲得できれば戦力は均衡する、という理屈だが、私はこの点についてかなり懐疑的だ。
Bリーグにおける戦力は、ほぼ外国籍選手の質に依存している
これは現状ゆるぎない事実であり、おそらくB.PREMIAになっても継続するだろう。さらに、サラリーの上限が設けられることで、今後は資金力に任せて実績のある選手を高額で招き入れることが難しくなると予想される。そうなると、コストパフォーマンスの高い選手を引き当てるため、実績のない外国籍選手を発掘していく方向に舵を切るのではないだろうか。
もし、ケガも含めた“外国籍ガチャ”の結果でシーズン順位が大きく左右されるのであれば、ドラフトによる戦力均衡の意義は薄れると感じている。
リーグの将来像が見えない現状では、実績のない新人に将来性だけで1000万円を超えるサラリーを提示するのは、クラブとしても難しい判断だったはずだ。ドラフトに関しては、新リーグが開幕し、リーグの情勢や戦略の方向性がある程度見えてからスタートしても良かったのではないかと感じている。

今年のドラフトの感想と今後の展望

すべての関係者が先を読めない中で実施された今回のドラフトは、選手の権利を守るために設けられた条項がことごとく裏目に出て、全体で11名しか指名されないという結果に終わった。
このドラフトが失敗だったかどうかは、まだ結果が出ていないため判断できない。しかし、「エンタメとしてのドラフト」を最優先にしたことで、最も立場の弱い選手たちが割を食った印象は拭えない。

もともと指摘されていた懸念事項への調整も、育成環境の整備も十分とは言えないため、来シーズンに向けたテコ入れは必須だろう。そしてこれは、新人を含めた日本籍選手のプレータイム確保という根深い問題にも直結しているため、対応にはドラフト制度や新人サラリーの調整にとどまらない、大がかりな軌道修正が必要になると考えている。
一方で、B.PREMIERはサラリーキャップの導入により、今シーズンとはまったく異なるチーム・選手構成になることが確定している。本稿の議論は現行リーグを前提としているため、ゼロから再構築されるリーグにおいて何が正解なのかは、現時点では分からないというのも正直なところだ。
先日発表された試合日程を見る限り、B.PREMIERは新人を含めた戦力をフル活用する、総力戦の様相を呈しているようにも感じる。だからこそ、ドラフトされた選手たちにはぜひプレータイムを勝ち取り、大活躍する姿を見せてほしい。


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