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波の間にサカナが出現? 「彦いち十席」装丁展③本体デザイン

「彦いち十席」の本体のデザインは、この装丁展のディレクター白畠かおりさんです。
本体には10種のカバーがかけられるので極端なデザインでは邪魔になってしまうし、シンプルすぎてもつまらない、そんなに予算もかけられない…絶妙のバランス感覚が求められます。
判型は四六判に。天地を10mm短い変形判にすることにしました。少し短いだけでも軽やかさが出ます。

そして白畠さんの考えた全体のデザインコンセプトは、渓流釣りが好きな彦いち師匠にちなんで川のイメージ。
表紙用紙は「ゆるチップ」。グレーテイストの用紙色は「いし」と名付けられています。渓流の河原・川底の石のイメージでセレクトしました。

「ゆるチップ/いし」川底の石っぽい?

本を開くと小口が波型の化粧扉が2枚綴りでついています。
当初は、波型に加工した前後遊び紙(ペラ紙飾り)にするつもりで、アイデアを実際に試作・シミュレーションしていたのですが、波形に切り出した前遊び紙と後遊び紙とを並べてデザイン検討をしていたときに、ふと重ね置いた波形のラインがズレると、サカナのような形状を描くことを発見したのです。川にいのちが宿った瞬間でした。

2枚の波型の紙をズラしてつけています
これを見て「やや、サカナ出現⁉︎」となりまして
裏面には波模様を印刷しています

化粧扉用紙は「キャピタルラップ」。薄口ながら丈夫なラッピングペーパーで、透けるという特徴があります。透ける紙に両面印刷することで、渓流を思わせる波柄や、水や空のブルーの配色が、より複合的に表現されています。

左ページにはどこからか、どんぶらこっこと流れてきた桃が。パッカーンと開くと桃の中には…? ぜひぱらぱらしてみてください。

ナギヒコさんに作ってもらった本文を流し込むと本体のデザインは完成!
(本文づくりはたいへんだったこともいろいろありますが、今回は割愛)
あとは印刷会社に本の形にしてもらいます。(つづく)


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