相互フォローを頼まれた初心者が、返事の前に決めておく1つの基準
平日の夜、スマホの通知に「フォローありがとうございます」が並ぶ。noteを始めて2週間、投稿はまだ8本。フォロワーが増えるのは嬉しいのに、DMで「相互フォローしませんか」と来ると、指が止まる。断ったら感じが悪いかな。でも全部フォローし返したら、私のタイムラインは誰の記事で埋まるんだろう。
私も最初の1か月は、来た相互フォローをほぼ全部受けていた。結果、タイムラインが自分の読者層とまったく違うジャンルの投稿で埋まって、参考にしたい記事が流れの下に沈んでいくようになった。フォローを増やすことと、自分のnoteを育てることは、実は別の作業だと気づくまでに時間がかかった。
なぜ「とりあえず相互フォロー」が止まらなくなるか
理由は単純で、フォロー数もフォロワー数も画面に出ている数字だからだ。数字が増えると進んでいる気になる。けれど収益化の観点で意味があるのは、フォロワーの数そのものより「私の記事を読んで、有料まで進んでくれる読者がどれだけいるか」の方だ。
相互フォローで増えるのは「フォローという行動をした人」であって、「私の読者」ではない。ここを区別しないまま数だけ追うと、フォロワーは増えているのにスキも読者コメントも増えない、という状態になりやすい。
判断軸:誰をフォローし返すか
判断に迷ったときは、次の2つの軸で見るとやりやすい。
- 軸1(読者としての一致): プロフィールや直近の投稿から、私の記事を読む理由がありそうか。ジャンルが近い、悩みが近い、というだけでも一致とみなしてよい
- 軸2(発信としての誠実さ): 投稿が空っぽのアカウント(フォロー稼ぎだけの用途に見えるもの)ではないか。直近3本の投稿を実際に開いて、中身があるかを見る
この2軸をどちらも満たさない相手には、フォローを返さなくていい。noteは相互フォローが必須のSNSではないので、断っても失礼にはあたらない。あなたが今フォローを迷っている相手も、この2軸に当てはめてみると答えが出やすい。
具体的な手順(3ステップ)
まず、フォローを返す基準を1行で書く。穴埋めで作るなら「私がフォローし返すのは、①プロフィールに○○(自分のジャンルに近い一言)が書いてある人、②直近3本の投稿を読んで○○だった人、の2つだけ」という形にする。
次に、来た相互フォロー依頼をこの1行に当てはめる。当てはまらなければ、フォローはせず「読みに行く」だけにとどめる。フォローしなくても記事は読める。
最後に、月1回だけフォロー欄を見直す。基準を決める前にフォローし返した相手が残っていたら、そこだけ外す。全部を一気に整理しようとすると疲れるので、月1回・数分で十分にする。
私の場合、この基準を作る前は毎日ほぼ全員をフォローし返していて、フォロー数は3か月で400を超えていた。基準を作ってからは月に20人前後まで絞れて、タイムラインに残るのが自分の参考になる記事ばかりになった。
before/afterでいうと、基準を作る前は「フォロー欄=お礼を返した人の一覧」だった。基準を作った後は「フォロー欄=自分の記事のヒントになる人の一覧」に変わった。同じ画面なのに、見る理由がまったく別のものになった感覚がある。
もう1つ、判断に役立つ具体テクニックが「返信の型を2種類だけ用意しておく」ことだ。軸1・軸2を満たす相手には「はい、フォローさせていただきます。○○の記事、参考になりました」。満たさない相手には「フォローは控えめにしているのですが、記事は読みに行きますね」。定型文を先に決めておくと、DMが来るたびに悩まずにすむ。
よくある誤解
「フォローを返さないと角が立つ」と思われがちだが、実際はそうでもない。相手が本当に読者としてつながりたいなら、フォローの有無より記事にスキやコメントを残すことの方が伝わる。フォロー数を減らすことは、読者を減らすことと同じではない。
もう1つの誤解は「フォロワーが多い人ほど有料noteが売れる」というものだ。私が観察してきた範囲では、フォロワー数より「無料記事を最後まで読んでいる人がどれだけいるか」の方が有料への転換に近い。相互フォローで増えた読まない人の数字を追うより、あなたの今の読者に届く記事を積む方が、収益化への近道になりやすい。
収益化に近づける読書の視点
私はこの整理をする前、「選ばれる人になる『パーソナル・ブランディング』の教科書」を読んで、自分がフォロー数の増減に振り回されていた理由がやっと言葉になった。
同じ棚には発信ノウハウ全般を広く扱う本もあったが、こちらを選んだのは、数字を追う前に「自分は何の人として見られたいか」を先に決める構成だったからだ。すでに発信の軸がはっきりしている人には、今さらの内容かもしれない。
読んでからは、フォローを返す・返さないを毎回悩まなくなり、判断にかかる時間が減った。
noteでの収益化は、フォロワーの数より、読者としてつながっている人の質で決まる部分が大きい。有料の記事や設計した導線に反応してくれるのは、なんとなくフォローし返した人ではなく、自分の記事を読んで残った人だからだ。個人差はあるが、基準を1つ決めるだけで、フォロー整理にかかる時間もタイムラインの質も変わってくる。
フォロー整理は、記事の書き方を変える作業ではない。それでも収益化の設計に効いてくるのは、タイムラインが「自分の読者に近い人」で埋まると、次に何を書けば読まれるかのヒントが自然と目に入るようになるからだ。
逆に、興味のないジャンルの投稿ばかりが流れていると、そのヒントを拾う前に指がスクロールを止めてしまう。noteを始めたばかりの人ほど、フォローする相手を絞ることが、遠回りに見えて実は最初の設計になる。
今日やるなら、まず1行の基準を書く
まず、フォローを返す基準を1行で書く。次に、直近来ている相互フォロー依頼をその基準に当てはめて、当てはまらないものは見送る。
基準に迷ったら、「選ばれる人になる『パーソナル・ブランディング』の教科書」を読んでから、自分は何の人として読まれたいのかを先に決めるのもいい。今日決めるのは、フォローの数ではなく、この1つの基準だけでいい。
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