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第34話 手を離す日

長女と離れて暮らすようになって、この三月で四年目に入ります。
なんだか、色々あり過ぎて、時の経つのが早く感じられました。

あの時、長女にこう伝えていたら…
もっと素直に、正直に言葉にしていたら…
後悔ばかりの日々でした。

子育ての仕方は間違っていたのかな。
もっとゆっくり話をしてあげれば、伝わったのかな。
ヒントのつもりで言ったことが、押し付けになってしまったのかな。

考え出したら、キリがありません。

長女から「毒親」「お前のせい」と言われた日から、正直、長女への接し方が全くわからなくなりました。

それは今も変わりません。

何を伝えても違う捉え方をされてしまい、心が先にストップをかけてしまう。

言葉が出なくなるのです。

私なりに、旦那さんと一生懸命話し合い、どうにか良い方向へ向かわせたいと願った日々もありました。
でも、ここまで大きく崩れてしまうと、元に戻ることは、なかなかできません。

おそらく、普通の家族だったからこそだと思います。

だからこそ、旦那さんに伝えました。

「手を離そう」 と。

握った手を、無理に繋ぎ止めていても、もう無理なら、ここで手を離そう、と。

見放すわけでも、
見捨てたわけでもありません。

本来なら、4月から大学4年生です。
復学するなら、学年としては4年ですが、内容としては2年からの再々スタートとなります。

通う通わないは、もう本人に任せます。
親ができるのは、この4年生の一年間の学費を出すこと、
仕送りをすること、家賃を払うこと。

これだけです。

これは、元々親としてすることだったからです。
ただ、形と内容が変わってしまったけれど、これをしておけば、大学4年生までの一般的な親の役割は果たしたことになります。

そして、この範囲をきちんと行えば、
もう揉めることも、言い争うこともないはずです。

もう疲れました。
心も身体も、本当に疲れました。

きっと、我が家以上に大変な思いをしている家族もいるのでしょう。
おそらく、どのご家庭にも大小の問題はあるのだと思います。

正直に、素直に話せるタイミングが、もう少しあれば…
我が家の形も、少し違っていたのかもしれません。

どれが正解で、どれが間違いかを教えてくれる人がいたら、
どれだけ救われただろうと思います。

もし次、長女に会える日があったら…
私はこう伝えます。

「自分の人生なんだから、後悔しないようにね」 と。

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