百暗桃弓木がメロい
最近「出禁のモグラ」というアニメに出会った。
その登場人物、百暗桃弓木、モグラと呼ばれるその人物が、どうにも私の心を掴んで離さない。
立ち振舞は飄々としている。
胡散臭い笑み。距離感を絶妙に保つし、掴みどころがない。
——なのに、根はお人好しだ。
困っている誰かを、なんだかんだ放っておけない。それが“重い優しさ”になってしまう瞬間が、たまらなく愛しい。
人を傷つけたくないとか、失うのが怖いからとか、そんな後ろ暗い理由を抱えてだろうか、何かを抱えて、それでも笑う。私の中の何かが、そこへ静かに沈んでいく。
「その距離感には理由があるんだね」と抱きしめたくなる。
しかも彼は人外(元神様)という設定だ。
この時点で、私の“人外好き”の血が騒ぐ。
人外×闇×お人好しギャップは、私の弱点だ。心のスイッチを確実に押してくる。倍プッシュだ。
書いたことはないけれど、同人誌を何冊でも出したくなるレベルのメロさだ。感情の濃淡を描きたい。揺らぎたい。その激情の炎に指を近づけたい。
漫画版はさらに面白いらしい。
Kindleで全巻——約8,000円。
財布は死ぬ。貯金を決意。
心が震える作品に出会ったとき、お金の概念は一瞬だけ曖昧になる。
飄々とした者がふと見せる重み。お人好しの奥に隠れた闇。
人魚島編の森君との会話は思いもよらず涙が出た。辛いことばっかりでその辛さに真剣になってしまう日々。「この世はオッペケペーだ」と一緒に笑い飛ばしてくれる兄がほしかった。
その願いのカタチが、大人になった今、キャラとして具現化している。
モグラは今日も笑っている。
飄々と、軽いフリで、重いものを抱えながら。
もっと知りたい。もっと見たい。そのために私は貯金をするぞ。
