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「なぜ?」を突き詰めてきた人生が、たどり着いた場所——はじめまして、かずです

〜株のねだん研究所・自己紹介〜

まず、これだけは言わせてください

副業やお金の情報が、ここ数年で一気に増えました。「誰でも」「簡単に」「月収○○万円」——そんな言葉が、毎日のように流れてきます。

このnoteは、その手のものではありません。

私はここで「儲け方」を教えるつもりはないし、「これを買えば儲かる」と言うつもりもありません。むしろ、私が一番伝えたいのは——自分の頭で「なぜ?」を考える力です。なぜこの株はこの値段なのか。なぜ金は有事に下がったのか。なぜ人は高値で買ってしまうのか。その「なぜ?」を一緒に突き詰める場所として、このメディアを作りました。

なぜ私がそんなことを言うのか。それは、私の人生そのものが、ずっと「なぜ?」を突き詰めることでできてきたからです。少し長くなりますが、自己紹介させてください。

はじまりは、MSXの小学生

私が初めて「なぜ?」に夢中になったのは、小学生のときでした。

当時、家にあったのはMSXという、パソコンのような機械。世の中ではドラクエやFFが流行りはじめていて、私は——自分でゲームを作りたかったのです。

誰に習うでもなく、BASICの本を読んで、一人でゲームのプログラムを書きました。音楽が必要だと思えば音楽を勉強して、ゲームの曲を作りました。キャラクターのドット絵を描きたくて、方眼紙にマス目を一つずつ塗って、ドラクエの勇者を描いてみたりもしました。

プログラムも、音楽も、グラフィックも。「作りたい」という気持ちひとつで、全部を独学で。今思えば、この小学生がやっていたことは、私の人生のすべての原型でした。わからないことを、好きだからという理由だけで、納得いくまで突き詰める。 それが、楽しくて仕方なかったのです。

「好き」を見ていた大人が、扉を開けてくれた

私の人生には、もうひとつ大きな流れがあります。夢中で手を動かしていると、それを見ていた大人が、次の扉を開けてくれた——その連鎖です。

中学で、パソコンの話を先生に熱く語っていたら、先生に「お前はこの学校に行け」と言われ、商業高校に推薦してもらいました。パソコンをいじれる学校でした。

ただ、そこで学べたのはCOBOLや情報処理。「まあ一応、パソコンは使えるけれど!」という感じではありました(笑)。でも、ここで私は大切なものを2つ手に入れます。情報処理検定と、そして日商簿記です。

このとき、忘れられない感覚を覚えました。数字が、カチッとハマる快感。簿記で、バラバラに見えた数字が、貸方と借方できれいに一致する。あの「カチッ」が、たまらなく気持ちよかった。——この感覚は、ずっと後、私が経営者になったときに、思いもよらない形で効いてきます。それは最後に。

そして商業高校でも、私は先生に「お前、そんなにパソコンが好きなら専門学校に行け」と言われ、専門学校に推薦で進学することになります。好きを見ていた大人が、また扉を開けてくれた。

パソコンを全台借り切って、夜通しCGを作った

専門学校では、プログラムを勉強していました。でも、ちょうどCGが流行りはじめていたのです。

3DのCGツールを触って遊んでいたら、面白くて面白くて、止まらなくなりました。私は先生に許可をもらって、夜、学校のパソコンを全台借り切りました。1台のマシンに何枚もレイトレーシング(光の計算でリアルな画像を作る処理)をさせて、それを合成して、動画を作る。来る日も来る日も、夜通し。

その作品を、先生があるゲーム会社に送ってくれたのです。

就職のテストもありました。結果は——テストはNG。でも、こう言われました。「テストの点はダメだけど、作品が良いから合格」。

決められた試験には、通らなかった。でも、自分が夢中で作ったものが、それを飛び越えて評価された。「なぜ?」を突き詰めて手を動かすことが、規定の物差しを越えていった瞬間でした。私はこうして、ゲーム会社に入りました。

「いかに短い時間で結果を出すか」を突き詰める

ゲーム会社で私が考え続けたのは、いかに効率的に作業して、結果を出すかでした。

長時間がんばることが偉い、とは思いませんでした。それより、「どうすれば同じ結果を、より短い時間で出せるか」。その工夫を突き詰めることに、時間を使いました。実際の作業時間そのものは、どんどん短くしていく——そういう働き方です。

それが実って、別の会社からスカウトされました。そこからは、アジャイル開発という手法で、いろいろなものを作ってきました。

このとき染みついた性分があります。自分が得意でないことでも、「なぜそうなるのか」「どうやったら解決できるのか」を、地道に調べて、自分が納得しないと、気持ちよく働けない。 そして、いろいろな疑問に対して、試行錯誤の末に納得のいく答えを見つけ、それを正解に導いていく——その過程が、たまらなく楽しかった。小学生のあの頃と、何も変わっていません。

経営も、一から「読み解いて」いった

そして、起業しました。今の会社の経営者になったのです。

経営なんて、当然やったことがありません。だから、いつものやり方で挑みました。一から、読み解く。 関連する法律を読み解き、税務を読み解き、たくさんのYouTubeや記事を読み解いて、自分なりの経営哲学を、少しずつ組み立てていきました。

ここで、あの簿記が効いてきます。商業高校で簿記をかじり、「数字がカチッとハマる快感」を知っていたおかげで、私は会計の世界に、すんなり入っていけたのです。何の役に立つかもわからずに取った簿記が、20年以上の時を越えて、経営者になった私の土台になっていた。人生の伏線とは、こういうものかと思いました。

そうやって自分の頭で経営哲学を構築していったら——結果的に、たどり着いた場所が面白かった。ウォーレン・バフェットや、松下幸之助の哲学に、近いものになっていたのです。

具体的に、どこが近いのか。「絶対に損をしない・会社を潰さない」「借金にできるだけ頼らない」「現金や余裕を厚く持っておく」——この3つです。バフェットは「損をするな」を投資の第一ルールに掲げ、常に巨額の現金を抱えて"いつでも動ける余裕"を保ちます。松下幸之助は「ダム式経営」——ダムが水を貯めて渇水期にも水を供給できるように、好況のうちに余裕を蓄えておけと説きました。私が「無借金で、現金を厚く持ち、まず会社を潰さない」とやってきたことは、まさにこの2人と同じ"余裕のダムを持つ"という思想に重なっていた。誰かを真似たのではなく、自分で考え抜いた結果、偉大な先人と同じ場所に着いていた。これは、ちょっとした驚きであり、自信にもなりました。

ただ、正直に告白すると——私は、守りに寄りすぎました。会社を絶対に潰さない、借金をしない、現金を厚く持つ。安全ではあるけれど、攻めが足りない。これからの私の課題は、この守りの堅さを保ちながら、少しずつ「攻め方」を覚えていくことだと思っています。完成された経営者のふりは、するつもりはありません。

そして、この「研究所」ができた

ここまで読んでくださって、気づいたかもしれません。私の人生は、ずっと**「なぜ?」を突き詰めること**でできています。

MSXのゲームづくりも、方眼紙のドット絵も、夜通しのCGも、効率化も、アジャイル開発も、経営も。わからないことを、好きだからという理由で、納得いくまで自分で調べて、試行錯誤して、自分なりの正解に導く。その繰り返しでした。

その同じ「なぜ?」を、投資や、お金の増やし方や、ライフプランニングに向けてみたら、どうなるか。なぜこの株はこの値段なのか。なぜ人は高値で買ってしまうのか。なぜ「有事の金」は下がったのか。一つひとつ突き詰めて、自分なりに納得のいく形に整理していったら——このnote「株のねだん研究所」が、できあがっていました。

「研究所」という名前は、気取ったわけではありません。私にとって、お金や投資は「攻略本を暗記する」ものではなく、「なぜ?を研究する」対象だからです。それが、小学生のあの頃から続く、私の生き方そのものなのです。

だから、ここで約束すること・しないこと

最後に、このメディアの方針を、はっきり書いておきます。

しないこと:

  • 「これを買えば儲かる」という、個別銘柄の売買推奨はしません。それは投資助言業の領域ですし、何より、そういう"答えだけ渡す"やり方こそ、人を考えない人にしてしまうと思うからです

  • 「誰でも」「簡単に」「絶対」という煽りは使いません

すること:

  • 株や、お金や、経済のニュースを、「なぜ?」のレベルまで掘り下げて、初心者にもわかる言葉で解説します

  • 一人の経営者として、実際にリスクを取っている当事者の目線で書きます

  • そして何より——あなた自身が「なぜ?」を考えるための、道具を渡したい

私の話を、鵜呑みにしないでください。「こういう考え方があるのか」と、あなたの頭で考えるための材料にしてもらえたら、それが一番うれしい。最終的な判断は、いつも、あなた自身のものです。

そんな「研究所」に、どうぞお付き合いください。これからよろしくお願いします。

かず

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