脇濡の純情。僕はミント珈琲を頼み、君と35分のお散歩をする
18時10分 駅に着く。
変わっているようで
変わっていない竹下通り。
ロリータと安いアクセサリー
古着とグラフィティ
マリオンクレープとケバブ
19時ごろに到着するという君。
僕は気の向くままに歩く。
足を止めて写真を撮る。
石の専門店でフローライトを選ぶ。
小さい人へのお土産だ。
本翡翠についての話を店員さんから学ぶ。
ブルーエレファントを左に信号を渡る。
ケバブ屋さんの匂いを吸い込む。
僕は夜の原宿に揺蕩う。
ギャラリーで作品を眺める。
いつも関わっている人とは
違う属性の人間が行き交う。
18時40分 コーヒースタンド
やさしそうなお兄さんに引き寄せられる。
ミントカフェオレください
僕は小さな声で言った。
はい できたらお持ちしますね
彼も小さな声で言った。
僕はこわばった臀部を
パステルカラーの椅子に据え
落ち着かない心を素直に受容する。
どこから君が現れてもいいように
かばん 手土産 座り姿を整える。
18時43分
はい お待たせしました
彼は大切そうにミントカフェオレを運ぶ。

18時45分 僕はミントカフェオレを飲む。
すうっとするあまさが
僕のざわざわを流してくれる。
18時50分 僕はPCを開いて
仕事のメールを眺める。
なんの興味も湧かない。
19時 君が現れる。
