プロンプトを覚える前に、時代が次へ行っていた。AIとの付き合い方が「4段階」で変わっていた話(すきま学習6)
前回、AIに毎回同じ説明をしないための「コンテキスト管理」の話を書きました。その続きを調べていて、少しショックなことに気づきました。自分が最近覚えた「プロンプトの書き方のコツ」は、詳しい人たちの間ではもう主役ではなくなりつつあるようなのです。
背景
AIの使い方を調べると、少し前までは「プロンプトエンジニアリング」、つまり聞き方の工夫の記事がたくさん出てきました。自分もまずそこから入って、「役割を与える」「例を見せる」といったコツを覚えたところでした。
ところが最近の記事を追いかけると、出てくる言葉が変わっています。コンテキスト、ハーネス、ループ。初心者としては「まだ最初のやつも覚えきってないのに」という気持ちになりました。
実際にやったこと
悔しいので、言葉の移り変わりを自分の体験に引きつけて整理してみました。初心者の理解なので、詳しい方から見れば粗いと思いますが、こんな4段階に見えています(2026年7月時点。用語の使われ方はまだ揺れている印象です)。
プロンプト: 1回の質問文を工夫する。チャットで1問1答していた時代の技術
コンテキスト: AIに渡す情報ぜんぶ(目的・前提・進捗)を設計する。前回書いたメモの話はここ
ハーネス: AIが働く環境一式(守ってほしいルール、使っていい道具、覚えておいてほしいこと)をあらかじめ整えておく
ループ: 人が見ていない間もAIが自分で作業を回し続ける仕組みを設計する
なぜ言葉が増えたのかも、体験と照らすと腑に落ちました。AIが「質問に答える相手」から「作業を任せる相手」に変わったからです。1回の質問なら聞き方の工夫で足りますが、作業を任せるなら、渡す資料も、職場のルールも、留守中の段取りも必要になる。人に仕事をお願いするときに必要なものと、だんだん同じになってきているわけです。
自分の現在地は2と3の間くらいです。メモを渡す工夫を始めて、AIに読ませる「わが家のルールブック」のようなものを整え始めたところ。4のループはまだ手が出ていません。
追いかけ続けるしかない? 「段階の地図」があると疲れにくい
気づきは、流行の言葉を全部覚える必要はなくて、この流れが「任せる範囲が広がる方向」に一直線に進んでいると知っているだけで、新しい言葉が出てきても位置づけを推測できる、ということです。地図なしで単語だけ追うと疲れますが、地図があれば「ああ、あの延長ね」で済みます。
同じ状況の人へ
「AIの流行り言葉が多すぎて追えない」と感じている方は、個々の用語より先に「1回の質問→渡す情報→働く環境→回り続ける仕組み」という広がりの方向だけ押さえるのがおすすめです。自分がいまどの段階で困っているかもわかるので、次に調べることも決めやすくなります。
次に試すこと
前回宣言したメモの「型化」を、この整理でいう3段階目(ハーネス)の入り口として続けてみます。4段階目のループは、具体的な手順が見つかったら記事にしようと思います。
みなさんはいまどの段階でAIと付き合っていますか。「うちはこの段階で十分」という話も、コメントで教えてもらえたらうれしいです。
▼前回の記事(すきま学習5)
https://note.com/noteshirokuma/n/ncc3c50e0d432
育児中のITエンジニア会社員。育休を、家族と学びを積み上げる期間にできるか実験中です。
