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前衛と理想の廃墟に残る最後の希望

☆photopos-4221(2026.4.1.)

かつて
新しさは
暗闇を切り裂く抜身の刃
前衛の旗は
まだ見ぬ朝への地図だった

自由、寛容、多様性
耳当たりのいい聖句を
鎧のように着込み
理想という名の階段を
上っていたつもりの者もいた

いつからだろう
それらの掲げる手は
いつのまにか拳に変わり
正しい言葉は
異なる色を塗りつぶすための刷毛と化した

不寛容という名の透き通った牢獄
そこでは正論という名の
冷たい風だけが吹き荒れ
生身の現実は
厚い氷の下に置き去りにされている

古びてしまった未来
手垢にまみれ色あせた旗印
かつての輝きが
今ではもっとも古めかしい

それでも
暗闇の中に置かれた箱を覗き込めば
最後に残った希望が
震えながら蹲っている

それは
誰かを打ち負かすための強さではない

土の匂いを嗅ぎ
名もなき者の吐息に
耳を澄ますこと
汚れてしまった旗をそっと降ろし
剥き出しの孤独と握手を交わすこと

そのひとかけらの希望は
暗い箱の底で
静かに明日を夢見ている

※愛媛県久万高原町・面河渓にて

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