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【キングダムに学ぶ組織論とリーダーシップ】あなたは今、どの「将」なのか?

あなたは今、どの「将」なのか?
― 伍長から大王まで。階級が上がるほど「自分」を捨てる理由 ―
 
はじめに――なぜ、キングダムは経営者を熱くするのか?
『キングダム』を読んでいると、不思議な感覚になります。

信、王騎、桓騎、蒙武、李牧、嬴政……。
それぞれ能力も性格も、リーダーシップのスタイルもまったく違います。

ところが、彼らには一つの共通点があることに気づきました。
「自分が、どのような存在として生きるのか」を決めていることです。

そして私は、ここに現代の企業経営にも通じるとても重要な原理があると感じています。

それは、
組織の成長とは、単純に人が増えることではない。
リーダー自身の「視座」が上がることなのだ!っと。

以下に各リーダーに必要な事をまとめてみました。

第1階層 伍長
「まず、自分が動け」
伍長は、5人程度の最小単位を率いるリーダー。
現代でいえば、主任、チームリーダー、プロジェクトのサブリーダー、プレイングマネージャーに近い。

この階層で最も大切なのは、
「背中で示すこと」
まだ、「人を動かす」というより、
自分が動くことで、仲間を動かす。

そして仲間の不安や動揺を一番近くで察知し、支える。
組織の最小単位だからこそ、
ここが機能しなければピラミッド全体が崩れる。

タヤマ学校的に言えば、
「人を変えようとする前に、自分が変わる。」
ここがリーダーの出発点だ。
 
第2階層 百人将
「自分が頑張る」から「人を活かす」へ
ここで最初の大きな壁がやってくる。
100人を率いる人間が、100人分頑張ることなどできない。

つまり、
「自分の能力」だけでは勝てなくなる。
100人将に求められるのは、
「誰を、どこに配置すれば、最も力を発揮するのか」
を考えることだ。

100人将はプレイヤーからマネジャーへ脱皮し、適材適所と組織成果にコミットする段階と整理できる。

ここで必要になるのが、
「自分がやった方が早い」
という誘惑を捨てる覚悟だ。

経営者や管理職の方なら、一度は経験したことがあるのではないだろうか。
「俺がやった方が早い」
「任せると心配だ」
「結局、自分がやるしかない」

しかし、それを続ける限り、
あなた以上の組織にはならない。

第3階層 千人将
「自分が戦う」のではなく「人を育てて勝つ」
1000人将になると、さらに世界が変わる。
もう、自分が現場に出て指示を出すことはできない。

だから、
100人将を通じて1000人を動かす。
ここで必要なのが、
権限委譲と人材育成。

そして、
「自分がいなくても動く組織」をつくること。

この段階では「全体最適」と「中間管理職の育成」が重要になり、プレイヤーから完全に離れて「人を育て、仕組みで勝つ」フェーズになると整理できる。

これは、タヤマ学校が長年、人財育成で大切にしてきた考え方そのものだと思う。

人を育てるとは、自分のコピーをつくることではない。
自分とは違う才能を持った人間を、自分以上に活躍させることだ。
 
第4階層 将軍
「何をするか」より「なぜ戦うのか」
ここから、リーダーの仕事はさらに変わる。
3000人、5000人という規模になれば、細かな指示を出している暇はない。

必要なのは、
「この戦いには、どんな意味があるのか」
を示すこと。

将軍に求められるものとして「ビジョナリー・リーダーシップ」「変革型リーダーシップ」、そして自分自身の独自の経営哲学が組織文化を形づくることが挙げるこができるのではないか。

つまり、
人は命令だけでは動かない。
「何のために?」
が腹落ちしたとき、人は自ら動き始める。

だから、優れたリーダーは、
仕事を与えるのではなく、意味を与える。
 

第5階層 大将軍
「自分がいなくても、組織が勝てるか?」
そして、大将軍。
ここまで来ると、もう「自分が勝つ」という発想ではない。

大将軍の最大の使命を、
レガシーの構築と次世代への継承
と考えている。

これは、とても重要だ。
本当に偉大なリーダーとは、
「自分がいなければ困る組織」をつくった人ではない。

むしろ、
「自分がいなくなっても、さらに成長していく組織」をつくった人だ。

ここに、リーダーシップの究極の矛盾がある。
 
「自分が必要とされること」を捨てられるか?

若いリーダーほど、
「自分がいないと回らない」
ことを誇りにする。

しかし、本当は逆なのだ。
自分がいなくても回る。
自分がいなくても、人が育つ。
自分がいなくても、理念が受け継がれる。

そこまで組織を育てて、初めてリーダーとしての仕事を終えられる。

タヤマ学校では、これを単なるマネジメント技術として考えない。
「自我をどう扱うか」
という、人間そのものの問題として考える。
 

そして最後に「大王」がいる
キングダムの世界で、大王は単なる「一番偉い人」ではない。
大王の仕事は、
「この国をどこへ連れていくのか」
を決めることだ。

現代のCEO・創業者・オーナー経営者に相当し、「中華統一」のような巨大なパーパスを掲げ、組織の存在意義を定義する役割として整理しよう。

ここまで来ると、
「今月いくら売るか」
「何人採用するか」
「どの商品を売るか」
という話だけではない。

もっと根源的な問いになる。
「そもそも、私たちは何のために存在しているのか?」
 
以上の事から、リーダーの成長とは「自分の中の余計な物を捨てていく旅」である

伍長では、
自分が動く。

百人将では、
人を動かす。

千人将では、
人を育てる。

将軍では、
思想を示す。

大将軍では、
未来を残す。

そして大王では、
存在意義を示す。

これが、キングダムから見えてくるリーダーの進化です。

階級が上がるほど「個人の優秀さ」よりも、「他者を信じて託す力」と「組織全体のビジョンを描く力」が重要になるとまとめることが出来るのではないでしょうか。
 
では、あなたは今、どの「将」なのか?

ここで、少しだけ自分自身に問いかけてください。

あなたは、
自分で仕事を抱え込んでいないだろうか?
部下より自分が頑張っていないだろうか?
「任せるのが怖い」と思っていないだろうか?
部下を育てるより、自分が答えを教えていないだろうか?
社員に「何をやるか」は伝えていても、「なぜやるのか」を伝えているだろうか?

そして、
あなたがいなくなった後も、この会社は成長し続けるだろうか?
 

タヤマ学校が考える「本当の人財育成」


タヤマ学校が目指しているのは、
単に「優秀な社員」を増やすことではありません。

自ら考え、自ら決め、自ら行動できる人財を育てること!
それをタヤマ学校では「有能幹部」と呼んでいるのです。

そして、
一人ひとりの内側にある「輝き」を引き出し、それを組織の力に変えること。

だからこそ、私たちは「人材」ではなく、
「人財」
という言葉を使っています。

人は、管理するものではありません。
可能性を解き放つものです。
 
 「あなたは、何人将ですか?」

『キングダム』を単なる戦国漫画として読むのも面白いです。

しかし、そこに描かれている「人間」を見つめると、
経営者にも、
管理職にも、
新人にも、

そして一人の人間として生きる私たちにも、
たくさんの問いを投げかけてくれているのが分かります。。
「あなたは、今どの階層にいますか?」

そして、
「次の階層に上がるために、何を捨てなければならないでしょうか?」
もしかすると、リーダーの成長とは、
「何かを身につけていくこと」ではなく、
「自分が握りしめているものを、一つずつ手放していくこと」
なのかもしれませんね。

自分が動くことを捨て、
人を信じる。
人を信じることを覚え、
人を育てる。
人を育てることを超えて、
思想を残す。

そして最後には、
自分自身さえも超えて、未来を託す。

それが、タヤマ学校が考える、
「人と組織の無限の可能性を解き放つ」
ということなのです。

「利益は人輝いた結果である!」


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