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光の絵本シリーズ|雨宿りの妖精さんぽ


ようこそ。
ここは、しゃるの世界。

今日の物語は、
『雨宿りの妖精さんぽ』

雨の森で、
小さなテントウムシの妖精が
葉っぱの傘の下をふわりと飛ぶ、
やさしい雨の日の物語です。

それでは、ひかりのページを
そっと、めくってみましょう。

まずはこちをどうぞ♪

では始まり。

雨宿りの妖精さんぽ

雨の森に、
小さな羽の音がしました。

ぽつん。
ぽつん。
ぱらぱら。

大きな葉っぱの下で、
テントウムシの妖精が
そっと雨を見上げています。

森は今日、
雨の歌をうたっていました。


はっぱの かさ

雨が降ってきました。

小さな妖精は、
大きな葉っぱの下へ
ふわりと入りました。

葉っぱの上には、
まるい雨粒がころころ。

落ちてきそうで、
落ちてこない雨粒を見て、
妖精は小さく笑いました。

「ここなら、ぬれないね」

そばでは、
テントウムシのお友達も
葉っぱの裏で雨宿りをしています。


あめの おと

森の中には、
雨の音がいっぱいでした。

葉っぱをたたく音。
花びらに落ちる音。
小さな水たまりが、
ぷるんとゆれる音。

妖精は羽をそっとひらき、
地面から少しだけ浮かびました。

足先は、
水たまりに触れそうで
触れません。

雨の音に合わせて、
羽がきらきら光りました。


しずくの みち

雨粒が葉っぱから落ちると、
森の小道に
小さな光の点ができました。

ひとつ。
また、ひとつ。

それはまるで、
しずくでできた道しるべ。

妖精は、
その光を追いかけるように
ふわり、ふわりと進みます。

テントウムシのお友達も、
花の上から、
石の上から、
ちょこんと見守っていました。


雨あがりの さんぽ

やがて、
雨の音が少しずつ
小さくなっていきました。

葉っぱの先から、
最後のしずくが
ぽとんと落ちます。

雲のすきまから、
やわらかな光が差しました。

妖精は、
大きく羽をひらきます。

「さあ、つづきのさんぽへ」

テントウムシのお友達も、
小さな羽をぱたぱた。

雨あがりの森は、
さっきよりもっと
きらきらしていました。

おしまい。

おわりのことば

今日の物語は、
ここまで。

また夢の続きを、
しゃるがご案内いたします。

ページを閉じても、
雨粒のきらめきと
小さな羽の音が
あなたの心のどこかで
そっと光りますように。

どうか、良い一日を。
また、しゃるの世界で。

あとがき

今回は、光の絵本シリーズ
『雨宿りの妖精さんぽ』をお届けしました。

雨の日の森。
大きな葉っぱの傘。
しずくでできた小さな道。
そして、雨あがりに差し込むやわらかな光。

雨は少しさびしい日にも見えるけれど、
森の中では、
雨の日にしか出会えない音や光があります。

ぽつん。
ぱらぱら。
きらきら。

そんな小さな雨の魔法を、
テントウムシの妖精さんと一緒に
絵本の中へ閉じこめました。

この物語が、
読んでくれたあなたの雨の日にも
やさしく灯りますように。


おしまい


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